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2019年7月22日 (月)

IAEAの天野事務局長が死去

イランが核合意からの離脱の動きを強める中、核兵器の開発に睨みを利かしているIAEA(国際原子力機関)の存在感が増していますが、本日、IAEAのトップを務める天野事務局長が今月18日に死去していたとIAEAが明らかにしました。天野氏については、このところ体調がすぐれず、近く辞任するのではないかと報じられていましたので、既に亡くなっていたことは驚きでした。

天野氏は外務省の出身ですが、その経歴を生かして核疑惑国への難しい査察を実施しており、堅実な手腕は高く評価されていました。天野氏は非核保有国である日本出身であることを生かして、相手を過度に刺激することなく公正な立場を貫いたことが、相手国からも評価されたのではないかと思われます。天野氏は、国際機関のトップで活躍する数少ない日本人でしたが、物腰は穏やかで、権威をひけらかす様なことはありませんでした。任期は2021年の12月まででしたので、道半ばで、職務を離れることは断腸の思いだったろうと推察します。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

 

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