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2019年3月21日 (木)

岩屋防衛相がF-2後継に言及

防衛省が開発した超音速対艦ミサイルASM-3は2017年度に開発が終了していますが、2018年度には量産が開始されず2019年度予算にも調達が予定されていません。これに対し、岩屋防衛大臣が、軍事情勢の変化によって相手側の対空ミサイルの能力が向上したので、より遠方から発射できるよう射程の延伸を目指して改良型を開発することを明言しました。


これはどのようなことかと言うと、従来艦隊防衛のための対空ミサイルは射程が120Km前後でした。従ってこれまで空自が保有している対艦ミサイルASM-2の射程はおよそ180Km、ASM-3もおよそ200Kmとしていました。これは地球が丸いため、艦船からレーダーを使って探知できる距離に制約があり、それ以上の射程を持っていても相手機が見えなければ、どうしようもないからです。


ところが、米軍がNIFC-CA(ニフカ、海軍統合対空火器管制)を実現し、艦船のはるか前方に位置する航空機のレーダー情報を使って相手艦や航空機を攻撃することが可能になりました。これをリモート交戦能力と言います。米軍の場合、これまでのSM-2対空ミサイルの能力を向上させたSM-6を開発していますが、SM-6の射程は370Km以上とされています。各国の艦船が搭載ミサイルはだいたい同じような寸法形状で、能力もほぼ同じなので、いずれ中・ロも射程300Km以上の能力を持った対空ミサイルを配備するものと見られています。


Photo_59


リモート交戦の概念図です。相手艦船の前方上空に位置する航空機によって、こちらの攻撃機が探知され、対空ミサイルを発射されてしまいます。


Xasm3


F-2戦闘機に搭載されたASM-3です。 (出典:防衛省)

ASM-3は相手の対空ミサイルの射程外から発射することを前提に開発されましたので、相手の対空ミサイルが長射程化すれば、更にその上を目指すのは当然です。尚、ASM-3の改良型については全長を延ばして燃料を増やすものと思われますので、かなりの開発期間が必要と思われます。これに関して、記者が「(その頃には)F-2は退役時期が始まる訳で、そうすると開発というのは、F-2の後継機を視野に入れて開発されるのか」と質問したのに対し、岩屋大臣は「当然、そうでなければならないだろうと思います」とF-2後継機、F-3について言及しました。


現在のところASM-3改のような大型の超音速ミサイルは米軍も保有していませんので、これは事実上のF-3国産開発宣言と受け止められる発言ではないかと思われます。</p


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