2018年10月 4日 (木)

浜松大停電終息へ

今回日本列島を縦断した台風24号は、各地に深い傷跡を残しましたが、当地浜松でも最大風速41.9mの猛烈な風を観測しました。この強風によって市内の各所で停電が発生、市内の7、8割が停電するという未曽有の大災害となり、テレビの全国ネットでも中継を交えて度々取り上げられました。本日4日朝の時点で、静岡県内で2万戸が未だ停電中ですが、本日中に全て復旧する見通しとなりました。

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大きく傾いたアマチュア無線のアンテナ

幸い我が家周辺は停電を免れましたので、停電時の詳細な様子は判りませんが、概ね30日の午後11時頃に広域に発生した模様です。1日の朝、信号機が点灯していない場所があることを発見、停電が長引いているなと感じましたが、まさかここまで長引くとは思っていませんでした。コンビニを始め、多くの店舗が停電のため閉店を余儀なくされましたが、当初は店を開けたコンビニも、停電が長引いて結局閉店に追い込まれてしまいました。

これまでも台風の直撃などによって停電が発生したことはありますが、海岸部など限られた地域だけでした。ところが今回は市街全域にわたって停電が発生する事態となりました。1日月曜日の段階では、大規模停電が発生した事実だけは判りましたが、発生原因や復旧の見通しなどの市民向けの広報はなく、ネットやマスコミを通じておぼろげな情報を手に入れる始末です。所管の中部電力のホームページを見ても発生した町名は判りますが、地図などの具体的な場所までは判らず、復旧の目途もわからず、対処に戸惑った市民も多数になります。

発生4日目となった昨日になっても、私が通行した国道1号線の2カ所の信号機が消えたままとなっていましたが、警察官の誘導も行われていませんでした。電力関係者、警察が組織を挙げて対応したのですが、県下全体の7割が停電する事態の打開は容易ではなかったようです。

ところで、テレビが被災者宅の様子を流した映像で、「オール電化だったので調理ができない。カセットコンロでお湯を沸かしたり、麺を茹でたが炊事はできない。」とコメントしていましたが、違和感を感じました。現在では電気炊飯器で米を炊くのが一般的ですが、ガスを使ってなべで炊飯する方法があります。

今はどうなっているのか知りませんが、私が小学生の頃は6年生くらいで、家庭科の実習があり、ガスコンロとなべを使って炊飯を行いました。また、一般家庭でもキャンプなどで、かまどやガスコンロを使って炊飯した経験も持つ方も多いと思います。電気炊飯器の内がまをガスにかけて炊飯することも可能です。電気が使えないからと折角ある道具を使いこなせないないのは勿体ない限りです。日頃から、こうした時のために敢えて電気以外の方法で炊飯することも経験しておく必要があるのではないでしょうか。

ちょっと炊飯に固執してしまいましたが、もし小麦とキャベツがあるのであれば、お好み焼きなんてのも手軽に作れますね。

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2018年9月30日 (日)

嵐の夜

台風24号が和歌山県に上陸し、当地も風雨が強まって来ました。雨風とも今日の日付の内が最も強くなるようで、明日の朝には雨は止んでいる予想です。

今年、列島を縦断する台風は2例目ですが、24号は勢力が強力なので被害が心配です。実りの秋を控えて、農産物の被害が心配されますが、速度を速めて北上する見込みなので、被害は短時間で済むかも知れません。

何にしても自然の力には抗うことはできませんので、無事を祈りつつ、安全を確保して通り過ぎるのを待つしかありません。

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2018年9月14日 (金)

液状化の脅威

今回の北海道の地震では、震源に近い厚真町で大きな被害が出ていますが、少し離れた札幌市の清田区でも液状化によって家屋が傾いたり、道路が波打つなどの大きな被害が発生しました。清田区の名前から、元は水田だった所を開発した地区なのかと思っていましたら、元は山裾にあった所で山を削って沢を埋め立てて造成した土地であったと言うことです。

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開発前のイメージはこんな具合です。

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開発後はこんな風に平坦な土地になっていますが、沢状の地形は地下にそのままになっており、地下水の通り道となっています。

今回の地震では、この埋め立てられた土地が液状化を起こしたものと見られます。このような造成地は日本各地で行われていますので、潜在的な液状化危険地域は多方面に及ぶと考えられます。今朝のニュースでは、復旧について札幌市は現場の調査に日数がかかるため、復旧に着手できるのは三か月後になる見通しだと言うことです。

自分の自宅が建っている地面の下が、どのようになっているかを正確に把握してから土地を購入したり、建売を購入した人はほとんどいないのではないかと思いますが、開発前の地図によって、当時の地形を調べることは可能ですので、一度確認されることをお勧めします。

ちなみに我が家は建て替えしていますが、地下2mほど下はかつては川か、海の底だったと思われる砂地です。建築時には地盤改良をして補強をしていますが、液状化の可能性はあると思っています。

