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2020年9月30日 (水)

浜松市議会が区の再編に賛成


浜松市議会は28日に開いた全員協議会で、鈴木市長が提案している区の再編について賛否を図った結果、賛成多数と議決しました。鈴木市長の案では、行政の効率化のため、現在の7区を2、3区に削減したいとしています。

賛成した議員は、今後の人口減少に備えるためにも必要だとしていますが、将来予想も削減効果も具体的な数字が示されない中での、抽象的議論の末の採決は茶番でしかありません。議員の資質が疑われる茶番劇で、こんな検討は即刻中止するのが、一番の節税ではないかと思います。

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2020年9月27日 (日)

菅内閣の底が見えた?

発足早々の菅内閣の支持率が極めて高いそうです。支持する理由としては、人柄が良さそうと言うことになっているようですが、さてどうでしょうか。

菅首相は安倍政権の継承者としていますが、どうやら負の遺産をそのまま引き継いでいるようです。まず、国民の大多数が納得していないモリカケ問題の再調査について、全く取り上げる意思を見せていません。更に、安倍氏が自身の政治的立場を利用した桜を見る会についても同様です。更には、中曽根元首相の葬儀に国費から9600万円の支出を決めたことを追求されると、「適切に判断した結果」と支出についての具体的な根拠を明らかにしませんでしたが、税金の使途としては極めて不明朗です。

また、安倍政権の継承をアピールしている割には、初閣議で決定した菅政権の政策の基本方針から、安倍政権では必ず入っていた「東北大震災からの復興」の字句が消えていました。更に、その理由について問われると、平沼復興大臣は「たまたま」と明確な理由を説明できないばかりか、菅氏自身も計画には入っていないが、閣僚全員に復興への取り組みを指示したなどと、検事総長の定年延長問題と同様の泥縄式の対応です。

そもそも、この手の文書は前例に倣って作成されるものですが、なまじ独自色を出そうとして失念したのではないかと思われますが、安倍氏同様に間違いを認めることができず、嘘に嘘を重ねて押し切る姿勢のようで、清廉さなど微塵も感じることができません。内閣はスタートを切ったばかりですから、もう少し長い目で見なければならないのでしょうが、盤石とは程遠く、派閥の論功行賞の砂上に建った楼閣のように思われてなりません。

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2020年9月24日 (木)

台風12号東寄りに北上

当所、本州直撃と見られていた台風12号は、その後進路を東寄りに変えて海上を東北に進んでおり、上陸することなく、温帯低気圧に変わる予想です。まだまだ、雨の降り方には警戒が必要なようですが、それでも昨年のような風の被害は避けられそうなのは、何よりでした。ただ、海水温が高い状況が続いていますので、今後も台風発生には、注意が必要です。

今年は猛暑の影響か、彼岸花の開花が各地で遅れているようですが、我が家も例外ではありません。それでも花芽が伸びて来たので、今日辺りは咲いてくれるでしょうか。

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2020年9月22日 (火)

サツマイモを楽しむ

今年は猛暑と日照りが1ヶ月以上続き、野菜や果実の出来に大きな影響を与えましたが、ここに来て、やっと過ごし易い気温となりました。秋と呼ぶことは、少し躊躇われますが、それでも秋の味覚を目にする機会が増えて来ました。

秋を代表する食べ物は、数多くありますが、サツマイモもその1つです。蒸かした物が一番だと思いますが、天ぷらやご飯に炊き込んでも美味しいものです。以前、蕎麦の産地でバイキング形式で各種の蕎麦を楽しんだことがありましたが、その時に初めてサツマイモの葉の天ぷらを食べました。サツマイモと言えば、それまで芋の方しか食べたことがありませんでしたが、意外と美味しいと感じました。戦時中、食べる物がなかった時代には、サツマイモの葉やツルを食べたと聞いたことがありましたが、あまり良い印象ではなかったので、正直新鮮な驚きでした。

また、あの味を楽しみたいと思っていましたが、中々その機会はありませんでした。ところが、最近になって庭の片隅にサツマイモのツルを見つけました。どうやら野菜クズからたくましく育ったもののようです。これは儲け物と、早速天ぷらにしてみましたが、苦みもなく美味しく頂けました。

これなら他の料理にも使えないかと、お好み焼きにしてみましたが、味が大人しすぎて存在感が感じられませんでした。なるべく柔らかそうな葉を使ったのですが、固い葉の方が良かったのかも知れません。それではと、味噌汁に入れてみましたが、こちらもあっさりとした味と食感で、合格点を付けられますが、もっと良い料理法はないかと、すっかりサツマイモの葉に嵌まってしまいました。

 

 

 

 

 

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2020年9月21日 (月)

憲法9条って、国民の命よりも大事なのか?

