2019年5月 9日 (木)

アマチュア無線で遠距離局と初交信

今年の年初からアマチュア無線の活動を再開していますが、昨日、初めて遠方の局と交信することができました。無線に無縁の方には解りにくいと思いますが、電波の周波数と伝わり方の間には、特有の性質がありますので、遠方の局と交信するのは実は大変なことなのです。

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今、ある地点から電波を送信した場合、Aのように電離層に直進すると電波は電離層を突き抜けてしまい、地上に戻って来ません。そこで、Bのように電離層に大きな角度になるように送信した場合、電波は電離層で反射して離れた地点に届きます。無線通信では電波のこの性質を利用して遠距離通信を行います。

私が今回交信したのは波長が40mの7MHzの帯域ですが、電離層は周波数が低いほど反射しやすく、周波数が高いほど突き抜けやすい性質を持っています。また、交信は大きな電力で強い電波を使った方が、受信がしやすく、交信距離を延ばすことが可能になります。アマチュア無線の場合、保持している免許の等級によって、扱える出力が決められています。等級と可能な出力は以下のようになっています。

1級 最大1000W  2級 200W 3級 50W 4級 10W

最近は3級以上の局が多く、大きな出力で交信を行っていますが、私が持っているのは4級の資格なので、扱えるのは基本的に10Wです。しかも使用している機材の最大出力が6Wなので、遠距離交信には向いていません。6Wと言うのは家庭用の照明の豆球とほぼ同じ電力です。しかし、昨夜は電波の伝搬が非常に良い状態で、普段は雑音に埋もれているような地域の局も明瞭に聞こえていました。これなら、もしかしたら非力な私の機材でも届くかもしれないと、ダメ元で相手を呼ぶと、何と1発で応答がありました。相手の局は兵庫県の姫路市です。

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浜松と姫路の位置関係です。 (国土地理院の地理院地図を加工しています。)

浜松市と姫路市はおよそ280Km離れています。地図で見る通り、間には山があるので直線で電波は届きません。電話局や放送局のように、マイクロウェーブなどの高性能なアンテナと大出力の送信機を使えば何ということはないのですが、庭先に張った手作りの電線のアンテナと、たかだか6Wの出力の送信機で、280Km離れた局と明瞭な交信を行うことができたのは、ひとえに電離層のコンディションのお陰です。アマチュア無線では、受信状態を5段階の了解度と、9段階の信号強度で表し、最高の受信状態は59、最悪の受信状態は11となります。驚いたことに、私の電波は相手の受信機に59で受信されました。電離層のコンディションと相手の優れた機材に助けられた側面が大きいのですが、とにもかくにも、私の初の遠距離通信は大成功でした。

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2009年8月30日 (日)

これは何?

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さてこれは一体何でしょうか?卵のケースのようにも見えますが・・・。偶然立ち寄ったスーパーマーケットで見つけました。

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正解は丸い氷を作る製氷皿です。バーテンダーはオンザロック用の氷をアイスピックや刃物を使って丸く削ります。いわばプロの技の塊です。当然家庭では簡単に作ることは出来ませんが、この製氷皿を使えば誰でも丸い氷を作ることが出来ます。但し、完全な球にするのはちょっとコツがいるようです。この写真の氷も完全な球ではありませんが、それでもオンザロックにすると何時もより美味しく感じるのは気のせいでしょうか?今夜はグラスを片手に開票速報を見ることにします。

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2009年4月27日 (月)

家庭菜園

友人の遭難事件以来、荒れ放題だった家庭菜園を再開することにしました。家庭菜園と言ってもたった2坪ほどで、その内の半分は雑草まみれながらミョウガが頑張ってくれていたので実質1坪あまりです。フキやドクダミが繁茂しているのを鎌で刈り取り、鍬で起こして畝を作りました。今年は土作りが十分ではないので期待は出来ませんが、ナスとキュウリを植え付けるつもりです。

ところで、土を掘り起こしていたら思いがけずノビルが顔を覗かしていました。雑草の中でたくましく育っていてくれたようです。出来る限る拾い集めてありがたくいただくことにしました。歯でかむとコリッとして辛味が口一杯に広がります。それを焼酎でぐっと洗い流すと最高です。天の恵みに大いに感謝です。

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2006年9月20日 (水)

未来がまた一歩

東芝からハイビジョンをそのまま録画できる次世代DVD録画機、HD DVDが発売されてから2ヶ月あまり、今度は松下からBD規格の次世代DVDが発表になりました。規格統一の話し合いが決裂して、消費者はどの陣営が勝者になるのか見極めてから購入を決める人が大勢のように思われます。

気になる価格ですが、東芝の39万円(実売約34万円)に対して下位機種とはいえ実勢24万円というのは結構インパクトがあると思います。もう一方の雄のソニーは沈黙したままですが、PS3で中核部品を共用できる強みを生かしてどんな戦略に出るのか、大いに楽しみです。各社の競争で技術が進歩・熟成して、その上価格がこなれてくれれば消費者にとってはありがたい限りです。P9100013_1

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2006年6月13日 (火)

デジタル一眼レフって?

Photo_1 撮影の腕前はさっぱりですがカメラが大好きです。小学生の頃はオモチャに毛がはえたような子供用のカメラで撮影していました。出来栄えはともかく自分の意図したシーンが映像として残せると言うのは子供心にも素晴らしい出来事でした。当時はフィルム代も現像代も結構な負担でしたが、デジカメはそういう負担無しに楽しめるので技術の進歩はありがたい限りです。

ところでこれは屁理屈なのですが、デジタル一眼レフというのは何なのでしょう。そもそもデジカメと言うのは撮像素子の映像をファインダーに映していますが、これは一眼レフそのものではありませんか。いわゆるデジタル一眼レフはレンズ交換式カメラというのが正しい呼び方ではないかと思うのですがいかがでしょうか。

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2006年4月 5日 (水)

次世代DVD発売

東芝からハイビジョンスペックのHD DVDプレーヤーが発売になりました。ハイビジョン規格の高解像度のソフトが再生可能となる訳ですが、残念ながら市販のソフトはほとんど存在していません。後日発売のレコーダーが登場するまで本領発揮は望めないようです。一方のBD DVDのソニー・松下陣営の発売はもう少し後になるようです。どちらも自陣営の優位さをアナウンスしていますが消費者に受け入れられるはどちらなのでしょうか。

実はAVの歴史では後発の方が勝者になるケースが多いようです。βとVHSではVHS、VHDとLDではLD、VHS-Cと8ミリでは8ミリ、DATとMDではMDが勝者になりました。後発故にというよりも後発の立場を生かして利便性を高めた為に消費者に受け入れられたと言うのが本当のところではないかと思います。ソニー・東芝は古くテープレコーダーの時代から覇を競ってきましたが、果たして次世代DVDの勝者はどちらになるのか興味津々です。

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