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2020年8月28日 (金)

安倍首相退陣表明

本日、夕方に記者会見を開く予定となっていた安倍首相が、その前に開かれた自民党の役員会で体調不良を理由に辞意を表明しました。以前から健康不安が取りざたされていましたが、自ら記者会見を設けるぐらいだから、引き続き続投するものと見られていただけに驚きを持って迎えられています。第一次政権に引き続き、またしても健康問題を理由に辞任を表明するのですから、本人の失意は計り知れませんが、一切同情は致しません。

難病を抱えて政治活動を行って来たこと自体については、高く評価しますが、健康面に不安があるのであれば、人一倍注意が必要だった筈です。潰瘍性大腸炎の持病を持っていることは既に広く知られていました。また、その病気のせいで政権を手放さなければならない事態も経験していました。であるならば、定期的な検診や治療は不可欠だった筈です。ところが本人は、健康をアピールするために旺盛な食欲を披露したり、頻繁に酒を酌み交わす場面を公開していました。勿論、その時点では、それらが許される体調だったのかも知れませんが、果たして医学的裏付けがあってのことだったのか、大いに疑問です。

また、最近になって健康面が心配された時に、休日を取っていないことが指摘されましたが、それでもなお、休もうとはしませんでした。これも大いに疑問で、首相が計画的に休むことは何ら問題ありません。米国では、過去幾度となく大統領が暗殺されており、その結果からか、大統領の代行者について、延々と順位が決められています。ケネディ暗殺以降でも、レーガン大統領は銃撃され、しばらく入院を余儀なくされました。安倍首相の場合は、自分の都合で、あらかじめ休日なり、入院の日程を決められたのに、そうしなかったのは不作為としか言いようがありません。

潰瘍性大腸炎は難病の中でも患者数が圧倒的に多く、かつ病状に苦しむ人が多い病気です。そのような中に在って、安倍首相が、病気をコントロールしながら、激務をこなして来たことは多くの患者に希望を与えたことでしょう。しかし、再び病気を理由に退陣を表明せざるを得ない状況を招いたことは、希望を打ち砕き、失望を与えたることになってしまいました。

私は、政治家は100%健康でなければならないなどと言うつもりはありません。旧ソ連のアンドロポフ書記長は、人工透析を続けながらソ連を率いていました。要は、国家のリーダーや政治家として必要な資質を備えているかどうかです。非の打ち所の無い健康的で凡庸な政治家より、執務可能な程度の病状であれば、有能な政治家の方が国家にとっては必要なのではないかと思います。いずれにせよ、突然政局になってしまった訳ですが、国家のリーダーを選出するのですから、公正な方法で次期首相が選出されることを望みますし、再び、このような事態をまねかないような、ルール作りを望みたいと思います。

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2020年8月26日 (水)

パックご飯の加熱法

一食分のご飯が必要になった時、重宝するのがレトルトパックのご飯です。価格はアルファ米の1/3以下で、常温で長期間保存できるので、災害時の備蓄食として、保存している家庭も多いのではないかと思います。白米だけでなく、赤飯や五目御飯などバリエーションも多様です。但し、そのまま食べてもおいしくないので、通常は電子レンジでチンして温めますが、野外や災害時には電気が使えないので、お湯で湯煎して温めます。この時、どうしてもある程度の水が必要になりますし、加熱時間も10分以上かかります。

以前から車中泊での食事にパックご飯を愛用していますが、この問題について何か良い方法はないかと考えていました。今までの解決策としては、湯煎に使った水を捨てずに繰り返し使うぐらいでした。ところが、先日、とある山に登った際、頂上に居合わせた登山者が、昼食にパックご飯を取り出しました。3人グループなので、3パックです。さあ、水はどうするのだろうと見ていると、なんとフライパンでチャーハンを作ってしまいました。これには正直驚きました。固定観念で、これまで野外では湯煎するものと決めつけていましたが、目からウロコでした。チャーハンにするのなら、貴重な水を使う必要はありません。これは、これで一つの解決策です。

