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2019年10月27日 (日)

木造再建名古屋城は垂直に動く床はOK

名古屋市は、第二次大戦で焼失した名古屋城の天守を木造で再建する計画ですが、歴史に忠実に再建したいとの意向から、身障者の団体から要望のあったエレベーターの設置は認めない方針を示しています。その代わり、エレベーターに代わる設備を検討したいとしていましたが、24日に開かれた有識者会議で、エレベーターに代わる技術の公募に向けた、募集要項の素案を提示しました。素案では、柱や梁の変更は認めないものの、「設備を取り外せば、史実に忠実な状態に戻すことができる」ことを条件にしており、公募する予定の技術は次の四つとしています。

①床が垂直に動く装置

②パワーアシストスーツなど歩行を補助する装置

③椅子型の昇降機など、利用者の乗り換えを必要とする技術

④タラップなど、地上から直接城に入る装置

名古屋市では、これらの技術について来年度に試作品の審査を行なった上で補助金を交付し、21年度採用する技術を決定したいとしています。

ところで、垂直に動く床と言えば思い浮かぶのはこちらです。

P8040026r18

白線に囲まれているのが、護衛艦「いずも」に設置されたエレベーターで、空母などに設置されているのと同じ形式です。

P8040058

こちらは護衛艦「ひゅうが」のエレベーターが下降したところです。エレベーター部分に柱は無く、四隅をワイヤーで吊り上げて昇降する仕組みです。これなら、構造を工夫すれば、お城の中に設置が可能かも知れません。名古屋城の木造再建計画は、工事に着手できない状態が続いていますが、着手に向け、計画が進むことが期待されます。

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