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2019年6月14日 (金)

ホルムズ海峡でのタンカー攻撃問題が混迷

昨日、ホルムズ海峡を抜けて、オマーン湾を航行中の日本の海運会社「国華産業」が運航しているタンカー「KOKUKA COURAGEOUS」(パナマ船籍、19,349トン)が攻撃を受けたとされる事件で、情報が錯綜しています。当初、砲撃を受けたと報道されましたが、起爆した箇所は船腹で、いずれも喫水以下の海中部分でした。至近距離から発射した場合を除き、砲弾の弾道は通常放物線を描きながら山なりに飛翔して、最終的に急角度で落下して着弾します。従って、タンカーが砲撃されたのであれば、船腹ではなく、より面積の広い甲板に着弾するのが確率的に高くなる筈です。しかし、タンカーは2回とも海中船腹部分で爆発が起きており、極めて不可解でした。

今日になって米国は攻撃したのはイランの革命防衛隊で、攻撃に使用したのは船体に吸着させて爆破するリムペットマインだと主張し、海面上の船腹から不発弾を取り外す作業をしているとされる映像を公開しました。これに対し、国華産業側が、乗組員が飛来物を目撃しており、機雷や魚雷攻撃を受けたものではないとの声明を出しました。

機雷や魚雷は大型の弾頭を備えていますので、もし本格的にこれらが使用されれば船体側に大きな損傷を与えます。しかし、伝わっている映像ではそこまで大きな損害は出ていない模様です。その意味で国華産業の声明は客観的な事実と符合し、頷けます。一方、米軍が公開した映像も、明らかに船体から何かを外そうとしている行為が認められ、イラン犯人説を裏付けるものと見られます。

で、ここからは私の妄想です。やはりイランの関与は揺るがないのではないかと考えます。イランは宗教指導者が実権を握り、イスラム教に沿った国家運営を行っていますが、米国の経済制裁を招き、国民生活は窮乏し、国民の反政府感情は高まっています。ホルムズ海峡の危機感を煽り、米国の譲歩を引き出そうとしたか、危機感を高めることによって政権の支持率を改善しようとした疑いが強いのではないかと思われます。で、今回の攻撃方法ですが、私は巡航ミサイルを転用した対艦ミサイルではないかと考えています。イランは中国製の対艦ミサイルを国産化しており、これらを使って攻撃することは可能です。しかし、そのためにはレーダーで相手を補足する必要がありますが、多数の船舶が行き来するホルムズ海峡では、目標を誤認する可能性があります。そこで、目標となる船舶に発信機を取り付け、発信される電波を捕らえて巡航ミサイルを命中させたのではないかと想像します。一般的に、巡航ミサイルはGPSなどを使い、指定した座標を攻撃するもので、移動する相手には使えません。従ってあらかじめ発信機を吸着させておき、発信機めがけて撃ち込めば、相手を間違えることなく命中させることが可能です。乗り組み員の目撃情報とも辻褄が合うと思うのですが、いかがでしょうか。

※6月15日追記

どうも情報が混乱しているようです。当初は爆発場所は海中部分となっていましたが、喫水線の上と言うことのようなので、記述を訂正しました。また会社側が被弾箇所を左舷側(イラン側)としていましたが、いずれも右舷側だったと訂正しました。こんな重要な事実関係について取り違えがあるとは信じがたいことです。但し、そうなると陸上側からの攻撃は難しくなるので、海上からの攻撃となりますが、リムペットマイン説が補強されることになります。

 

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