これは何とかなるかもと、帰ってからネットでパックご飯を温める方法を調べると、幾つかの方法が見つかりました。皆さん試行錯誤を繰り返して、それぞれのスタイルを見つけていますが、それらを参考にトライしてみました。やってみたのは、アルミ製の四角いクッカーにアルミフォイルを敷き、そこにパックご飯の中身を空けて少量の水で湯煎する方法です。湯煎することに変わりはないのですが、使用する水を大幅に減らせ、加熱時間も5分ほどで済みました。但し、ご飯がアルミに張り付いてしまうのと、少々おこげが出来てしまいました。どうやら、もう一工夫が必要のようです。

そこで考えたのが、次の方法です。

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まず、アルミ製のクッカーではなく、ステンレス製の容器を使います。何か良いものはと探したところ、100円ショップで食品保存用のステンレスの容器がありましたので、それを転用です。また、アルミフォイルは熱伝導が良すぎるので、紙のクッキングシートを使います。

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ステンレス容器にクッキングシートを敷き、そこにご飯を入れ、ご飯がほぐれるように水30ccほどを加えます。

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水を薄く張ったクッカーにステンレスクッカーを入れ、ふたをして5分間ほど加熱します。

結果は、上々でした。ご飯はムラもなく、ほかほかに温まりますし、おこげも出来ません。加熱時間の5分と加水の30ccは、使うコンロの熱量や水の量、周囲の気温やパックご飯の容量によって加減が必要ですが、これまでのように、パックを浸すほどの水を必要とせずにご飯を加熱できることが実証できました。もうすぐ防災の日ですが、たまにはこんなお遊びをして、有事に備えることも良いのではないでしょうか。

 

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2020年8月24日 (月)

安倍首相の連続在職日数が歴代1位に

首相の職務は激務であり、また隙あらばと、その座を虎視眈々と狙っているライバルもいることから長年にわたって職にとどまるのは大変なことです。そんな中、安倍首相の在職日数が2799日となり、歴代1位となりました。原因は野党の存在感や党内の対立勢力が強くなかったなどが挙げられますが、何と言っても長期政権を率いたことは事実です。

しかし、その一方で何か大きな課題をこなしたかと言えば、これこそはと言った大きな成果がないのも事実です。単に日数を誇るのではなく、政治家である以上は、実績で応えて欲しいものです。

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2020年8月23日 (日)

C-2輸送機が不整地離着陸試験を予定

国産輸送機のC-2に輸出話が出ているそうです。C-2に関しては、これまでも度々輸出の話が聞かれましたが、製造数が少ないことで、機体単価が高くなってしまうせいか、実現していません。C-2は、国内の政治的な理由によって航続距離を極端に短く抑えられたC-1の後継機で、C-1の時代には考えられなかった国際貢献を視野に、旅客機とおなじ高度を高速で、長距離飛べる設計となっています。似たような構想で、ドイツ・フランス・イギリスなどが共同開発したA400Mがありますが、こちらは開発が難航し、機体強度を補強したことから重量が増加し、最大積載量が減少して、C-2に準ずる性能となってしまいました。このため、ドイツが要求していたプーマ装軌式装甲戦闘車はパーツの一部を外さないと搭載できなくなってしまいました。一方で、車体重量が違いますが、C-2には16式機動戦闘車をそのままの状態で積載可能です。

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着陸態勢のC-2輸送機。

           C-2                A400M

最大積載量    36トン              30トン

巡航速度     890Km(高度12200m)   780Km(高度11300m)

航続距離     30トン/5700Km        30トン/4540Km

今回の輸出先は中東のUAEで、UAEはC-2が不整地での運用能力があるのかを照会して来たとのことです。不整地運用とは、アスファルト舗装がされていない滑走路で離着陸することですが、単に舗装がされていないだけか、それとも整地されていない荒野を指すこともあり、大変幅広い解釈を持つ言葉です。C-2は国内での運用には必要ないとして、開発段階から不整地運用能力を求めませんでした。一方で、A400Mや現在自衛隊でも運用中のC-130Hは不整地運用能力を備えているとされています。
しかし、この不整地も未舗装ということであれば全く問題ありませんが、未整地であれば大問題です。輸送機は大変重い機体なので、未整地に着陸すると地面をえぐってしまいます。すると表面の土や小石を巻き上げ、機体やエンジンを損傷しかねないのです。実際に訓練で未整地着陸を行い、機体を損傷した実例もありますので、よほどの緊急事態でない限り未整地に着陸することはないと思われます。また、現在ではほとんどの民間空港が舗装化されており、高価で貴重な軍用機を運用する軍用空港であれば未舗装滑走路を使う場面は、まずないであろうと思われます。

