2019年12月20日 (金)

浜松市が行政区の統合で2区案を提示

浜松市は広域合併の経緯から、現在7つの行政区となっています。これは、合併に際し、大が小を飲み込むのではなく、対等な立場で連携し、それぞれの地域の独自性を尊重しようと言うことからでした。ところが、現在の鈴木市長は、人件費の抑制の観点から7つの区を統合して3、4の区にしたいとして選挙の争点にし、住民投票を行いましたが、過半数を超える支持は得られず、統合問題は振り出しに戻っています。

ところが、18日に開かれた市議会の特別委員会で、市側が2区案を提案したことが明らかになりました。2区案と言うのは、人口減少が問題となっている山間部の天竜区と、その他の6区を一つにしたものですが、ちょっと乱暴すぎる気がします。人口を比べても、天竜区が約2.9万人であるのに対し、6区合計は約78万人で天竜区とのアンバランスは明らかです。これでは何のための行政区なのか、意義が問われかねません。

では、他の政令指定都市は見てみると、人口が同規模の新潟市は約79万人に対し、行政区は8で現在の浜松市とほぼ同じです。人口が110人とやや大きい仙台市は5で、1区当たりの単純平均人口は22万人です。どちらの市も周辺の市町村との合併を経ていますので、母体となった元の市の規模や、周辺地区との地理的要因や歴史的な関係がありますので、一概に区の数が多い少ないとは言えません。しかし、やはり新提案の2区には唐突感が否めません。今後の経緯を注視したいと思います。

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2011年9月 2日 (金)

待たれる第二東名開通

台風12号の進行速度が遅く、長時間影響下に曝される状態が続いています。静岡市の東部、由比地区は海岸から山手まで1Kmほどの間にJR東海道線、新幹線、国道一号線、東名高速の4本の交通の大動脈が通る交通の要衝です。中でも東名高速は、一番後から出来た為に最も海寄りにあり、海が荒れると波しぶきが高架上の路面に達する為しばしば通行止めになります。先日も12号の接近で半日ほど通行止めになって一時解除されましたが、現在再び通行止めとなっています。

ところで、現在東名高速のバイパスとなる第二東名が山側の位置に建設中です。第二東名は渋滞の緩和や地震災害時に陸上交通路を確保するのが目的です。当初2013年3月末の開通予定予定でしたが、最近の発表では2012年初夏と予定が前倒しになっています。

2年前の静岡沖地震では牧ノ原SA付近で路肩崩壊があり、開通まで東西交通に大混乱をきたしました。日本の大動脈とも言える東名高速が台風の度に通行止めになるのはいかにも情けない話です。来年の部分開通が今から待たれます。

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2011年5月 9日 (月)

現代の城?

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家の近くには保育園が二つと幼稚園が一つあります。こちらは以前娘が通っていた幼稚園です。当時は今とは別の場所にあったのですが、園児の増加によって敷地が狭くなったので最近になってこちらに移転したようです。ワンコの散歩の時にはよく前を通りますが、最近は不審者によるよからぬ事件が起きていますので、この幼稚園でもしっかり対策を考えているようです。

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外部からの侵入に備えてフェンスの外側にはもう一つフェンスが設置され、更にフェンスの間には用水のような堀が設けられています。

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こちらは道路に面した部分です。一見用水路のように見えますが、外側のフェンスの内側は幼稚園の用地内であり、この堀は防犯上の理由で作られた不審者の侵入を防ぐ現代のお堀のようです。幼い園児達が安心して一日を過ごせるよう、幼稚園が知恵をこらした現代のお城とも言える施設となっているようです。

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2010年12月 5日 (日)

防災訓練

今日は町内の防災訓練がありました。東海地方は以前から巨大地震が予想されており、各地域には自主防災隊が組織されていて、万一の被災時には行政の救難の手が届くまで、できる限り自分たちで何とか持ちこたえようとしています。防災訓練は9月の防災の日に行われる所が大半だと思いますが、私達の町内は例年この季節に行っています。

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ここはかつては葦が生い茂る川沿いの湿地帯でしたが、今では立派な公園となっています。この公園は災害時には市民の避難所として活用できるようレイアウトされています。

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一見何の変哲もないベンチですが、構造物にシートを被せれば簡易テントに早変わりします。

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小中生の消火器を使った消火訓練。訓練用に水を詰めた特製消火器を使っていますので、その場で何回でも詰め替えて訓練に使えます。

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エンジンポンプを使った自主防災隊の放水訓練です。平日の昼間には隊員が不足することが考えられますので、在宅者が多い高齢者によるシルバー防災隊も組織されています。

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放水による水しぶきで青空に虹がかかりました。

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公園の地下には一万人が3日間飲用できる飲料水を100トンも蓄えることのできる防災用貯水タンクが埋設されています。タンクは水道管の途中に設置されているので、常時水が入れ替わっています。このタンクがあるおかげで馴れない浄水器を使う必要がありません。汲み上げは人力となりますが、電力を必要としませんのでこのような用途にはピッタリです。

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水害を想定しての土嚢訓練。袋に砂を詰めて平らになるように積み上げます。

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災害にケガは付きものです。三角巾を使って患部を覆う訓練を二人一組で行いました。救護した方が次は患者役に回ります。

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大ケガには担架が必要です。時代劇では戸板(雨戸)でケガ人を運んでいましたが、アルミサッシ全盛の現代では中々手に入りません。そこで物干し竿と毛布を使って担架を作りました。1本の竿に二つ折にした毛布を通し、もう1本の竿を通して上向きに折り返します。特に固体しなくてもこれで人間1人運んでも大丈夫です。摩擦の力は偉大ですが、移動の際は足を進行方向に向けるのが正しい方法とは知りませんでした。

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阪神淡路大地震では当初食糧が足りず、焚き火や石油ストーブを利用して何とか調理し、当座の食糧を確保しました。現在の防災倉庫には水を注ぐだけで山菜おこわや塩コンブご飯ができるアルファ米が備蓄されています。登山や防災用品ではお馴染みですが、写真の段ボール1箱で50人分が一度に作ることができる防災用の特別タイプです。1人用で50個作るのは大変ですが、これなら場所を取らずに簡単に作ることが可能です。

災害は忘れた頃にやって来ると言われますが、このような晴天の日ばかりではありません。土砂降りの真夜中や強風の夕方に大地震に見舞われる可能性も否定できません。又、この公園だけで1万人分の飲料水を供給できますが、とても1万人が寝泊まりすることはできません。やはり各自一人一人の日頃の心がけが大切ではないかと思います。

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