政府がIWC脱退を米国に通告
政府が、IWC(国際捕鯨委員会)からの脱退を条約の取りまとめを行っている米政府に正式に通告しました。これによって、来年7月1日から商業捕鯨が再開されることになります。捕鯨は我が国の領海・排他的経済水域でのみ行ない、これまで調査捕鯨を行ってきた南氷洋では脱退によって捕鯨は行えなくなります。
捕獲するのはミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラの三種ですが、イワシクジラとニタリクジラの生息数は正確な調査が行われて来なかったことから、当面はミンククジラが中心になるのではないかと思われます。
今回の商業捕鯨の再開については、一方的で時代に逆行するものとの批判がありますが、北極圏などに住む原住民向けとして、ホッキョククジラやコククジラ、ナガスクジラなどが一定数認められており、我が国だけが伝統文化の捕鯨が認められないのは、ダブルスタンダードと言えなくもありません。
但し、商業捕鯨の中断期間があまりにも長かったため、再開して上手く商業ベースに乗るかは、やってみないと分からない部分もあります。再開までに半年の期間がありますし、IWCには今後もオブザーバーとして参加するようなので、国際的な理解を得る努力も続ける必要があると思います。
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