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一応C-2にも不整地運用への対応策は考えられており、本体への小石などの飛散を防ぐプロテクターなどの装着で、機体の保全を図る構想がありました。不整地での離着陸試験の実施が今年10月に予定されているのは、恐らくこのプロテクターの装着など、機体側の準備があるのではないかと考えます。輸出の可否はともかく、様々な事態に対応できるようC-2をブラッシュアップすることは有益なので、試験の成功を祈りたいと思います。

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地上展示中のC-2輸送機です。

     

   

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久し振りに雨

明け方、久し振りに地面が濡れました。およそ一か月振りの雨でした。このまま、お湿りになるように降れば良いと思いましたが、直ぐに上がってしまい、地面も程なく乾いてしまいました。当地では、梅雨明け以降猛暑が続き、前日の熱気を持ち越して翌日は更に熱くなることの繰り返しで、ついには国内最高気温にまで達してしまいました。熱帯夜も、もう数えきれないくらい更新中で、昼も夜も暑苦しい日々が続いています。

それでも今朝は、雲があるせいか、はたまたわずかとは言え降雨があったせいか、いつもよりも過ごしやすい朝になっています。午後には、もう一度雨の予報となっていますが、果たして干天の慈雨が降ってくれるのか、雨が待ち遠しいこの地方です。

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朝晩は冷涼な御岳山麓の蕎麦畑、今頃は白い花が見頃です。当地も早く涼しい秋になって欲しいものです。

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2020年8月20日 (木)

熱帯夜に虫の音が

国内最高温度タイを記録して以降、最高気温は下降していますが、最低気温は25℃以上のままで、連日熱帯夜が続いています。ところが、一昨日辺りから、寝苦しい程の暑さにもかかわらず、虫の音が聞こえるようになりました。虫たちが何に反応して鳴き始めたのかは判りませんが、気温だとしたら、例年以上の暑さが続いているんので、考えにくい要素です。では、となると何がスイッチになったのかは、全く想像が付きません。

要素としては、日出の時間、日照時間、最低気温などが思い浮かびますが、こんな暑さではどれもセンサー足り得るのか判りません。いずれにしても、熱帯夜の暑い夜でも、虫の音を聞くと、何となく涼しさを感じるのはどうしてなのでしょうか。早く、本当の秋の訪れを感じたいものです。

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2020年8月19日 (水)

8月19日はバイクの日

今日、8月19日は語呂合わせでバイクの日だそうです。浜松市は国産バイクメーカー4社の内、ホンダ、ヤマハ、スズキの発祥の地で、関連企業も多いことから、他の都市よりもバイクの姿が目立ちます。浜松のバイクは、ホンダの創業者の本田宗一郎が、戦後になって不要となった通信機用のエンジンを、自転車に取り付けたのが始まりとされています。こうして立ち上がった二輪メーカーの内、2社が4輪に進出して成功を納め、ヤマハもトヨタにエンジンを提供するなど、今日の産業に大きく貢献しています。そんなことに思いを馳せながら、バイクについて考えてみるのも良いかも知れません。

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かつての愛車、ホンダFT-400です。

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2020年8月18日 (火)

排他的経済水域をめぐり、日韓でトラブル

15日午前5時頃、我が国の排他的経済水域(EEZ)で、海上保安庁の調査船が海洋調査をしていたところ、韓国海洋警察庁の船から「この海域は韓国のEEZだから調査を中止するように」との無線連絡を受け、以後調査船に並走を続けていると言うことです。

