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2019年10月30日 (水)

高齢者向けの限定免許を検討

高齢者が運転する車が引き起こす、信じられない事故が相次いでいます。東京池袋で発生した暴走事故では、青信号で横断歩道を渡っていた若い母子が高齢者の車にはねられ、二人とも死亡する痛ましい事故が起きています。この事故では、運転していた87歳の男性が病気で医師から運転を止められていたのに、これを無視して事故を起こしながら、未だに遺族に直接謝罪もせず、逮捕されないことに世論が反発していますが、実におかしな話だと思います。

さて、事故そのものの多くは、ブレーキ操作の際に誤ってアクセルを踏み、慌てて停止しようと、更に強く踏み込んで衝突事故に至ってしまうと、考えられています。また、その多くがAT車によるもののようです。そのため、以前から高齢者には、自動ブレーキ搭載車に限定して運転を許可してはどうかと、言った声が上がっていましたが、どうやら政府が重い腰を上げる模様です。

安倍首相は29日午後、高齢ドライバーによる事故対策で、安全機能が付いた車種のみを運転できる限定免許制度を視野に検討するよう指示、「限定免許制度の導入も視野に入れつつ、年末までにサポカーの市場導入を加速化する措置を検討する」としています。また、「歩行者に対する自動ブレーキや、ペダルの踏み間違い時の加速抑制装置を装備する車を普及する必要がある」とも述べました。

どうやら、現行のAT車限定免許のように、一定の高齢者には自動ブレーキや、急発進防止機能のついた車に限って運転を認める免許を新設する構想のようです。しかし、一定の年齢で線引きするとしても、いくつからが妥当なのか、現在使用している車からの乗り換えに伴う経済負担をどうするのかなど、解決しなければならない問題がいくつもありますので、紆余曲折が予想されます。そうは言っても、高齢者事故の根本的解決方法と思われますので、どんな試案が出て来るのか注目したいと思います。

 

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