2019年6月26日 (水)

富士山七曲り駐車場からの電波は届かない

先日の記事の続編です。日曜日に富士山スカイラインに上ったアマチュア局と七曲り駐車場(標高約1990m)から指向性の強いアンテナを浜松方面に向けてもらい、430MHzで交信しましたが、予想に反してあまり強い電波ではありませんでした。その後、五合目駐車場(標高約2380m)に移動した同じ局が指向性のない垂直アンテナで144MHz電波を出したところ、大変強力に受信できました。富士山を写した写真から、これは途中にある経塚山(標高約670m)が邪魔をしたせいではないかと考えましたが、本当にそうなのか、周波数の違いは関係ないかったのか検証してみました。

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イメージはこんな具合です。Aの場合は遮るものがないので、電波は直接届きます。ところが、Bの場合は途中の山に遮られるので山の後ろ側には電波は届きにくくなります。実際は回析現象や反射によって山の後ろ側にも電波が回り込むので、全く届かない訳ではありません。

浜松、経塚山間が約35Km、浜松、富士山間が約115Kmです。この関係を三角関数を使って計算してみました。浜松から経塚山を見上げると角度は1.097度です。もし電波の発信位置がこれよりも低ければ電波は直接届きません。で、結果ですが七曲り駐車場は0.991度、五合目駐車場は1.186度となりました。つまり、七曲り駐車場は経塚山よりも角度が低くBの状態となって電波は到達せず、五合目駐車場はAの状態で到達可能となって、実際の受信状態と一致します。また、回析は周波数が低い方が起きやすいので、その点でも430MHzだった七曲り駐車場の方が不利だったと思われます。ついでなので、標高何メーターまで上がれば浜松市内と交信可能か逆算してみました。結果は2202mとなりました。但し、実際は回析現象があるので、もう少し低くても到達可能だと思われます。

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2019年6月23日 (日)

富士山の局と交信

今朝、430MHzを受信していると富士宮市からの局が出ていました。430MHz帯は波長が短いので、地形の影響を受けやすい反面、直進性が高いので高い所に上がれば遠くまで届きます。このあたりはマイクロウエーブと良く似ています。従って、この局もどこか高いところから電波を出しているものと思い、呼んでみました。当初は雑音が多く、聞き取り難い状態でしたが、指向性のあるアンテナを使っているようなので、アンテナをこちらの方向に向けてもらえれば大丈夫だろうとの計算です。

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浜松、富士山の位置関係です。 (国土地理院の地理院地図を使用)

すると一発で応答がありました。こちらにアンテナを向けてもらうために、浜松の局であることをPRして再度応答を待ちました。すると目論見通り、随分と信号が強くなりました。相手の局は富士山スカイラインの標高2000m付近にある駐車場から電波を出していると言うことです。富士山スカイラインの五合目駐車場は標高2380mなので、そこからなら更に遠くまで飛ぶ筈ですが、観光客が多数いるので、遠慮したとのことでした。

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浜松市内から見た富士山です。五合目なら楽勝で見えると思ったら、途中に遮る山がありました。地図ソフトで計測すると、どうも島田市にある経塚山(669m)のようです。

7MHzや21MHzからでしたら、北海道や九州まで簡単に届くのに、430MHでは原則見える範囲しか届きません。そこがアマチュア無線の面白さでもあるのですが、浜松と富士山にいる人とこうして話ができるのですから電波の力は大したものです。まもなく山開きがあり、登山シーズン中はマイカーでの通行はできなくなりますが、その前に交信ができたことは大変うれしい話です。

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青森県と初交信

ここ何日かは電離層の状態が芳しくなく、遠方の局があまり聞こえていませんでした。しかし、昨日はEスポが発生したとみえて、21MHzで九州や韓国ソウルの局や50MHzで沖縄方面が良く聞こえていました。これはチャンスと沖縄の局を呼んでみましたが、休日とあって多数の局が殺到し、強い電波の影となって交信できませんでした。折角石垣島の局が出ていたのに残念です。その代わりと言ってはなんですが、愛知県と長野県の県境にある茶臼山(1416m)に移動した局と50MHzで交信できました。浜松、茶臼山間は約60Km離れており、途中にいくつも山がありますので、直接見通しは利かないのですが、電波の特性で山間を縫って到達したのではないかと思います。

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茶臼山、浜松の位置関係(国土地理院の地理院地図を使用)

夜になって7MHzで青森市の局がCQを出していました。これまで北海道の局とは何回も交信できているのに、何故か途中の青森県とはどうしても交信できていませんでした。昨夜もダメかもと思いながら呼んでみると、なんと一発で応答があり交信成立です。途中電波状態の変化はありましたが、最後まで安定して細かいやり取りができ、満足のいく交信となりました。今まで、どうして更新できなかったのかが不思議に思えるくらい、あっけなく念願成就です。