昨日の中日新聞に、「専守防衛を穿つ安保法」と題した社説が掲載されていました。要約すると、自衛隊の海外派遣や集団的自衛権を批判し、敵基地攻撃能力の保有を憲法9条に違反するから許されないとするものですが、その一方で、現行憲法に抵触するのなら憲法を改正すべきとは、述べられていません。これは、大変おかしいのではないかと感じました。

中日新聞が、言論機関として自社としての意見、論説を主張することは認めます。しかし、9条至上主義とも言える姿勢はおかしいのではないかと考えます。現行憲法は占領下に米国の手によって起草され、我が国の国会で議決されたものです。第二次大戦で、沖縄を始めとして全土を焦土と化し、多くの国民が命を失いました。そのような中で、もう戦争は懲り懲りだとした憲法が多数の支持を得たのは、ある意味当然のことだったかも知れません。しかし、当時の戦争は、相手の国土に侵攻し、砲撃や銃撃によってあいて領土を占領するやり方でした。このような中で憲法9条は成立したのですが、しかし、その後の軍事技術の進歩によって、戦争のスタイルは大きく変わりました。

太平洋戦争では、軍用機を国産で量産し、当時としては最新鋭の空母や潜水艦を保有しながら、我が国は米国本土を直接攻撃することができず、はるか手前のハワイを奇襲するのがやっとでした。しかし、現在では空母を保有していない北朝鮮でさえ、自国から米国本土にミサイルを撃ち込むことが可能となっています。このような状況で、専守防衛を力説しても、果たしてどれだけの説得力があるでしょうか。領海・領空は起点となる海岸線から22.2kmまでの範囲です。昔は軍艦からの砲弾が届く距離が20Km程でしたので、相手の領海近くまで進出しないと攻撃できませんでした。しかし、現在では弾道ミサイルや巡航ミサイルで、自国に居ながらにして好きな時に好きな所を攻撃できるのです。

このような中で専守防衛に徹するということは、敵の攻撃を甘んじて受けることになりますが、その結果、多数の人命が失われる事態を招くこととなります。戦争の惨禍によって作られた憲法を堅持することによって、座して死を受け入れろと言うのは実に奇妙な論法だと思います。中日新聞は、国民の生命よりも、ただの条文に過ぎない憲法の方が大事だと言うのでしょうか?

この世の中に、変更を一切許さない規則や決まり事などあり得ません。もし、一切の改定を認めない規則があったのなら、その規則は無効です。憲法の理念が、平和を希求し、国民の生命財産を守ることであるのなら、その目的を達するためには、随時状況に応じた改変が必要となる筈です。いたずらに70年も前の憲法に縋りつくのではなく、現在の国際状況を反映した条文に改定すべきだと考えます。

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特に意味はありませんが、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」です。

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2020年9月20日 (日)

久々に浜松城

いつも当ブログをご覧いただいている皆さん、長いこと更新が滞って申し訳ありません。コロナ禍でもあり、どうしても記事内容が偏ってしまい、ついついもう一つの交信の方に興味が移ってしまっておりました。新しい内閣もスタートしましたので、気分一新、改めて再開したいと思います。

さて、先日浜松市から、発掘調査を続けている浜松城二の丸の発掘調査について発表がありました。今年度の成果として、現在は掘削されて半分が失われてしまった本丸の北東端の石垣部分の発見と、「御誕生場」南側の急で深い堀の発見についてでした。特に本丸石垣の末端部については、廃校となった元城小学校の校舎やプールなどの建設により、失われてしまったことが考えられましたので、大きな発見です。

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久し振りの天守曲輪です。ちらほらとマスク姿の観光客が訪れていましたが、以前のような外国人の団体さんの姿はありませんでした。

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今回の発掘現場と当時の絵図です。縮尺や方位が正確でないので、位置関係が微妙ですが、大まかにはこんな感じです。

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現在の本丸伏見櫓跡から見た東方面です。掘削により、石垣が途中で失われています。今回の調査はこの延長上を発掘したものです。

