ゴーン被告保釈へ
高額退職金の不正容疑で逮捕・起訴されているカルロス・ゴーン被告の保釈が認められ、本日にも保釈保証金10億円を支払って保釈されることが決定しました。保釈の条件として、パスポートを弁護士が管理し、自宅への来訪者の出入りを監視カメラによって弁護士が把握、ゴーン氏にはインターネットを遮断した機器しか使用させないようにすることを裁判所に申し出ているとされています。
パスポートの管理については、国外逃亡の防止の観点から妥当だと思いますが、インターネットからの遮断についてはどうでしょうか?弘中弁護士は、通話機能のみの携帯電話を持たせ、インターネットに接続していないパソコンしか使わせないとしていますが、家族のスマホやタブレットなどの利用をどこまで制限できるか疑問です。自宅の中を24時間監視することはプライバシーの問題もあり不可能です。その気になれば、他人のスマホを使ってメールをやり取りしたり、資料を受け取ることは充分可能です。使用後に履歴を削除すれば、見かけ上は証拠が残りません。
なので、関係者と連絡を取り合って口裏を合わせたり、証拠の隠滅に動く可能性を全て防止することは不可能ではないかと思われます。もっとも検察も、これまでの捜査で必要な証拠は十分入手している筈ですから、今後の裁判において重大な支障が出ることはないのではないかと思います。
自宅近くの河津桜が満開となりました。昨年の秋から五月雨的に花を付けていましたが、最近の暖かさで一気に満開になったようです。月末にはソメイヨシノが開花しますが、満開の花を見るのはいいものです。
| 固定リンク
コメント
強欲、厚顔無恥、金銭亡者、我利我利亡者、いろいろな言葉がありますが、いくらお金をたくさん持っているからといって、傲慢で自分勝手で他人から後ろ指を指されるような人間にはなりたくありませんね。昔の言葉ではありませんが、お天道様は見ているものです。
投稿: morikana-morikana0625 | 2019年4月 5日 (金) 15時19分
morikana-morikana0625さん、コメントありがとうございます。
ゴーン被告は毎年十億円以上の報酬を得ていたのに、現在問われているのは、せこいとしか言いようのない事案です。伝えられている情報からは、彼の人間性が問われる事態となっていますが、強気に疑惑を否定して一貫してシラを切っていますが、客観的に見て信用できません。
当初、日産の姿勢を否定的に見ていたルノーも、ゴーン被告の行動を洗い直してみると、疑惑が次々と浮上して心証は真っ黒になっているようです。
最終的には裁判の場で白黒が決着されますが、どう見ても白とは言えない状況ですね。
投稿: 雨辰 | 2019年4月 5日 (金) 18時31分