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2019年8月21日 (水)

南ア、リニアトンネル工事で湧水全量を要求する静岡県の非常識

JR東海が工事を進める中央リニア新幹線ですが、南アルプスを縦貫する静岡県だけがトンネル工事に着手できていません。原因はトンネルの工事区間が、大井川の源流部、南アルプスの中央部分にあることから、静岡県が大井川の水量に影響が出ないことをJR側に要求しているからです。過去のトンネル工事でも、想定を超える量の出水があったり、予想外の場所から出水があったりと掘ってみないと解らないことだらけですから、これだけでも随分とハードルの高い話です。地下には当然地下水脈があるわけですが、どこにどのように分布しているのかは誰にも解りません。実際に工事してみるしかないのですが、静岡県は工事前にそれを要求しているのです。

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リニア新幹線のトンネルが計画されている南アルプスの源流部ですが、写真の反対側は長野県です。

昨日は県の有識者とJR東海との協議会が開かれ、この席上でJRがトンネルが全通しないと湧水量の全量を静岡県側に戻せないと主張したことに県が反発しましたが、これも理不尽な話です。貫通後であれば地下水を集めて送ることも可能でしょうが、いくつかの工区に分かれて工事を行なえば、それぞれの工区の範囲でしか処理ができないのは当然です。そもそもこのトンネルは山梨県と長野県と接しています。地理上は静岡県に位置しているとしても、地下水脈が両県に達し、そこから地上に湧出していることは否定できません。それを全て静岡県側に流せと言うのはかなり強引な主張で、他県の水資源を奪い、静岡県が強く主張している自然の生態に影響を与えかねません。地元の権利の主張は結構ですが、他県の権利も尊重されなければなりません。私には、現在の川勝知事の主張は傲慢としか映りません。

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