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2019年7月 3日 (水)

日本が韓国に事実上の経済制裁

G20首脳会議が終わるのを待っていたかのように、1日に日本政府が韓国向けの半導体製造材料の規制強化を発表しました。半導体を製造するのには主材料であるシリコンウェハーの他に、基盤に塗布するレジストや加工した半導体を洗浄するフッ化水素、有機ELの製造に必要なフッ化ポリイミドなどが必要になり、日本の世界シェアはいずれも70~90%を占めています。

これらの物質は軍事兵器などへの転用が懸念されるため、通常は厳しく輸出入が管理されています。しかし、日韓の外交関係を考慮し、通常は一回の契約ごとに必要な許可を免除する優遇措置を取っていました。しかし、韓国が北朝鮮の瀬取りに協力したり、戦略物資の北への供与が心配される事態に立ち至ったため、原則に立ち返って通常の手続きを取ることにしたものです。この手続きには通常3か月ほどかかるため、これから新たに申請する分の輸入が可能になるのは10月頃になるものと見られます。その間、韓国企業の手持ちの材料が尽きれば、操業を止めることになると思われます。

韓国の輸出に占める半導体関連製品の割合は、全体の20%にも上ると言うことなので、韓国経済にとっては深刻な打撃になることも予想されます。しかし、今回の措置は、事前に日本政府が検討中と伝えられていたにも関わらず、韓国政府は全く反応しませんでした。日本政府が徴用工問題での仲裁委員会の設置を要請した際にも、これを無視する態度を取り続けました。このような経緯から規制止む無しに至ったものと理解しますが、韓国側は日本側の突然の一方的な強硬策と受け止めているようで、どこまで行ってもボタンの掛け違いが収まる気配は見られません。

韓国製の半導体製品は、我が国にも輸出されています。従って規制が長引いた場合には日本国内にも影響が出ることが懸念されますが、今回の事態については韓国側にボールがありますので、どういうボールが返ってくるのか、事態の推移を見守りたいと思います。

 

 

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コメント

予想されたことですが、韓国側の反応は日本はけしからんと言った反発心が大半のようです。ここに至ったのは韓国側の対応に問題があったからですが、それを認識できないのであれば、わが方の方針の変更はあり得ないでしょうから、事態の悪化は避けられないようです。

投稿: 雨辰 | 2019年7月 4日 (木) 09時23分

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