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2018年11月12日 (月)

海上自衛隊が無人攻撃機の導入を検討

防衛省は今年度の予算で、無人偵察機RB-4Bグローバルホークの導入経費を要求しています。グローバルホークは空自が運用主体となって高空からの監視活動に当たることが想定されていますが、読売新聞が今度は海自が無人攻撃機アベンジャーの導入を検討中だと伝えています。

グローバルホークはターボファンエンジンを搭載し、高度18000mの高空を飛行可能で、搭載したレーダーやセンサーで安全な領域から長時間の監視活動が可能ですが、純然たる偵察機です。一方のアベンジャーはグローバルホークとほぼ同じ全長ですが翼の長さがグローバルホークの35mに対し、20.12mと小振りになっており、翼を畳む機構が採用されています。

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長い翼が特徴の無人偵察機グローバルホークです。  (出典:防衛省)

一番の違いは、アベンジャーには攻撃能力が備えられていることです。搭載兵器としては対艦攻撃が可能なヘルファイアミサイルや誘導爆弾ペイブウェイなどがあり、相手に対し一定の抑止力を持つことです。但し、ヘルファイアにしても射程は8Kmほどなので、通常の戦闘艦であれば射程距離に入る前に攻撃される可能性が高いものと考えられます。

アベンジャーにはターボプロップエンジンを搭載した民間バージョンのガーディアンがあり、今年の5月には長崎県の壱岐空港で2週間にわたってデモ飛行が行われていましたが、もしかしたら本命はアベンジャーの方だったのかも知れません。既にグローバルホークの導入を決めているのに何故別途アベンジャーを導入する必要があるのか、疑問に思われるかも知れませんが、洋上監視活動においては相手を航行を抑止することも求められます。通常は護衛艦がこの任務に当たりますが、たまたま現場海域から遠い位置にいた場合は、高速性に優れるアベンジャーが急行し、長時間現場に留まることで相手の航行を牽制することが可能です。

この件に対しては現段階では読売以外では報道されていませんので、続報を待ちたいと思います。

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