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2019年6月11日 (火)

イージスアショア導入問題が紛糾

イージスアショア導入問題が紛糾しています。防衛省が秋田県に示した資料の内、周辺地域の山によって電波が遮られる角度の算出について、グーグルアースを使用したところ、グーグル側が地図の標高を故意に拡大していたことから、誤った数値を算出したとして住民側から抗議を受けました。この問題に関し、防衛政策に関わる問題なのにグーグルアースを使用したのは安直で信頼性を損なうとの指摘がありますが、これはどうでしょうか。

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イージスアショア(地上設置型イージスシステム) (出典:防衛省)

イージスアショアに限らず、レーダーに使用される電波は直進性が強いため、山陰には電波が届きません。従って山の陰になった部分の警戒はできなくなります。ミサイル防衛のように遠方の目標を探す場合は、相手の高度が低くなるため、水平線近くに障害物があれば探知に支障をきたします。今回は説明資料として山稜の標高を地図データーから読み取り、仰角を算出したもので、そのこと自体に問題があるとは思いません。むしろ、グーグル側が標高を読み取れる機能をうたいながら、作画上の問題で標高データーを大幅に誇張したこと、更にそれを明示していなかったことのほうが重大なのではないかと思います。

※6月11日追記

ちょっと勘違いしていた部分がありましたので訂正させて頂きます。

今回の記事はニュース記事を元に書いたものですが、その記事中には「断面図」との表記がなく、高さを実際よりも高く表示と言ったような内容となっていました。しかし、その後に得た情報によれば、標高の数値そのものが拡大された訳ではなく、高さ方向と水平方向の比率が高さ方向が大きく表示されるように変えられていたと言うことです。

Photo_73

こんな具合です。標高そのものは変わりませんが、高さ方向の倍率を変更すると、高さの変化が判りやすくなります。グーグルアースには断面図を作成する機能があり、その場合の高さ方向と水平方向の比率が1:1ではなく、高さ方向がより高く表示されると言うことのようです。
防衛省の担当者がグーグルアースを使ったのは、説明するのに断面図を使った方が判りやすいのではと、言った配慮からだったのかも知れません。

但し、仰角を出すのであれば、断面図の図形の実測値を使ったのは誤差が大きく不適切で、やはり標高の実際の数値と水平距離から三角関数で求めるべきでした。結論として、グーグルアースを使うことそのものは問題ありませんが、使用方法は適切ではなかったと言うことです。

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