排他的経済水域は起点となる領海から200海里(370.4Km)までを指します。太平洋などの、近くに陸地が無い場所であれば、一目瞭然ですが、隣国との距離が近くなると、紛争の種となり、今回、問題となっている東シナ海では日韓、日中、中韓で見解が相違しています。

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問題の海域を図示してみました。 (国土地理院「地理院地図」を加工)

地図にも中間線が引かれていますが、途中で消えています。そこで、韓国の済州島と肥前鳥島から等距離をとって中間線を補足しました。✖印の付近が当初の海域と思われます。中間線で見る限りは、明らかに日本寄りの海域のようです。

実は、中間線について日韓の間で決着していないようなのです。上の図では肥前鳥島を起点としていますが、当初はこの島が非常に小さな岩礁であることから、我が国は国連海洋法条約上の島としての主張をしていませんでした。ですから、その時点では中間線は韓国寄りとなっていたと考えられます。ところが、韓国側が不法占拠中の、同じような岩礁である竹島を起点とする主張を始めたため、対抗上、島としての取り扱いに変更したのです。もとより、我が国の漁場として古くから認識されていましたので、島としての主張をしても良かったのかも知れません。また、正式に島としての手続きを行ったことにより、この領海に侵入した中国漁船を領海侵犯で検挙するなどして実効支配を強めています。

韓国側は肥前鳥島を島とする我が国の主張を認めておらず、そのため今回の行動となったものと見られますが、かつては海面下の暗礁である蘇岩礁を島と主張するなど、韓国側の主張には一貫性が見られません。

 

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2020年8月17日 (月)

浜松で今季最高気温を記録

昨日は前日に続き猛暑となりました。浜松市のアメダスの記録では終日30℃を上回っていて、熱帯夜ならぬ猛暑夜のまま夜が明け、午前中に35℃を上回る暑さとなりました。最終的に天竜区船明(ふなぎら)で歴代五位の40.9℃を記録、今期最高気温となりました。また浜松市中心部でも40.2℃と過去最高気温を更新しました。

この暑さはこれまで経験したことがないもので、午前6時前にワンコの散歩に出掛けましたが、吹く風が生暖かく、まるで台風接近時のようでした。浜松では、梅雨明け以降降雨がないところへ、この暑さなので、植物もぐったりしています。ここらで一雨欲しいところです。

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2020年8月16日 (日)

午前5時20分、室温29.8℃

昨日は市内で39.7℃まで気温が上昇しましたが、流石にこれだけ暑くなると、部屋の内外もすっかり熱せられてしまい、夜になっても室温が下がりません。就寝時にはエアコンを使っていますが、猛暑が続く最近は、これまでのようにタイマーによる終了は使わずに、不要となった時点まで連続運転で暑さを凌いでいます。

今朝もリビングに降りると、5時20分の時点で既に29.8℃です。夜間の気温が25℃以上の夜を熱帯夜と呼びますが、そんな表現では言い表せない暑さです。本日も当地は最高気温が39℃の予報ですが、本当に気が重くなります。

追記:窓を開けてこの記事を書きましたが、書き終わって温度計を見たら、なんと30.1℃。午前6時前に30℃超えは初めての経験です。

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2020年8月15日 (土)

暑過ぎる!!

このところ全国的に猛暑が続いています。猛暑で名前が上がる都市と言えば、熊谷市や多治見市等が有名どころですが、ここ2、3日は当地、浜松の名前がニュースに取り上げられています。特に本日は、最高温度が29.7℃となり、全国一となってしまいました。前日から高温になると予報が出ていましたが、それでも午前中に35℃に達すると、一体どこまで上がるのか、心配になってしまいます。

この猛暑で、危険な暑さとの警告が何度もなされましたが、心配が現実となり、畑仕事をしていた市内の高齢男性が倒れて救急搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。明日も本日同様に高温が予想されていますが、体温を遥かに上回る猛暑は本当に命に関わりますので、早くこの状態を脱するよう願って止みません。

 

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2020年8月14日 (金)

