« 韓国にまたまたブーメラン | トップページ | 名古屋城解体目途立たず »

2019年9月19日 (木)

サウジが石油施設攻撃のミサイルと無人機を公開

サウジアラビア国防省は現地時間の18日、同国の石油施設を攻撃した巡航ミサイルと無人機の残骸を公開しました。航海された巡航ミサイルは、存在が知られているイラン製のQuds-1に酷似しており、近隣に独自でこのような兵器を開発できる国はないことから、自国から発射したかは別として、イランが何らかの形で関与していることは間違いありません。また無人機はHazemⅡによく似ていますが、推進方式が前部プロペラから後部プロペラに変わっています。推測ですが、GPS誘導に加え、最終段階で画像誘導で目標に突入させるため、プロペラ位置を尾部に移した可能性が考えられます。

イランは、いつものように関与を否定しており、サウジもイランを名指しはしていませんが、これらの兵器を保有・供与できるのはイランをおいて考えられず、何らかの影響力を行使したと考えられます。今年6月にはホルムズ海峡付近を航行していたタンカーがミサイルによる攻撃を受ける事件が起きています。この時もイランは関与を否定していますが、イラン以外の国が攻撃を行うメリットがないことから、イランの可能性が濃厚でした。イランは、米国の経済政策によって原油の輸出を事実上止められており、周辺の危機を高めることで制裁の緩和狙っているか、米国に対する不満を晴らし、政権の支持率向上を狙った可能性があります。

トランプ政権としては、来年の中間選挙を控えて、新たな紛争を抱えることは避けたい意向ですが、イランに公海上を飛行中の無人偵察機を撃墜されており、何も手出しできないとのシグナルを送ることになることも受け入れられないジレンマを抱えています。低空を飛行する巡航ミサイルの探知は元々難しいものですが、今回の攻撃は対空レーダーの設置場所を巧みに避けるなど、相手の手の内を知り尽くした上で行われており、何もしないことは米国の影響力を大きく低下させます。以前、シリアの空軍基地に対して行ったように、巡航ミサイルによるかなり抑制的な攻撃が考えられますが、何らかの実力行使は避けられないのではないかと思われます。

|

« 韓国にまたまたブーメラン | トップページ | 名古屋城解体目途立たず »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 韓国にまたまたブーメラン | トップページ | 名古屋城解体目途立たず »