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発掘現場に行ってみると、こんな表示がされていました。報道発表があったので、もっと注目されているのかと思いましたが、天守や本丸に向かう遊歩道から外れているせいか、目を止める人は見られませんでした。来週末に現地説明会が開かれるため、昨日は作業は行われておらず、広い現場はがらんとしていました。

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遺構には、保護のためのブルーシートが掛けられており、直接見ることはできませんが、かなり急な勾配の濠であったことが判ります。

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こちらが石垣の北東端の発掘現場です。この場所は、建築物から離れた場所だったせいで、掘削による破壊を免れたようです。この発見により、本丸東側の位置が判明しましたので、今後の発掘調査の大きな手掛かりとなります。

今回、久し振りに浜松城を訪問しましたが、新たな発見がありました。それは、かつて本丸の表門であった鉄門(くろがねもん)の推定位置の標識が設置されていたことです。鉄門は、絵図や文献によって間口が9間(16.4m)ある立派な門であることが判っていますが、本丸東側の掘削や市役所の地下駐車場工事によって地表面が削られてしまったため、礎石などは失われてしまったものと考えられていますが、天守曲輪に接する長屋門の間口から、おおよその位置が推定でき、その場所に標識が設置されたものです。

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歩道上に設置された鉄門の位置標識。歩行の邪魔にならないように薄く小さな形状です。

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標識と標識の間隔はこんなにあります。向こう側の標識は、そのままでは確認できませんので、被っていた帽子を置いています。

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こちらは弘前城の北門ですが、間口は8間です。鉄門は9間ですからこれよりも更に大きな門だったと思われます。こんな立派な門が永久に失われてしまったことは本当に残念でなりません。

 

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2020年9月 7日 (月)

こんなのありか、イージスアショア代替案

イージスアショアは、運用を押し付けられた陸上自衛隊のサボタージュによってか、河野防衛相によって断念に追い込まれてしまいました。政府はイージスアショアの代案として複数案を検討していましたが、最終的にイージスシステムを搭載した迎撃専用艦を建造したいと米国に伝達したと、中日新聞が伝えています。迎撃専用艦はミサイル防衛に特化して、これまでのイージス艦が搭載しているその他の装備を省くことで、建造費を抑制できるとしています。

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イージスアショアのレーダー部分(出典:防衛省)

しかし、これは、実におかしな話です。そもそもイージスアショア導入のいきさつとしては、ミサイル防衛には最低2隻のイージス艦を常時投入する必要がありますが、年間半年近く整備や休養で寄港する必要があるので、イージス艦の運用が制限され海自に大きな負担となっている。近年は隊員の採用も困難となっており、イージスアショアの設置によってイージス艦を本来の防空任務に投入でき、システム全体の運用経費もイージス艦よりも安く抑えられるというものです。イージスアショアの運用は、陸上設備なので陸自が担当することになっていましたので、海自の人員の問題も解決できる、いいことずくめのものでした。また、陸上勤務であれば、隊員の補充もそんなに問題にはならないであろうと考えられました。

ところが、計画が断念されたと思ったら何のことはなく、新たにイージスシステム搭載艦の建造では、海自の負担は解消できません。しかも艦船の場合は、搭載ミサイルの段数に限りがあります、それぞれの艦に分散して搭載しますので、寄港中は原則的に遊休化してしまいます。イージスアショアであれば寄港の必要はありませんし、ミサイルの補充も容易に行えます。また、相手の出方によっては使用するミサイルの変更も可能ですが、艦船の場合は海上でこれらの作業を行うことはできないので、一定期間現場を離れなければなりません。

総合的に考えれば、イージスアショアに勝る案はないのに、何故元の木阿弥になってしまったのか、全く理解できません。今回の案では、海自の負担は解消されませんので、この案は海自から出たものではないでしょう。であれば、出所は官邸と考えるのが相当です。しかも安倍首相が退任を控えていますので、自らの手でこの問題に決着を付けたい思惑があったであろうと考えられます。しかし、繰り返しになりますが、この案は一周回って最初に立ち返っただけで、何の解決にもなっていないのです。勿論、手をこまねいているだけよりは、ましですが、今更感が拭えません。政治主導・官邸主導と言ってもこんなもので、アベノマスクと何ら変わるところはありません。

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