緊急事態宣言が解除になったので、久し振りに山に行ってきました。目的地は静岡市にある山伏(やんぶし、2014m)です。山伏は200mを超える山なのに、名前に山とかだけが付ない珍しい山名です。緑のシャワーを浴びるのは気持ちの良いものですが、標高が高いので林道の外気温は11℃、山はまだ春の状態です。
今回は頂上でアマチュア無線を楽しむため、時間の節約でアプローチに林道を利用しました。この林道は依然来た時はダートだったのですが、終点までしっかりと舗装されていました。
山伏頂上です。天気予報では晴れとなっていましたが、終始雲の中に入ってしまい、日差しがなかったので温度が上がらず終始10℃のまま。到着直後は良かったのですが、汗が引く頃から寒くなって来ました。到着時点で先客はいませんでしたが、その後続々と到着、一番多い時で私を含めて12名となりました。その後も入れ替わり立ち代わりに訪れますので累計ではン十人が訪れたのではないでしょうか。やはり皆さん、アウトドアに飢えていたようです。
三密も気になりますが、他にも少し気になることがありました。それは山全体の笹がすっかり枯れてしまったことです。
避難小屋である市営山伏小屋への分岐点ですが笹がすっかり枯れています。
カメラ位置は逆からですが、かつての同じ場所です。背丈ほどある笹が山全体を覆っていました。それが今ではすっかり枯れているのです。
この影響をもろに受けたのが鹿です。山伏は地名に鹿ノ踊場があるなど、鹿が多い山ですが、冬場のエサとなる笹が枯れてしまったため、木の皮を盛んに食べてしまいました。恐らく相当な数の樹木が立ち枯れすることになり、森林が草原化してしまう恐れがあります。頂上直下に成獣の鹿の死骸がありました。死因は不明ですが、骨が散乱していないことから、外敵によるものではないように思われましたが、もしかしたら餓死によるものかもしれません。
鹿の保護と生態系の維持の両立は困難かも知れませんが、根本的には鹿のエサとなる植物を増やすしか解決策はないと思いますので、早期の対策が必要と思われます。
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