北電の電力供給綱渡り長期化の模様
北海道全域の停電はなんとか復旧しましたが、必要な電力に対して供給能力が不足しており、計画停電の可能性も否定できない状況が続いています。
現在の最大供給電力は353万Kwで、9月5日に記録したピーク電力383万Kwには届いていません。また、北海道の場合、電力需要のピークは暖房が必要となる冬場で、今年の1月には525万Kwを記録しています。北海道も一気に秋が深まり、内陸部の最低気温が10℃を下回るようになり、日中以外とは言え暖房のための電力確保も考慮しなければならない状況です。
政府、北電は一般家庭や事業所に2割の節電要請をしていますが、照明を減らすなどの他に、事業所によっては電力の集中を避け、操業を夜間にシフトするところも出ています。根本的には苫東厚真発電所の早期復旧しかありませんが、冬季の電力需要の増加に備えて、建設中の石狩湾新港発電所の稼働前倒しも検討すべきではないかと思われます。
人間にとって灯りは照明以上のありがたい存在です。
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コメント
本日、経産省の世耕大臣から苫東厚真発電所の復旧見通しについて発表がありました。それによれば、1号機(35万Kw)の復旧予定が9月末以降、2号機(60万Kw)が10月中旬以降、4号機(70万Kw)が11月以降になるとの見通しでした。最も早い1号機の場合、恐らく修理完了予定が9月末で、それから試験運転をして10月初旬に運転再開したいとのことではないかと考えます。
いずれにしても、その間は節電で凌ぐしかありませんので、苦しい遣り繰りが続くことになりそうです。
投稿: 雨辰 | 2018年9月11日 (火) 20時21分