浜松城石垣に異物発見
昨日発掘調査の見学に行った際に、城内を改めて見ていると今まで気が付かなかった異物が石垣に付着しているのを見つけました。
天守門内側の石垣の石にコインのようなものが接着されていました。もしや誰かのいたずらなのかと周囲を探してみると反対側にも同様のものがありました。どうやらいたずらではなさそうです。そこで、もっと他にもないか探してみることにしました。
すると、ありました。天守台南側の石垣にたくさん取り付けられているのを発見しました。最近は、石垣の精密測量にレーザーを利用して三次元のデーターを作成する方法が盛んになっているようなので、そのためのマーカーなのかも知れません。
取り付け位置はこんな具合で、枡目状にしている訳ではないようです。
浜松城の石垣も造営から400年以上を経ているため、天守台南面の石垣に膨らみが目立ちます。この現象は「孕み(はらみ)」といって石垣の宿命です。弘前城では御三階櫓を一時移動させて石垣の積み直し工事をしています。
一つ上の写真は石垣の中央付近ですが、この部分がもっとも顕著です。その上の色が違っているところは修復された跡ではないかと思われます。
あらかじめ石垣の正確な画像データーが作成されていれば、経年変化がどのように進むかも管理できますし、万一地震などで崩壊するようなことがあっても、修復する際の重要な資料となりますので、大いに推進して欲しいものです。
ただし、浜松市からは、この件について公式な発表はありませんので、レーザー測量もマーカー説も私の全くの推測に過ぎないことを改めてお断りしておきます。
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