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2019年8月17日 (土)

F-35B導入を閣議決定

防衛省は、老朽化したF-4ファントム戦闘機の後継としてステルス戦闘機のF-35Aを105機導入することを決定していますが、別途短距離離陸・垂直着陸可能なF-35Bを42機を追加導入する方針が明らかになっています。この件については、昨年末の閣議で了解されていましたが、昨日正式に閣議決定されました。報道によれば、1機140億円で2013年に19機を購入しますが、残りの23機については現時点では未定となっています。終戦の日の直後、日韓関係が微妙な時期にどうしてこんな決定をしたのかと、いぶかる向きもあるかも知れませんが、恐らくは月末に来年度予算の概算要求の締め切りがありますので、それに合わせた動きではないかと思われます。

F-35Bはエンジンの排気口を真下に向け、搭載したリフトファンを使うことで、非常に短い距離で離陸することが可能な機体です。自衛隊では護衛艦の「かが」と「いずも」を改修してこのF-35Bを運用することになっています。我が国では戦後、戦闘機を搭載する空母を保有して来ませんでしたが、フラットな甲板を持つ、「かが」や「いずも」であれば離発着が可能となり、空母のような運用ができることになります。ちょと微妙な言い回しですが、空母と言うのは長期間行動可能な、海上に浮かぶ航空基地のような船を指しますが、「かが」や「いずも」にはそこまでの機能がありませんので、あくまでも空母のような艦船でしかありません。したがって、こなせる任務も限定的となりますが、他国の空母の領海への接近に対するけん制など、これまでできなかった対応ができるようになります。また、我が国がミサイルなどによって奇襲攻撃を受けた場合、滑走路が損傷しても、使用可能な部分を使って出撃することが可能となりますので、防衛体制に大いに貢献するのではないかと思われます。

F35b-hp

着陸態勢のF-35Bです。  (出典:在日米海兵隊HPより)

一方で、このような装備を持つことに否定的な考えを持つ人も少なからずいるようですが、わずか19機ではできることは知れていますし、我が国がF-35Bを持つことによって、他国に脅威を与えることはありません。あり得ない話ですが、もし東南アジアに出掛けて何かしようとすれば、それなりの艦隊を編成し、補給を維持しなければなりませんが、今の我が国にそのような艦船の余力はありませんし、何より、わざわざ遠方まで出かけて行って他国を攻撃しなければならない理由そのものが存在しませんので、全くの杞憂に過ぎません。

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