グローバルホークの導入が中止か

先頃、河野防衛相が突然地上配備型イージスシステム、イージスアショアの導入中止を発表して世間を驚かせましたが、今度は滞空型無人偵察機、RQ-4Bグローバルホーク(以下グロホ)の導入中止を検討中と時事通信が伝えています。グロホは、米軍が運用中の滞空型無人偵察機で、18000m上空を30時間飛行しながら地上を偵察・監視でき、地上を移動する目標を継続的に追跡することが可能です。

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RQ-4Bグローバルホーク (出典:防衛省)

イージスアショアについては、北朝鮮の弾道ミサイル防衛には欠かせないとして、導入を決定していたにもかかわらず、発射時のブースター落下問題をめぐる不手際で、設置予定地の反対にあい、配備基地の変更も検討されないまま導入を中止するという極めてお粗末な展開となりましたが、未だに代替装備の方向性が打ち出されていません。安全保障の重要政策の決定について、ちょっと思慮が欠けているのでは危惧の念が拭えません。

グロホについても、米軍の運用を見て導入を決めたようですが、当初から周辺を広域な海洋に囲まれている我が国では、地上監視型のグロホではなく、海洋監視型のトリトンの方が望ましいのではないかとの声がありましたが、グロホの導入に突き進んだ経緯があります。米軍では、イラクやアフガニスタンの内陸で、反対派武装勢力の発見・監視に当たっていますが、高性能の対空兵器を持っていない相手だからこそ通用しています。ところが、長射程の対空ミサイルを持っているイランは、ペルシャ湾の公海上を飛行していたグロホを領空侵犯をしたとして撃墜してしまいました。この事件について米軍は軍事行動を取りませんでしたが、大変効果な機体でありながら、簡単に撃墜を許してしまうのは運用側にとっては困った事態です。また、

米軍がグロホのブロック20と30の運用を中止する動きが出たことも懸念材料となっています。我が国は早期警戒管制機にE-767を導入しましたが、この機体は我が国だけが使っています。しかし、搭載している機材が米軍が多数配備しているE-3と同じであるため、アップグレードやメンテナンスに困ることはありません。一方で、オーストラリアや韓国は少し小型で価格の安いE-737を導入しましたが、こちらは米軍が採用していないため、米軍によるアップグレードは行われず、アップグレードは運用側がすべての費用を負担しなければなりません。米軍ののブロック30が運用中止になれば、かなりの費用増になることが予想され、このことが導入にためらいを生んだ可能性があります。実際、攻撃ヘリにおいては、当初62機の導入を予定していたAH-64Dアパッチロングボウの調達を、ブロックⅡの生産中止によって13機で打ち切っています。

我が国では南西諸島周辺の監視や、北朝鮮の監視を運用目的としていましたが、中国も北朝鮮も戦闘機や対空ミサイルを持っていますので、緊張が高まる状況では果たして有効に運用できるのかが懸念されます。監視や偵察能力としては、現在導入が進んでいるF-35戦闘機は、はるか遠方の地上を監視できる能力を備えており、偵察機として使うのに十分な能力を備えています。また、ステルス機であるため、相手側に発見されにくく、もし、攻撃を受けても、探知したり反撃することも可能です。そんなことから、偵察に特化したグロホにこだわるよりも、その分の費用を他の分野に振り向けようとの意向もあるかも知れません。グロホは当初見積もりで、関連の機材を含めて3機で510億円でしたが、その後23%の増額になっていると言うことなので、およそ630億円となります 。

自衛隊はF-4ファントムの偵察機を保有・運用して来ましたが、機材が時代遅れであるばかりか、期待も老朽化が進んでいますが、後継機は導入できていません。F-35のステルス性と地上監視能力を見れば、中途半端な偵察機の導入は不要となった可能性は十分考えられます。

以上のことを勘案すれば、グロホを積極的に導入する必然性を見出しにくいのは事実です。イージスアショアの導入が中止になったことで、一旦決めた装備の導入を撤回することへのハードルが著しく下がっていますので、グロホの導入中止となる可能性はかなり高いのではと思われます。

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2020年8月 7日 (金)

