ソメイヨシノは日本起源と韓国研究者が認めた
日本の春を彩る花と言えば桜ですが、その代表品種は言わずと知れたソメイヨシノです。ソメイヨシノはエドヒガンオオシマザクラの雑種との交配種であり、江戸の染井村で育成されたことからこの名前が名付けられたことはあまりに有名です。
ところが、韓国では以前から済州島に自生する王桜がソメイヨシノの起源であるとの説が幅広く支持されて来ました。その主張の根拠とは、王桜とソメイヨシノの遺伝子が一致すると言うものでした。ソメイヨシノの誕生のいきさつが判っていますから、日本側から見れば有り得ない話なのですが、韓国側は自分たちの桜がその起源だと譲りませんでした。
ところが先日、山林庁国立果樹園と明知大・嘉泉大学チームが、ゲノム解析の結果、済州の王桜は済州に自生するシダレザクラを母系、ヤマザクラを父系として誕生した第一世代(F1)自然雑種と確認されたと発表しました。日本側からすれば何を今更なのですが、頑なにソメイヨシノは王桜起源説を唱えていた韓国の研究機関が自ら事実を認めたのは何よりです。
では、何故こんな簡単なことが今まで判らなかったのだろうかと不思議に思いますが、今回の経緯を調べると、思わぬことが判りました。韓国の王桜の「母木」とされていた基準木が、なんとソメイヨシノだったのです。これではいくら調べても 王桜=ソメイヨシノ となる訳です。
日本側からすれば、韓国側の一方的な言い掛かりだったのですが、いくら理詰めで説明しても聞く耳を持たない相手には通じなかったのです。いずれにしても、これでソメイヨシノと王桜は別種だと言うことがはっきりした訳で、まずはめでたしめでたしです。
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