2017年6月25日 (日)

安倍首相は大丈夫か

今朝7時過ぎ、長野県南部を震源とする震度5強の地震がありました。幸い現在のところ、人的被害は報告されていないようですが、王滝村は御嶽山の噴火で大きな被害を受けましたので、更なる被害が出ないことを祈って止みません。

ところで、本日は静岡知事選の投票日です。緊急地震予報が出た時は選挙に影響が出ることを考えましたが、こちらもどうやら影響は無いようです。ただ、開票結果で激震が走るかも知れませんので、陣営関係者は今頃必死になって天に祈っているかも知れません。

さて本題です。選挙と言えば日本の首都、東京都議会議員選挙が昨日公示され、選挙戦に突入しています。先日の首相会見では、記者から選挙について質問が出ましたが、安倍首相は地方選挙なので、と言及を避けました。

しかし加計問題についての政府の説明が十分でないとして、野党が国会閉会中に審議を行う「閉会中審査」の開催を要求したのに対し、竹下国対委員長は「東京都議会選挙の結果を見て考えたい」と国政にからめる発言をして与党に政策の一貫性が見られません。

また、憲法53条で、国会議員の1/4の要求によって臨時国会を招集することが定められているにもかかわらず、日程の規定がないことを根拠としてこれを無視する態度を取っています。しかし、自民党は党の憲法改正草案に臨時国会については20日以内に招集するとしており、重大なダブルスタンダードです。
安倍首相の会見での国民に対して丁寧に説明する責任を果たすとの公約が、口先だけだったことは明白です。

更に昨日になって安倍首相は、加計問題の鎮静化を狙ったのか、戦略特区制度を使った獣医学部の開設を全国的に展開しても良いと言い出しました。これは大変おかしな話で、そもそも加計学園が問題視されているのは、京都産業大学が開設を目指していたのに、これを断念させるために突然新たな条件が追加され、加計学園に一本化された過程が不明瞭だと言うことです。

強引に新たな指針を設けて京都産業大学を脱落させ、加計学園に一本化させておきながら、この過程について追及されたら、突然方針転換をして獣医学部の複数開設を認めることは、何の定見も見られません。

安倍内閣は衆議院で327議席、参議院で151議席と与党で過半数はおろか、憲法改正に必要な2/3の勢力を有しています。(参議院は日本維新の会の12議席を加えた163議席で2/3をクリア)無茶な政権運営をしなくとも、正々堂々と必要な手続きを踏めば、何ら問題なく政策を実現できるのに、どうも必要な手順を省く傾向が見られます。

森友問題、加計問題のいずれもが、世間の常識では考えられない形で首相のの周辺人物の意向に沿った形で許認可が行われたことに、国民は敏感に不正の臭いを感じ取っています。川勝静岡知事を自民党が徹底的にこきおろしながら、知事選に独自候補を立てられなかったのは、川勝知事が後ろ指をさされない公平な行政を貫いたからです。

おそらく都議選は自民党の驕りによって与党の座から転落することになり、国政に跳ね返るのは必至だと思いますが、そうなる前にあらかじめ首相が襟を正すことを期待したいと思います。

P6120001r15

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月16日 (金)

加計問題、本日も迷走中

このブログに時々顔を出してくれる山奥さんは獣医ですが、例の偏在の問題で大変な激務を強いられ、現在はブログどころではない生活を送っています。加計学園の獣医学部新設は、既存の獣医学部の定員合計960名に対し、新たに定員160名の学部を新設して、獣医師の不足を解消しようとしたものだと、表向きは言われています。

しかし、ここまでの流れを見ると、新学部の開設で何がどう変わるのかがさっぱり見えて来ません。大学運営で実績のある京都産業大学が退けられ、加計学園に絞られた経緯の透明性が、政治的に歪められたのは昨日のメール問題を廻る文科省、内閣府、官房長官の対応を見ても明らかです。

もし、新学部開設で問題が少しでも解決するのなら良いのですが、見通しは全く見えません。そもそも、仮に新学部がオープンしたとしても最初の獣医師が誕生するのは6年も先のことです。現在獣医師の不足が深刻としながら、6年先までじっと待てると言うのもおかしな話です。

しかも現時点では必要な教員や実習牧場も確保できておらず、大学運営が正常に行われる目途は立っていません。また、獣医師は大学を出れば誰もが資格を得られる訳ではなく、国家試験に合格しなければなりません。従来の試験の合格率が85%ほどですが、新学部の入試ランクは相当低くなると見られますので、新卒業生の合格率はこれよりも大幅に低くなることが予想されます。

