サウジ攻撃はイランが関与と英・独・仏が断定
英・独・仏の三カ国首脳は、14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃を受けた事件に対し、イランが実施したとの見解で一致したと言うことです。サウジ国防省が公開した無人機や巡航ミサイルの残骸は、イランが装備しているそれと酷似しており、当初よりイランの関与が疑われていましたが、主要三カ国の首脳が公式にイランの関与を認めたことは、大変重要な意味を持ちます。首脳はイランに対し、挑発ではなく対話を選ぶよう呼び掛けていますが、一貫して自国の関与を強く否定しているイラン政府が受け入れる可能性は、極めて低いものと思われます。イランは国軍の他に、宗教指導者が直接率いる革命防衛隊があり、今回も正規軍ではなく、外交的配慮を快く思っていない革命防衛隊が暴発した可能性が、高いのではないかと考えます。
米国は当初からイランの関与を示唆し、報復をほのめかしていますが、来年に中間選挙を控えていることもあり、イランと大規模な戦火を交えることは望んでいません。トランプ氏も口では勇ましいことを言ってはいますが、事を荒立てずに済む策を練っている筈です。そのような中で、主要三カ国がイランが関与と明言したことは、このまま何もしなければ、トランプ氏の弱腰を浮き彫りにすることになりかねず、トランプ氏の思惑を狂わすことも予想されます。今後の成り行きが注目されます。
訓練中の米軍のF-16戦闘機です。
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