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2019年10月29日 (火)

河野防衛相の発言は問題か

河野防衛大臣が、昨日開かれた自身の政治資金パーティーで行ったスピーチに問題視する声が上がっていますが、いかがなものでしょうか。発言は「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってから既に台風が三つ」とした上で、「その度に、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」と述べ、一連の災害で自衛隊が人命救助や給水・入浴支援などで活動していることを紹介し、「あらゆるところで頑張ってもらっている。隊員の処遇の改善をきちんとやらないといけない」と続けていたと言うことです。

台風で甚大な被害が出ているのは紛れもない事実ですが、事実を事実として取り上げているだけであり、発言の趣旨はむしろ後段にあるのは明白です。被害地、被災者を揶揄している訳でもなく、問題視する方がおかしいと思います。自衛隊の災害派遣のような激務でも、食事や睡眠場所など、劣悪な条件で行われています。被災者に配慮する姿勢は必要ですが、災害現場で精力的に活動するためには適切な食事や十分な睡眠・休養が欠かせません。東日本大震災では、赤飯の缶詰にまで不謹慎だとの非難を浴びましたが、赤飯は副食がなくても食べられ、腹持ちも良好です。期間が長引けば、それ以外の副食や温かい飲食物も必要であることは勿論です。

大臣発言は災害派遣だけでなく、隊員の処遇全般を指しているのだと理解しますが、全体を見ようとせずに、一言一句だけを取り上げて批判するのはおかしな話だと思います。

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被災地での入浴支援活動  (出典:防衛省)

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