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2018年9月11日 (火)

北電の電力供給綱渡り長期化の模様

北海道全域の停電はなんとか復旧しましたが、必要な電力に対して供給能力が不足しており、計画停電の可能性も否定できない状況が続いています。

現在の最大供給電力は353万Kwで、9月5日に記録したピーク電力383万Kwには届いていません。また、北海道の場合、電力需要のピークは暖房が必要となる冬場で、今年の1月には525万Kwを記録しています。北海道も一気に秋が深まり、内陸部の最低気温が10℃を下回るようになり、日中以外とは言え暖房のための電力確保も考慮しなければならない状況です。

政府、北電は一般家庭や事業所に2割の節電要請をしていますが、照明を減らすなどの他に、事業所によっては電力の集中を避け、操業を夜間にシフトするところも出ています。根本的には苫東厚真発電所の早期復旧しかありませんが、冬季の電力需要の増加に備えて、建設中の石狩湾新港発電所の稼働前倒しも検討すべきではないかと思われます。

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人間にとって灯りは照明以上のありがたい存在です。

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2018年9月 9日 (日)

北海道地震救助活動続く

胆振東部地震による行方不明者の捜索が懸命に行われていますが、これまでに死者35名、心肺停止が2名、行方不明者が3名と言う結果となっており、残された行方不明医者の捜索が全力を挙げています。NHKの報道によれば、今回の捜索では陸自が13機のドローンを投入し、空からの捜索を実施しています。空からの捜索が可能なドローンは消防や海上保安庁も導入を進めていますので、今後災害現場にこの種の装備が投入されるのが、普通に行われるのではないかと考えます。

ドローンの機種など具体的な内容については明らかになっていませんが、伝えられた画像から見て、今年陸自が試験的に導入したParrot社の Bebop 2 Powerではないかと思われ、飛行時間20分以上、風速10mでも飛行することができ、高度は150m以上の要求基準を満たす機体です。

http://www.parrot.com/jp/doron/parrot-bebop-2-power-pack-fpv#parrot-bebop-2-power-pack-fpv

偵察などに使用する機体は、過酷な条件下でも飛行可能なようになっているので、1システムが数千万円もしますが、この機体は市販品で1機が10万円以下なので、災害時の捜索などの用途には多数投入することもでき、効率的な救助が可能となります。

一方停電の復旧ですが、昨夜の時点で350万Kwの電力が確保でき、残された停電の家屋は約4000戸と全体の0.1%ほどになっています。但し、350万Kwは最大ピーク電力380万Kwの92%でしかありませんので、安定供給にはまだまだ届きません。このため、北電や政府は大口需要家に対して20%の節電を呼びかけていますが、苫東厚真発電所が普及するまで、綱渡りの供給が続くことになりそうです。

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2018年9月 7日 (金)

北海道大規模停電続く

昨日発生した胆振東部地震によって、北海道全域で停電が発生しました。震源に近い苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所が停止したことにより連鎖的に発電網がダウンしてしまうブラックアウト現象が発生したことによると考えられています。苫東厚真発電所は165万キロワットと北海道電力全体のおよそ40%を発電しているメインの火力発電所でした。この内1、2号機で配管が破損、4号機で火災が発生したことにより復旧には1週間程度必要になると見られています。

この停電により、被災者は更に不便な夜を送ることになりましたが、もっと深刻なのは病院運営でした。停電によって手術などが行えないので、新規の患者の受け入れを中止する病院が続出しました。非常用の発電装置をもっている所でも、長時間の運用を想定しておらず、燃料切れに追い込まれる所も出てしまいました。

北電では順次停止した発電所を再稼働させており、本日午前6時までに130万戸への送電を再開しており、今後伊達火力発電所が稼動できれば、本州からの送電分と合わせて312万キロワットが確保でき、更に多くの家庭に供給が再開できるものと見込まれます。但し、312万キロワットは停電前の最大需要電力の380万キロワットの82%に留まりますので、完全な復旧は苫東厚真発電所の再開を待つことになります。

現在は停電の復旧が急務ですが、電力の安定供給のためには発電所の分散化が必要です。新たな発電網の整備が急がれますが、安定供給のためには現在停止中の泊原発の再稼働も視野に入れた検討が必要になってくるものと思われます。

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風力発電のプロペラの向こうが現在運転休止中の中部電力浜岡原発です。

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2018年9月 6日 (木)

北海道で強い地震

今年は自然災害が多発しており、台風21号でも関西を中心に大きな被害が出ていますが、今度は北海道で強い地震です。本日午前3時8分頃。北海道胆振地方で、判っている情報の範囲で最大震度6強の強い地震がありました。震源近くの地震計からのデーターが送られて来ていないとのことなので、最大震度が6強を上回っている可能性もあります。