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2019年6月17日 (月)

鎮魂の登山

昨日は山仲間だった「歯ブラシ」さんが突然山で逝ってちょうど一年、運よく日曜日でしたので彼の奥さんを伴って追悼登山をしました。メンバーは全部で5名、すべて60代半ば過ぎのパーティです。前夜発の友人と私が、奥多摩駅で奥さんをピックアップして登山口へ。駐車場に着くと間髪を入れず、静岡を朝発った2名が到着、5名そろって出発しました。

彼の終焉の場所に線香を手向け、手を合わせた後、お世話になった七ツ石小屋に向かいました。小屋番のご夫妻に改めて昨年のお礼を述べて、しばし歓談させて頂きました。話の中で、歯ブラシさんの奥さんから、今まで55回だと思っていたキリマンジャロの登頂回数が、日記をすべて調べたところ、64回だったとの驚愕の事実を知らされました。恐らく現地のガイド以外に、この回数を数える人はいないのではないでしょうか。

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小屋の前に咲いていた通常よりも小さな花を付けたツツジ。キリシマツツジの系統のようですが、詳細は不明です。

小屋から七ツ石山の頂上までは、20分ほど。折角の機会なので、駆け足でピークまで行って来ました。

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七ツ石山(1757.3m)の頂上です。

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東京都の最高峰、雲取山(2017m)です。

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同所(どうどころ)で見かけた野生の若い鹿。盛んに落ち葉のようなものを食べ続けて、逃げようとしません。もしかしたら親からはぐれて空腹だったのかも知れません。ニホンジカは何度も見たことがありますが、撮影できたのは初めてです。

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鴨沢から七ツ石山のコース上部は広葉樹が生い茂り、豊かな森林広がっています。

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追悼登山で、ちょっと感傷的になっていたせいか、木漏れ日が幻想的でした。

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朝霧公園からの富士山。山の上では雲に覆われて上部を見ることできませんでしたが、富士五湖を過ぎた辺りからから頂上を望むことができるようになりました。追悼登山のフィナーレを飾るに相応しい風景です。

 

 

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2019年6月13日 (木)

老後2000万円問題

金融庁の諮問会議が100歳時代を踏まえると、年金だけでは生活資金が不足し、更に2000万円が必要になるので現役時代から投資運用などで財産形成が必要とする提言をまとめましたが、内容がけしからんとして騒ぎになり、麻生大臣が受け取りを拒否すると公言して、更に波紋を広げています。

この件に関し、自民党の森山幹事長が報告書はもうなくなったので予算審議会にはなじまないとしたことは重大です。そもそも、この提言は老後に2000万円が不足することを前提に投資運用を勧めていますが、政府の政策としては実に安易です。寿命延長と少子化により、年金資金が厳しいのは周知のことです。提言が示すように、もし投資運用で誰にでも資産形成が可能ならば、まず政府が年金の積み立て金を高効率に運用して、年金資金を積み上げ出来る筈ですが、現実にはそんなに上手く行っていません。また、この件が伝わると金融界から賛意が示されていることから、提言が、老後の生活の安定のためのものでなく、投資を活発化させることに主眼が置かれていることは明らかです。

また、2000万円が不足するのは何故なのかについての言及がなされていません。過去、生活費の内訳についてはある程度の調査・分析がなされているようです。で、あるのなら足りない分を政治がどう補うかを議論するのが国会の役割だと思いますが、与党はこの夏の選挙を前にして逃げの一手、野党は年金で生活できないのは与党の責任だと反発するばかりで、国民はおきざりの状態です。

金融庁の諮問会議で時間と経費(国民の税金)を使って積み上げた議論を、世論の反発が強いとしてなかったことにするのは、いくらなんでも国民をバカにした話です。所詮は提言なので、これをたたき台として年金のあるべき姿、老後の生活費のありようについて積極的な議論が交わされることこそ必要なことではないでしょうか。

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2019年6月10日 (月)

南大東島

NHKラジオの第二放送に気象通報と言うものがあります天気図を書く際の、元になる観測点の気象状態を知らせるものですが、現在のようにスマホなどで天気図を見ることができなかった時代、登山には大変重要な情報でした。明日の天気はどうなるのか、天気予報はもちろんですが、気象通報を聴いて書いた天気図を参考に、明日の行動を決めたものでした。その気象通報では最初に石垣島、那覇、南大東島の順で気象情報が読み上げられます。また、小笠原周辺で発生した台風の進路に当たることが多いので、台風情報では良く名前が出てきます。また、南大東島は周囲が切り立った崖となっているため、船が入港する港を作ることができず、連絡船は岸壁に横付けした状態で、物資や人員をクレーンで陸揚げすることでも知られています。

