アポロのエンジンを深海から引き揚げ
アマゾンの創業者で最高経営責任者であるジェフ・ベゾス氏が4000mの深海からアポロ宇宙船を打ち上げたサタンロケットの1段目のロケットエンジンを回収しました。深海からの引き揚げと言えば事故で5000mの海底に沈没したソ連の原潜を米国政府が富豪ハワー・ドヒューズ氏に依頼して極秘裏に回収したプロジェクトジェファニーが知られていますが、我が国でも同様のことが行われています。
H-Ⅱロケット8号機は1段目エンジンLE-7の不調から打ち上げに失敗しましたが、原因究明のため3000mの海底からLE-7を引き揚げ、原因を特定して改良に生かされました。かつては政府系の機関でなければ行えなかった深海での作業が民間によって簡単に行えるようになったのは技術の進歩と言えるのでしょうが、我が国のロケット技術も同様の手段によって他国の手に渡ってしまう可能性も考えられます。今後は落下したエンジンが回収されても機関技術が漏えいしないように何らかの破壊処置が求められるかも知れません。
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