また、定員が増えたことによって誕生した獣医師が、現在求められている産業分野に就職する見通しは今のところ全くありません。新規学部への進学では多額の費用が必要になりますから、仮に全員が収入の良いペット医への道を選んでしまえば偏在の是正の目論見は潰えてしまいます。このような見通しがまるで立っていないのに、政治力を行使して、ただ作れ、作れと蠢いているのは滑稽でしかありませんが、それによって生じる結果は深刻です。

果たして内閣府がどのような調査結果を明らかにするのか判りませんが、日本の獣医師問題の根本的な解決につながる大局的な施策が望まれます。

Photo

産業動物、ペットに限らず獣医の存在は不可欠です。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2017年6月 7日 (水)

中国がWHOを私物化

WHO(世界保健機関)は新型インフルエンザやエボラ出血熱など、感染力の強い新型の伝染病に対して益々その影響力が期待されていますが、ここに来ておかしな動きが出ています。

WHOの事務局長は選挙によって選ばれ、2007年1月からは中国出身の陳馮富珍(マーガレット・チャン)氏がその職についています。WHOは国連の専門機関で、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立されました。従って国連の主たる目的である、国際平和と安全の維持(安全保障)、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現に沿って活動しなければならないのですが、陳馮富珍事務局長は自国の政治的な立場を優先した行動をを取っており、極めて問題です。

中国は一つの中国の立場を取っており、国連加盟時に台湾は国連を脱退しました。しかし、WHOには中華台北の名義でオブザーバー加盟していました。ところが2011年5月には台湾(中華民国)を「中国台湾省」と呼ぶように内部通達していたことがわかり、中華民国外交部から抗議を受けました。にもかかわらず、2016年には一つの中国を特記したWHO総会の招待状を送り、2017年には中国政府の意向を受けて台湾を招待しませんでした。

これは国連の設立目的にも反する行動ですし、仮に世界的な規模の伝染病が発生した場合に台湾が空白域になる恐れがある、極めて危険な状態を招き兼ねません。陳馮富珍氏がWHOの事務局長の立場より、中国政府の意向を優先したのは国連に及び全世界に対する背信行為で、断じて見過ごすことは出来ません。強く糾弾すると共に、このような指示を出した中国政府を強く非難します。WHOは世界中の平和と健康を達成するための機関であって、中国のおもちゃではありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月18日 (木)

韓国外交部、日本外務省の「韓国による竹島海洋調査抗議」を一蹴

韓国外交部は18日、日本政府が韓国海洋調査船が竹島周辺で海洋調査活動をしたことについて、自国の領海を侵犯したとして抗議したことについて「一蹴した」と韓国政府の立場を明らかにしました。韓国は日本が米国の占領下にあり、対外的な行動が制限されていることを利用して竹島を武力占領し、今日に至っています。

竹島については古来より我が国の領土であることが明白(韓国も同様の主張をしていますが、竹島の位置を誤って認識しており実効支配した明確な記録は存在しません)であり、サンフランシスコ講和条約でも米国は韓国領と認めていません。韓国は、歴史を自国に有利なように平気で改竄することを繰り返していますが、このように強弁するのであれば、我が国も対抗手段を取るだけです。

害務省は相手と対立してしまうとして及び腰の対応を取って来ましたが、このような態度が韓国を付け上がらせて来たのは、慰安婦合意を見ても明らかです。直ちにハーグの国際司法裁判所に不法占領事案として提訴すべきです。その上で、スワップ協定再開に向けた協議を打ち切り、不法占拠について内外に向けて大々的に広報戦を繰り広げるべきです。外交は相手に舐められたら負けなので、ここはとことん我が国の立場を主張しなければなりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月13日 (土)

波紋が広がるFBI長官の解任劇

トランプ米大統領によるコミー前FBI長官の解任は、時間の経過と共に政権内部の亀裂を大きくしているようです。当初、ジェフ・セッションズ司法長官の助言に基づいて解任が行われたと説明されていましたが、当のトランプ氏が以前から解任を考えていて単独で決定したとして政権内部の意思統一ができていないことが明らかになってしまいました。

トランプ氏については、選挙中からロシア側と違法に連絡を取り合い便宜供与を受けていた疑惑が取り沙汰されており、自身に捜査の手が迫ったことを理由に捜査妨害で解任した疑惑が高まっています。かつてウォーターゲート事件で、同じくFBIの追及を受けたニクソン大統領が保身目的でFBI長官を解任したことがありましたが、マスコミや民主党だけでなく、与党共和党からも解任に疑いの声が上がっています。