昨日21MHz帯のアマチュア無線を聴いていると、この南大東島からの電波を受信しました。登山の際に良く聴いていた、この島の名前を聴いて大変懐かしく思い、何とか交信できないかと粘りましたが、残念ながら電波状態が芳しくなく、交信は叶いませんでした。南大東島は、沖縄本島から東に340Kmほど東にある周囲が21Kmほどの孤島で、台風がらみでマスコミに取り上げられる以外は、ほとんど注目されることはありません。しかし、私にとっては大変懐かしい島なので、いつか交信したいと強く思いました。

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2019年6月 7日 (金)

775Kmの壁

西から低気圧が接近中で、午前中から降雨が予想されています。このまま梅雨入りか、とも思いますが、明日は晴れるので、この雨を機に当地に梅雨入り宣言は出ないのではないかとの予報です。

さて、またまた無線の話です。日々7MHzを受信して交信できそうな相手を見つけて交信しています。

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アマチュア無線では日本全土を10の地域に分けてコールサインを割り当てています。これまで九つのエリアとは交信できましたが、北海道の局とはまだ交信できていません。

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赤い点がこれまでに交信できた相手です。自宅から送信された、わずか6Wの電波が海や山を越えて相手まで届くと言うのは実に感動的なのですが、ご覧いただいてわかるように北海道が空白となっています。これまでの最長交信記録が佐賀県伊万里市の740Kmで、浜松~北海道の最短距離が775Kmなので、その差は35Kmです。北海道の局も受信はできているので、電波のコンディションとタイミングだけだと思うのですが、元々局数が少ないのと、ライバルとなる強力な局の電波に中々太刀打ちできていません。いつか交信できるとは思うのですが、今現在は775kmの壁を越えられずにいます。

 

 

 

 

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2019年5月28日 (火)

またまた無線の話です

  相変わらず無線に熱中しています。病膏肓(やまいこうこう)に入るような状態ではないのですが、前にも書いた通り、使用している無線機が出力6Wなので、50W、100Wの電波が飛び交う中で、何とか交信しようとすれば、ライバルのいない間隙を突くしかありませんので、どうしても受信の時間が長くなってしまいます。昨日は平日でしたが、勤めが休みでしたので、朝から受信を続けていました。すると7MHzで伊豆諸島の神津島、小笠原の父島、鹿児島市が、21MHzで沖縄の宮古島からの電波を受信できました。何とか交信しようと頑張りましたが、めったに聞こえることのない珍局のためライバル局多数が集中、いずれの局とも交信できませんでした。残念なのはその通りですが、まあ、こんなところがアマチュア無線の面白さで、すんなり交信できてしまえば逆にすぐに飽きてしまうのかも知れません。

最初は相手に届くかどうか不安だらけでしたが、実績が積み重なると、この局とは交信できそうだなと言った予想ができるようになり、少し余裕を持って交信できるようになりました。次のステップとして山の上からの交信をしたいのですが、中々機会を作れずに先延ばし状態となっています。

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2019年5月24日 (金)

交信記録を大幅に更新

本日夕方、佐賀県伊万里市の局と交信でき、これまでの西方向の交信距離の280Km、及び東北方向の交信距離500Kmを、それぞれ大幅に更新することができました。実は、朝方の時点で島根県雲南市の局と交信できていましたので、これを取り上げるつもりでいたところ、夕方になって長崎県松浦市の局が強力に受信できましたので、これは確実に交信できると、ぬか喜びしていると強力なライバルが次々と現れ、私の微弱な電波は相手にされませんでした。

落胆していると、先ほどの局ほどではありませんが、佐賀県の局がCQを出していたので、ダメ元で呼びかけたところ、応答があり、交信が成立したもので、これまでの交信距離の記録を一気に塗り替えることができました。

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わずか6Wの電波が740Kmの彼方まで届いたと思うと、感激もひとしおです。

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2019年5月23日 (木)

交信距離を更新

アマチュア無線で遠方の局との交信にチャレンジしていますが、出力が6Wと言うこともあって苦戦しています。アマチュア無線の場合、不特定の相手との交信になるため、同じ局を電波の強い局と弱い局が同時に呼び掛けた場合、弱い局の電波は強い電波にかき消されてしまいます。言ってみれば、原付スクターとナナハンが競争するようなもので、まともにバッティングしたら勝ち目はありません。

そんな訳で、出力が大きい方が有利ですが、めげていてもても仕方ないので、あきらめずに電波を出しています。タイミングが良ければ強い局の間隙を縫って交信できますので、チャレンジを続けることが大切です。そんな中、昨晩東北地方を示す7エリアの局がCQを出していたので、呼び掛けると応答がありました。相手局は宮城県利府町の局です。当地からの直線距離で約500Kmで、最遠距離を更新です。

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受信では九州や北海道も聞こえるのですが、中々交信までには至りません。交信できたのは、西の方は今のところ姫路の局が最遠方なので、どちらかと言うと北東方向に電波が飛んでくれているようです。

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