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2019年1月20日 (日)

滋賀県が安土城の復元を検討

来年の大河ドラマは、明智光秀を主人公に描いた「麒麟が来る」になっており、登場人物のゆかりの土地では注目されることに期待が高まっています。滋賀県も多くの歴史ドラマが繰り広げられており、ドラマの中に登場するのでないかと思われますが、織田信長が築いた日本初の天守を持った石垣造りの城である安土城について、三田月滋賀県知事が復元を検討することを明らかにしました。

安土城は1579年に安土山に築いた山城で、石垣で防備を固め、最上部の本丸石垣上にそれまではなかった6階建ての大型の天守(天主)を持った画期的な城で、ここを本拠地に信長は天下統一を目指しましたが、本能寺の変の直後に炎上し、以後廃城となっています。安土城については図面等は伝わっていませんが、宣教師のフロイスなどの記述が残されており、これらを基に三重県の「安土桃山城下街」(旧伊勢戦国時代村)に天守が外観復元されています。

安土城は国の特別史跡に指定されていますので、天守を復元するのには国の許可が必要になり、そのためにはある程度の詳しい資料が必要になります。滋賀県は信長が加納永徳にか描かせ、ローマ法王に献上した「安土城之屏風」が手掛かりになるとして調査団を派遣したい意向のようですが、難航が予想されます。

信長と安土城の存在は誰もが知っていますが、その後歴史の陰に埋もれてしまったことから最近になるまで大きな注目を集めることはありませんでした。信長が安土山に安土城を築いたのは、城の存在を誇示する意味合いが多分にありました。その意味から、仮に復元されれば、姫路城のように遠くから目立つ存在となること間違いありません。ぜひとも実現を期待したいところです。

Photo

本格的な復元が期待される浜松城です。現在の浜松城天守は昭和33年に再建されましたが、石垣のサイズの2/3程度しかなく、かなり小振りなものとなっています。こちらも本来の規模で復元して欲しいものです。

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