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2019年4月25日 (木)

消防飛行艇が話題

昨日の産経新聞に救難飛行艇US-2の記事が載っていました。US-2は、第二次大戦中に世界最大の飛行艇である二式大艇を製造した新明和工業が開発した世界最高性能の飛行艇です。飛行艇と言うのは海上に浮かぶことのできる機体を持った航空機で、海面を滑走路代わりに離発着することができます。我が国は広大な面積の排他的経済水域を持ち、万一この海域で航空機の事故が起きた場合には、航続距離の短いヘリコプターでは救助に行けないことから、海上自衛隊が航続距離が長く、海面に着水できる飛行艇を配備しています。この機体の特性男生かし、荒天下の太平洋で、ヨットがクジラと衝突して遭難したキャスターの辛坊治郎氏を救助したことはあまりにも有名です。

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救難飛行艇US-2です。 (出典:防衛省)

波高3mでの離着水が可能と言う大変優秀なUS-2ですが、1機100億円以上するために、これまでわずか6機しか製造されておらず、1機が事故で大破してしまったため、現在の保有数は5機となっています。

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US-2の前身のUS-1A飛行艇です。

このため、製造元の新明和では民間への転用を計画しており、その一つに消防飛行艇があります。US-2は水面を滑走することができるので、これを利用して機内のタンクに水を貯め、火災現場の上空で放水すれば、一度に大量(15トン)の放水が可能です。特に山林火災では、水の便が悪く、また現場に近づくことが困難なことが多いのですが、飛行艇であれば短時間(20秒)でダム湖や大型河川からの取水が可能です。海外では山火事に飛行艇からの放水が行われていますが、我が国ではこれまでヘリコプターからの放水しか行われていません。

阪神大震災の際、大規模な住宅火災が発生し、火災による死者も発生しましたが、もし消防飛行艇があったなら被害がもっと少なくて済んだかも知れません。消防飛行艇の実現には機体のコストや運用コストをどうするかと言った問題をクリアしなければなりませんが、南海トラフ地震など、大規模災害が心配される昨今、早期導入が望まれるのではないでしょうか。

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