コロナ肺炎、愛知県の死者数が突出
新型肺炎の感染者数が増え続けています。新たな動きとして、海外での感染が目立ってきました。エジプトのナイル川のクルーズや、フランスやイタリアからの帰国者から感染者が見つかっており、これまでの国内での感染に加えて、帰国した日本人がウィルスを持ち込む事態についても注意を払う必要が高まっています。そのような中、国内の状況を改めて見てみますと、注目すべき事実が見つかりました。それは、愛知県での死亡数が、他の都道府県と比べて異様に多いことです。
都道府県別の感染者数を多い方から並べると、最も多いのが北海道の137人、次いで愛知114人、大阪92人、東京77人、兵庫56人となっています。では死亡者数はと見てみますと最も多いのが愛知で10人、以下北海道4人、東京2人、兵庫、和歌山各1人となっています。これを死亡率で表すと、愛知8.8%、北海道2.9%、東京2.6%、兵庫1.8%で、大阪は0%です。現在、感染者数・死亡者数とも爆発的に増えているイタリアが感染者17660人、死亡者1266人で7.2%ですから愛知県はイタリアの死亡率を抜いてしまっていることになります。
何故、愛知県の死亡者数が多いのかは良く判っていませんが、高齢者の割合が多く、重篤な症状になり易いことが考えられます。しかし、ダイヤモンド・プリンス号の乗客も高齢者が多数乗船していましたが、現在までの死亡率はわずか1.0%で両者の数字はかけ離れています。感染者の細かな情報が判りませんので、概略だけで判断するのは大変危険ですが、愛知県だけがこれだけ際立っているのには、何か重大な理由があると考えることは当然です。もしかしたら、治療について新たな手掛かりがつかめるかも知れません。
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