2018年12月14日 (金)

出版不況、地図の昭文社が希望退職募集

雑誌の発行部数が減少し、廃刊や休刊が相次いでいますが、今度は地図の発行元が窮地に陥っています。昭文社は「マップル」などの道路地図や、「山と高原」などの登山やハイキングのための地図を発行しており、「山と高原」は時流を反映してWeb版の販売も行っています。しかし、業績は厳しく、来年3月期の業績見通しが、当初の黒字から赤字となり3年連続の赤字となることから、400人の従業員の20%に当たる80人の希望退職を募ることになりました。

かつては旅行やドライブの際には、道中や目的地の地図を開いてルート選定や所要時間の計算をしたものでした。ところが、最近はネットで電子地図を閲覧したり、目的地までの経路をシミュレーションすることが簡単にできるようになりました。その結果、わざわざ地図を購入しようとする購買層が減少し、販売が低迷する事態となっています。

実は、カーナビやスマホでナビゲイトしてもらう場合、あらかじめ地図などで経路を十分把握しておかないと、ナビのクセなどで思わぬ遠回りをさせられてしまうことが起こります。良く行く場所であれば、おかしいと気が付きますが、初めての土地などでは、どこをどう走っているかはナビ任せとなってしまうので、トラブっていることにさえ気づきません。私も旅行の計画を立てる際は、まず地図を見て大まかなプランを考えますが、この時、ネットの地図では表示範囲が狭すぎて各々の訪問地の位置関係の把握が掴めません。

紙の地図が無くなってしまう事態にはならないと思いますが、将来にわたって地図の出版を維持するために、もっと需要を喚起する方策が必要ではないかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月22日 (火)

旅行雑誌「旅」が休刊

雑誌「旅」が来年1月発行の3月号で休刊すること明らかになりました。かつては隠れた景勝地の紹介や宿泊先情報などで人気の雑誌でしたが、読者のライフスタイルの変化に雑誌が付いて行けなくなった形です。私自身、若い頃は毎月購入したこともありましたが最近は手に取る事さえなくなっていました。寂しいニュースですが、これも時代の流れで仕方のない事ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 2日 (火)

休刊

雑誌の休刊が相次いでいます。月刊現代(講談社)に続いて映画雑誌ロードショー(集英社)が今年11月での休刊を発表しました。若者の活字離れ、ネット環境の普及、購読層の高齢化などによる発行部数の減少が主原因と言われています。価値観の多様化、メディアの発達により統一テーマを掲げた雑誌が成り立ちにくく、月刊という発行頻度が時代のスピードに合わなくなってきているのかも知れません。

よく、ネットの記事を読めば新聞は要らないとの意見を聞きますが、速報性重視のネット記事と、文字数も多く重要項目については複数の記事を関連付けた新聞記事とでは内容の豊富さが違います。同じように雑誌の持つ情報量の多さ、多様性、保存性は他の媒体にない特質だと思います。

出版社も企業なので収益の出ない事業は継続出来ないのでしょうが、馴染みある雑誌が店頭から消えていくのは寂しい限りです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月15日 (月)

フライデーの見識

先ごろ、雑誌フライデーが掲載写真に誤りがあったとして10月19日号の発売を中止しました。掲載広告の取り止め等で発行元の講談社は占めて1億7、000万円の損害を被ったそうです。個人的にはこの雑誌の編集方針はあまり好きではありませんでしたが、真実にこだわり多額の損失を省みずに発売を中止した英断に大いに拍手を送ります。

それに引き換え度重なる世間の批判を無視して、某ボクシング親子を無理やりヒーローに引き立てて番組作りをしているTBSの視聴率至上主義は見苦しい限りです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)