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2018年9月 9日 (日)

北海道地震救助活動続く

胆振東部地震による行方不明者の捜索が懸命に行われていますが、これまでに死者35名、心肺停止が2名、行方不明者が3名と言う結果となっており、残された行方不明医者の捜索が全力を挙げています。NHKの報道によれば、今回の捜索では陸自が13機のドローンを投入し、空からの捜索を実施しています。空からの捜索が可能なドローンは消防や海上保安庁も導入を進めていますので、今後災害現場にこの種の装備が投入されるのが、普通に行われるのではないかと考えます。

ドローンの機種など具体的な内容については明らかになっていませんが、伝えられた画像から見て、今年陸自が試験的に導入したParrot社の Bebop 2 Powerではないかと思われ、飛行時間20分以上、風速10mでも飛行することができ、高度は150m以上の要求基準を満たす機体です。

http://www.parrot.com/jp/doron/parrot-bebop-2-power-pack-fpv#parrot-bebop-2-power-pack-fpv

偵察などに使用する機体は、過酷な条件下でも飛行可能なようになっているので、1システムが数千万円もしますが、この機体は市販品で1機が10万円以下なので、災害時の捜索などの用途には多数投入することもでき、効率的な救助が可能となります。

一方停電の復旧ですが、昨夜の時点で350万Kwの電力が確保でき、残された停電の家屋は約4000戸と全体の0.1%ほどになっています。但し、350万Kwは最大ピーク電力380万Kwの92%でしかありませんので、安定供給にはまだまだ届きません。このため、北電や政府は大口需要家に対して20%の節電を呼びかけていますが、苫東厚真発電所が普及するまで、綱渡りの供給が続くことになりそうです。

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コメント

本日、陸自がドローンで撮った映像を公開しました。この映像を見ると、何故機体の仕様が高度150m以上になっていたかが理解できました。

当初高い位置から見下ろすことで、より広範囲を見渡すためだと思っていましたが、今回のような土砂崩れの現場では、上部の様子がドローンから一目瞭然で、作業の安全確保に大変役立っていることが判りました。

陸自が民生品のドローンを導入するまで、随分と時間がかかってしまいましたが、便利なツールをより安く導入することで、作業が安全に効率良くこなせることが判りましたので、今後は速やかに全国の部隊に波及させて欲しいものです。

投稿: 雨辰 | 2018年9月 9日 (日) 18時57分

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