この地震によって土砂崩れや家屋の倒壊、地面の亀裂などが多数発生している模様ですが、午前8時の段階でも被害の全容は判っていません。北海道知事自衛隊に災害派遣の要請を行っており、陸上自衛隊第7師団が出動しています。

また、この地震によって北海道内の全ての火力発電所が停止しており、道内全域で停電しています。これによって全ての信号は消え、鉄道も全て運休となっています。また関空が閉鎖となったままですが、揺れの強かった千歳空港は本日の全便を欠航としました。被害の大きさから、北海道以外の地域からの救助隊の派遣が不可欠と思われますが、空港機能が維持されていれば、輸送機を使った人員の輸送が行われるのではないかと思います。

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航空自衛隊のC-2輸送機です。

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2018年9月 5日 (水)

高潮で関空が水没

台風21号は強い勢力を保ったまま関西地方を直撃し、各地に大きな被害をもたらしました。これまで強風で大型トラックが横転する映像は見たことがありましたが、昨日は商用車や軽自動車までもが風で横転する事態となり、多くの建物の屋根が飛ばされたり、倒壊する被害が多発しました。また、高潮によって多くの場所で冠水被害が発生、一時水没した自動車のバッテリーがショートして多数の中古車が焼ける被害も発生しました。

そのような中で最も衝撃的だったのが、関西国際空港の冠水です。関空は風雨が強まったために正午に空港が閉鎖されていましたが、その後高潮によって滑走路が冠水、更にターミナルビルまで浸水してしまい、陸上への連絡橋にタンカーが衝突して使用不能になるオマケまで付いてしまいました。このため利用客が缶詰となってしまい、昨夜は3000人ほどが空港に足止めされる事態となりました。

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関西国際空港はこのような立地です。 (出典:国土地理院電子地図 地理院地図)

関空は陸地から5Km沖合の水深20mの海底を埋め立てて建設された海上空港ですが、軟弱な地盤を埋め立てた立地のため、これまでも地盤沈下が心配されていました。当初海面から5mの高さを想定されていましたが、現在最も低い地点では海面から1.9mほどの高さしかありません。

今回この地域の高潮は2.5mあったと言うことですから、60cm水没するのは当たり前です。こうした被害は過去の災害から当然予想されたことなのに、空港側が事前に利用客の避難誘導を全くしなかったのは大失態と言えるでしょう。また、海水に浸かってしまったことで空港の保安設備のみならず、航空機をけん引したり、乗降客が利用するタラップ車なども損傷したと思われますので、空港の再開には相当な期間が必要になるのではないかと思われます。

今のところ日本政府は何のコメントもしていませんが、主要な国際空港であり、地元の経済に大きな影響をもたらしますので、何らかの支援が必要なのではないかと思います。その上で、想定される南海トラフ大地震によって発生する津波対策など、今後関空をどう運用していくのか、国家としての議論が求められるのではないかと考えます。

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2018年7月28日 (土)

台風12号が接近中

台風12号が北上しています。午前8時現在では北西に向きを変え、本日午後6時には伊豆諸島付近に達する見込みです。その後、深夜には静岡県から三重県にかけて上陸し、西進するものと見られています。

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午前8時発表の進路予想です。 (出典:気象庁HPより)

長いこと人間をやっていますが、東からやってくる台風と言うものは初めてです。これまでのパターンは紀伊半島付近に上陸し、陸上から接近するか、南方海上を北上して直撃するかのいずれかでしたが、今回はこれまでとは全く違うパターンなので、風向きや雨の降り方がどのようになるのか全く見当が付きません。台風が通過すれば南からの風が吹きつけるので、高潮も心配されます。

心配は尽きませんが、とにかく被害が軽微で済むことを願うだけです。

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2018年7月11日 (水)

豪雨被災地で断水続く

西日本を中心とした豪雨災害は昨夜の時点で死者159名、行方不明者57名(集計機関によって差異あり)と合わせて200名以上の人的被害が予想される事態に発展しています。大量の出水により、数メートルの岩を含む大量の土砂が堆積し、救助や復旧作業を妨げています。

しかも昨日時点で、11府県で合わせて27万戸が断水しており、泥まみれになっても洗い流す水が確保できない状態です。幸いにも断水から復旧しても、水が濁っていて飲用に使えないといったところも見受けられるようで、当面は飲料水の確保が急務となっています。

そのような中で呉市の海上自衛隊基地では、護衛艦などを使った風呂の提供が行われ、被災者から好評を博しているようです。風呂には大量の水が必要ですが、護衛艦は海水から真水を作る設備を保有していますので、水不足の中でもこのような運用が可能です。できれば、内陸部の被災地でも開設されると良いのですが、水の問題が解消しないと難しいのかも知れません。

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熊本地震の際、自衛隊が開設した入浴施設。 (出典:防衛省)

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