富士山の局と交信
今朝、430MHzを受信していると富士宮市からの局が出ていました。430MHz帯は波長が短いので、地形の影響を受けやすい反面、直進性が高いので高い所に上がれば遠くまで届きます。このあたりはマイクロウエーブと良く似ています。従って、この局もどこか高いところから電波を出しているものと思い、呼んでみました。当初は雑音が多く、聞き取り難い状態でしたが、指向性のあるアンテナを使っているようなので、アンテナをこちらの方向に向けてもらえれば大丈夫だろうとの計算です。
浜松、富士山の位置関係です。 (国土地理院の地理院地図を使用)
すると一発で応答がありました。こちらにアンテナを向けてもらうために、浜松の局であることをPRして再度応答を待ちました。すると目論見通り、随分と信号が強くなりました。相手の局は富士山スカイラインの標高2000m付近にある駐車場から電波を出していると言うことです。富士山スカイラインの五合目駐車場は標高2380mなので、そこからなら更に遠くまで飛ぶ筈ですが、観光客が多数いるので、遠慮したとのことでした。
浜松市内から見た富士山です。五合目なら楽勝で見えると思ったら、途中に遮る山がありました。地図ソフトで計測すると、どうも島田市にある経塚山(669m)のようです。
7MHzや21MHzからでしたら、北海道や九州まで簡単に届くのに、430MHでは原則見える範囲しか届きません。そこがアマチュア無線の面白さでもあるのですが、浜松と富士山にいる人とこうして話ができるのですから電波の力は大したものです。まもなく山開きがあり、登山シーズン中はマイカーでの通行はできなくなりますが、その前に交信ができたことは大変うれしい話です。
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コメント
午後、144MHzを聞いていると午前中に430MHzで交信した局が五合目駐車場に移動して電波を出していました。430MHzの時は指向性の強い八木アンテナでしたが、今度は指向性のない短い垂直アンテナです。ところが、面白いことに理屈とは逆に144MHzの方がはるかに強力に電波が届いています。早速交信して、そのことを伝えましたが、相手も驚いていました。
投稿: 雨辰 | 2019年6月23日 (日) 23時19分