巨人・阪神戦で野手が登板

現在巨人は快調に首位を独走していますが、昨夜は阪神の猛攻を受け、8回には5番手の堀岡が一挙7失点を献上してしまいました。スコアは、これで11ー0。勝負あったの展開になってしまい、後は敗戦処理をどうするかになってしまいました。

この場面で、ベンチがマウンドに送ったのが、野手の増田です。高校時代にはピッチャーを努めていましたが、現在では内野手として代打、代走で起用されており、勿論プロのマウンドは初登板です。この場面に増田投手は、阪神の打者3人に対して最速138kmの直球にスライダーを混ぜた投球を見せ、見事13球で打ち取り、好救援を見せました。増田をリリーフに送ったベンチの選手管理も見事ですが、このような場面に臆することなく、投げきった増田選手はもっとあっぱれでした。

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2020年8月 5日 (水)

ベイルートで化学薬品が大爆発

レバノンの首都、ベイルートで現地時間の4日にキノコ雲を伴うほどの大規模な爆発事故がありました。現場は、ベイルート港の倉庫の一角で、化学薬品で、火薬の原料でもある硝酸アンモニウム2750トンが爆発したものと見られています。過去にも、硝酸アンモニウムが爆発する事故はいくつも起きていますが、テロ事件で爆薬代わりに使われたこともあります。

硝酸アンモニウム2750トンはTNT火薬1155トンに匹敵するそうですが、小型原爆に匹敵する爆発力です。過去の4500トンの事故では500人以上の死者が出ていますが、今回の事故でも、現在までに100人の死者と4000人の負傷者が確認されています。今後、現場の調査が進めば、犠牲者の数は更に増えることが予想されます。

この硝酸アンモニウムは、他国への輸送途中だったものが、安全上の理由で7年前に倉庫に移されたようですが、これだけの量の危険物を十分な監視を付けずに長期間放置したことは、管理責任を問われても仕方ありません。政情が不安定なレバノン政府には、荷が重すぎたのかも知れませんが、被害は市街地の広範に及び、ただでさえ混乱している市民生活に、大きなダメージとなりそうです。

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2020年8月 4日 (火)

負の遺産

今年も、まもなく終戦の日を迎えますが、今年は戦後75年目の節目の年となっていますが、沖縄戦の司令部となった首里城地下の司令部跡が公開されました。米軍の攻撃を避けるため、地下に壕を掘削して構築したものですが、撤退時に爆破処理されたのと、時間の経過によって崩落の危険があるため、普段は一般公開されていません。

ところで、この公開を伝えた中日新聞の記事では、この司令部跡について「負の遺産」と称していますが、この呼び方に違和感を感じています。日本が米・英国とアジア諸国を巻き込んで、第二次大戦の当事者となったのは、紛れもない歴史の事実であり、その結果、国土は焦土となり、多くの人が亡くなったのも事実です。しかしながら、歴史において正、とか負とか位置付けるのは、ちょっとおかしいのではないかと思います。有史以前から人類は多くの戦い、紛争を起こし、たくさんの遺物を残しています。シュリーマンによって発掘されたトロイの遺跡は有名ですが、ここも攻防があった戦いの跡ですが、誰も負の遺産などと呼ぶことはありません。確かに沖縄戦においては、劣勢に立たされた軍部には住民の安全を配慮する余裕がなく、結果として県民に多くの犠牲者を出しましたが、民間人を巻き込む危険性を無視した点については、米軍も同罪です。多くの悲劇が生じる結果となりましたが、それを負の遺産呼ばわりすることは、生き延びることが叶わなかった、沖縄戦にかかわった全ての人の存在を無視しているように感じられます。

司令部跡は悲しい戦争の遺物ではありますが、その時点で国家の存続を願い、本土への米軍の進行を阻止しようとした軍部が残した歴史の証人です。正でも不でもなく、戦争遺産と呼べば良いのではないかと考えます。

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2020年8月 2日 (日)

