優先席
少し前のことですが、電車内で体調不良で立っていられなくなった乗客が優先席に座っていたところ普段その席を当然のように使っていた身障者が席を譲るよう要求、周囲の乗客から非難される出来事があったそうです。その席はエレベーターの乗降口に近い場所に車両が停車することから、身障者にとっては都合が良かったのだと思いますが、例え身障者であっても相手を思いやる気持ちは無くして欲しくはないと感じましたが、今朝の新聞の日曜版に次のような、これと似たような話が載っていました。
電車の優先席に男性老人、片腕をギブスで固定した若い男性、イヤホンを両耳にスマホを操作している若い女性が座っていたところ、次の駅で杖を突いた中年女性がよろめきながら乗り込んで来たそうです。男性老人がすかさず席を譲ったところ、中年女性は「大丈夫ですから」と一旦は遠慮したものの好意を受け入れて席に座りました。また次の駅で今度はお腹の大きな妊婦が乗って来たので、居合わせた男が件の若い女性に席を譲るように促したところ、女性はキッとした表情で「私も妊婦なんですけど!」と言い放ったそうです。
インドネシアでは、車内を巡回するスタッフが対象者が立っているのを見つけると、優先席に座っている乗客に「あなたより困っている人がいます」と席を譲るよう促しているそうですが、利用する側も当然の権利のように優先席に座るのではなく、自分よりも更なる弱者が現れれば、席を譲れる人でありたいものです。
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