更にトランプ氏は、コミー氏がマスコミに情報を暴露しないよう求める、恫喝としか取れないツイッターの書き込みをしていることから疑惑に拍車がかかっています。現時点で直ちにトランプ氏が弾劾されることはないと見られていますが、今後法に触れるような新たな事実が明らかになれば、第二のウォーターゲート事件に発展する可能性も十分考えられると思われます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月10日 (水)

韓国新大統領誕生

朴槿恵前大統領の弾劾を受けて行なわれた韓国の大統領選挙で、野党候補の文在寅氏が開票率68%の段階で、他の候補を大きく引き離す39・69%を獲得し、第19代大統領の座に就くことが確実になりました。文氏の最終得票率は40%前後と見られ、投票率が約80%でしたので、国民の1/3の支持を受けた大統領となります。

文氏は当選確実を決めてからのスピーチで、自分を支持しなかった国民のためにも働くことを明らかにしましたが、国のトップに就任する以上当たり前のことです。朴大統領の失職を受けてこれまで指導者不在の状態が解消されることは喜ばしいことですが、朴前大統領弾劾の過程で世論が二分し、相互の対立が激しかっただけに、これで直ちに国内が融和されるとはとても思えません。

韓国ではこれまで歓喜を持って迎えられた大統領が、任期の末期には罵声を浴びて大統領府を去る事態が続いています。文氏も選挙中は北朝鮮との融和や、先日導入したばかりの弾道ミサイル迎撃用のTHAADミサイルについて、配備の見直しを主張していましたが、現在の得票率でこれらを強行すれば多くの国民の反対に遭うことになります。韓国議会の定数300に対し、文氏の所属する「共に民主党」の議席数は119に過ぎず、少数与党の悲哀を舐める可能性が高いものと思われます。

また朴政権下で締結した慰安婦合意を覆したり、ウィーン条約違反の少女像の撤去について国民に迎合した政策を取れば、我が国との関係回復は望めません。経済が深刻な状況の中、日本との協調が欠かせない筈なのですが、孤立の道を深めるのかその手腕が大いに注目されます。いずれにしても文新政権は波乱の船出になりそうです。

P4230052r17

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月25日 (土)

米国慰安婦像撤去訴訟、日本政府が意見書提出

韓国系住民が米カリフォルニア州グレンデール市に設置した慰安婦像の撤去をめぐり、地元の日本人たちが米連邦最高裁での上告審を求めていることについて、日本政府が「請求は認められるべきだ」との見解を表明した意見書を連邦最高裁に提出しました。

像の撤去を求めているのは、現地在住の目良浩一氏と日系住民らで作るNPO法人「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」で、グレンデール市が慰安婦像設置に関し、外交問題に関して立場を表明することは、外交における全権を連邦政府に付与した米国憲法に違反するとして、2014年2月、連邦地方裁判所に像撤去を要求する訴訟を起こしましたが、地裁と高等裁判所で敗訴。今年1月に最高裁に請願書を提出していました。

意見書は慰安婦像脇の碑文に「20万人の女性が強制的に連行され、性奴隷となることを強制した」などの事実と異なる文言が記されていることに関し、州や地方自治体に外交分野における表現の自由を認めれば「米国と日本のような近しい同盟国(の関係)に害を及ぼす危険をはらむ」と主張しています。

これは当然のことで、もし米国政府がこれを放置するのであれば、広島市や長崎市が、米国がジュネーブ条約に違反して投下した原爆によって何の罪もない一般市民数十万人が殺害されたと爆心地に表示することにつながります。我が国は安保条約の相手国である米国の立場をおもんばかって、これまでそのようなことを避けて来ましたが、もし米連邦最高裁が虚偽の主張を認めるのであれば、我が国もそれなりの行動を取ることを表明することは当然です。

これまで外務省は何につけても事を荒立てないことを優先して来ましたが、そのことが相手を増長させ、我が国の立場を弱めてしまったことは明白です。相手の誤った主張を是正するのは当然の権利でむしろ遅すぎたと言えるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月22日 (水)

「テロ等準備罪」で中日新聞が珍説

政府はテロリスト達が一般市民を巻き込んだテロを企てた場合、事前の計画段階でも犯罪として立件できる「テロ等準備罪」の新設を目指していますが、野党などから戦前の治安維持法につながる恐れがあると反対の声が上がっています。