安倍首相は即時退陣を

安倍政権が、政権の体をなしていません。モリカケ問題で内閣や政治家、霞が関の信用を失墜させ、側近や取り巻きを優遇する姿勢をあからさまに見せ、国民の支持を失いましたが、その後の政権運営においても、既定路線に固執して消費税引き上げを強行したかと思えば、検事総長の定年を手続きを経ることなく一方的に延長するなど政治の私物化が目立っています。政策面でもアベノミクスとネーミングし、唯一の成果としていた経済成長も、2018年秋には腰折れしていたことを、最近になってやっと明らかにしましたが、1年以上も国民を欺き、税率の引き上げに利用したばかりか、野党攻撃にも使い、選挙を有利に運んだのですから、嘘で固めた詐欺的行為です。

外交面でも、重点課題として取り組んで来た北方領土問題は、進展どころかロシア軍の駐留強化や北方領土を念頭に置いたとしか考えられない新たな国内法の立法により、自国領土の割譲を禁止するなど、大幅な後退の局面となっています。しかも、コロナ問題で見送りとなりましたが、お人好しにもソ連の戦勝記念式典に出席の意向さえ示していました。外交センスの無さには呆れるばかりです。

更には、コロナ問題でも中国に遠慮して入国規制をためらったばかりに、初期の感染防止に失敗しましたが、自らの指導力を見せつけようと、突然緊急事態宣言を出し、なんの検討もないまま小中学校の休校を強行しました。ところが、アベノマスクが愚策と批判されたのを機に、マスコミへの露出を大幅に減らし、批判的な質問を嫌って記者会見も開こうとしません。現在、全国的に第二波と思われる感染者の急増状態となっていますが、このような兆候が見えていたのにGoToキャンペーンを強行するなど、腰の据わった政策運営とは程遠い状態です。

霞が関も、厚労省は予防面や医療体制の強化や検査体制の担当省庁であるにもかかわらず、まったく主導性を発揮していません。民間業者の窮状を救済する姿勢や方策も、経産省や国交省からは少しも見えてきません。全てが地方に委ねられ、中央は何かやっているふりをしているだけで、自らが主導して有効な策が打ち出される気配は待ったく見えません。

また、政権が多額の選挙資金を渡して当選させた河井杏里議員の買収事件に際しても、選挙責任者として事件を主導した夫の河井元法務大臣を任命した政治責任は重大ですが、「責任を痛感している」と繰り返すだけで、全く意に介する様子は見られません。これでは厚顔無恥のそしりは免れません。

流石にこのような状況に、石破氏や岸田氏が動きを見せるようになっては来ましたが、ことここに至っても、与党内から公然と退陣を迫る声は今のところ全く聞こえてきません。安倍氏は、どう見ても完全に政権を担当する意欲を喪失しています。かくなる上は、一刻も早く退陣し、次の政権にこの国の舵取りを任せるべきであると考えますがいかがでしょうか。

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2020年8月 1日 (土)

史上初!7月の台風発生数が0

今日から8月、やっと青空が広がって夏本番が来たようです。今年は太平洋高気圧が東に偏り、梅雨前線を押し上げる力が弱かったせいで、各地に大きな水害被害をもたらしました。お隣の中国でも、長江(揚子江)流域で長期間降雨が続いて、巨大な三峡ダムが崩壊するのではないかと、ネットで騒がれましたが、何とか危機を乗り切ったようです。この太平洋気圧配置の変化で、東アジア全体で大きな出来事がありました。それは、観測史上初めて、7月の台風発生数が0だったことです。

台風は、四季を通じて発生していますが、7、8、9月に多く発生しています。気象庁のここ5年間の過去データーを表とグラフにしてみました。

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月別の平均発生を見ると、7月からの3ヶ月が突出して多いことが判ります。2017年には7月1ヶ月だけで8個も発生しています。

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グラフで見るとこの傾向が良く判ります。6月までは例年発生数は控え目ですが、7月になって急に跳ね上がっています。ところが、今年はそれが、0だった訳です。結果として、洪水の被災地が更に台風に見舞われる事態は避けられた訳ですが、今月以降は例年並みに発生することが予想されています。コロナ禍の最中でもありますし、何とか今年は最小の発生数であって欲しいところです。

 

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