オリンパスがカメラ事業から撤退
かねてから危惧されていたことが現実となってしまいました。オリンパスはカメラ部門が赤字をの状態が続き、胃カメラなどの医療機器がこれを補う形となっていました。発表によれば、ファンドグループにカメラ事業を売却し医療機器分野に特化すると言うことですが、売却先がカメラ企業でなかったことが、更に失望を大きくしました。オリンパスの撤退の原因となった、カメラ市場の縮小を考えれば、今更他社の部門まで抱え込む余裕はないと言うのは、その通りですが、ファンドグループは利益を上げることが存在理由ですから、研究開発に十分な資金を投入するとは考えにくく、いずれ他国に転売することが懸念されます。
私はフィルム時代は主に他社のカメラを使っていましたが、デジタル時代になって、小型・軽量を生かした製品づくりのオリンパスを愛用するようになりました。コンパクトカメラを4台、一眼レフを2台、ミラーレスを3台使い続けて来ましたので、大きな衝撃を受けています。写真を撮るにはカメラが必要だった時代から、手軽にスマホで好きなだけ撮れる時代になったことで精密機械や高価なレンズが必ずしも必要とされなくなったことが大きかったと考えますが、小型・軽量と言う、日本人が好んできた分野を担って来た、オリンパスの挫折が残念です。
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