今朝の中日新聞にも2面に「準備行為も拡大解釈懸念」として大見出しで取り上げていますが、その例として

基地建設に反対する市民団体が工事車両を止めようと座り込みを決めた場合と、まるで沖縄でのヘリパッド建設反対運動を擁護するような主張ですが、このような行為は拡大解釈もなにも実行すれば道路交通法違反で容認されるものではありません。

道路交通法第76条 禁止行為

道路において交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しゃがみ、又は立ちどまっていること。

罰則:6ケ月以下の懲役又は10万円以下の罰金

我が国ではかつてオウム真理教によってVXガスによる殺人未遂事件や地下鉄サリン事件が引き起こされており、テロとは無縁ではありません。また、相模原の養護施設での大量殺人がありましたが、事前に事件を予測させる内容の手紙が衆議院議長宛に手渡されていました。もし、この法律があれば、もしかしたら事件は防げたかも知れません。

現在の国際情勢を見た場合、来る2020年の東京オリンピックに向けたテロが起こらない保証はありません。過度の拡大解釈に対する歯止めは必要かも知れませんが、交通犯罪まで引き合いに出して反対するのは如何なものかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月10日 (金)

特定の国を標的にしたものではない

自分に甘く、他人に厳しいのは世の常ですが、以下の記事はいかにもご都合主義だと感じました。以下産経新聞からの引用です。

ロシアのアファナシエフ駐日大使は、日本に対し米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備しないよう警告していることを明らかにした。インタファクス通信が9日、報じた。10日に予定される日米首脳会談を前に、アジア太平洋地域での米軍のプレゼンス強化の動きを改めて牽制(けんせい)した格好だ。

 アファナシエフ氏はまた、ロシア軍が昨年11月に北方領土への配備を明かした地対艦ミサイルをめぐり、「日本を含め、特定の国を標的にしたものではない」と主張した。

Photo_2

北方領土は上図の赤の点線に囲まれた部分です。通常この海域に接近する外国海軍の艦船はなく、自衛隊の護衛艦に向けられたものであることは明らかです。

THAADの導入は検討段階で正式にきまったものではありませんし、攻撃用のミサイルではなく弾道ミサイルを迎撃する防衛用のミサイルです。東京を火の海にするなどと恫喝する北朝鮮の暴発に対し、とりあえず降りかかる火の粉を払うためのものなので、こう返すしかありません。あれは北朝鮮対策で、それ以外の特定の国を標的にしたものではありませんと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月 9日 (木)

きれいごとに過ぎる自衛隊PKO

自衛隊は南スーダンにおいてPKO活動を行なっていますが、現地部隊の日々の業務活動を記した日報の開示請求に対し、防衛省は廃棄して存在しないとしてこれに応じていませんでした。ところが先日になって、実は別の部署で保存していましたと、稲田防衛相が一転してその存在を認めました。

その上で日報には「戦闘」と言う言葉が書かれているが、それは「辞書的な意味合いでの記述」で「法的な意味合いの戦闘」ではない。実際にあったのは「武力衝突」であると発言しました。「戦闘」は憲法が禁止する「国際紛争を解決するための武力行使」につながるが、「武力衝突」は「武器を使って人を殺傷したり物を破壊する行為」であると、まるで禅問答のような国会答弁を行ないました。

正直、言葉遊びも大概にと思わずにはいられません。野党の反対や追及をかわすために、これまでも「戦闘地域」「非戦闘地域」など、現実を無視した概念だけの言葉が飛び交いました。しかし、「戦闘」が危険で「武力衝突」なら安全と言う訳ではありません。そもそも、平穏理に平和が保たれているならPKO活動の必要はありません。現にこのようなことが起きたからこそ、PKO部隊が派遣されているのであり、PKO任務には残念ながら危険が伴います。

早速民進党は自衛隊部隊の撤退を主張し始めましたが、このような動きは現地での大量虐殺を引き起こしかねず、現に国連のアダマ・ディエン事務総長特別顧問は南スーダン情勢について「民族間の大虐殺が発生するリスクが常に存在している」と警告する声明を出しています。自国が平和であればそれで良く、他国でどれほど多くの血が流れようと関係ないとの考え方には同意できません。

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」これは日本国憲法の前文の一節ですが、PKO任務の放棄は世界的な平和の実現を目指す憲法の精神に背くことになるのではないでしょうか。

P5270011r16

自衛隊の海外派遣にも使用される軽装甲機動車。隊員の安全を守る防弾仕様となっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