静岡県が所有山小屋の夏山営業を中止
特定の都道府県を除き、多くの県で緊急事態宣言の解除がなされ、自粛要請の緩和が進められていますが、こと登山界においては厳冬期の冬の時代が強まっています。静岡県は南アルプスに赤石小屋など10カ所の山小屋を所有し、県営小屋・避難小屋として民間に業務委託していますが、その全ての小屋を今夏は営業しないことになりました。また、静岡市も同様に、熊ノ平小屋など3カ所の山小屋全てで営業しないことになりました。
南アルプス南部の場合、アプローチが不便で登山口から山頂までは最低でも6時間程度を要します。これに下山時間を加味すれば無理してなんとか山頂を往復することは可能でしょうが、何らかのトラブルが起きた時のことを考えれば、とてもお勧めできる登り方ではありません。それならテントを持って登ればとなりますが、それだけ荷物が重くなりますので難易度は上がります。また、テントを張ることができる指定テント場は限られますので、行程の組み方が難しくなります。
ウソッコ沢にある無人のウソッコ沢小屋です。
静岡県、静岡市では登山そのものの自粛を要請していますが、山の中での人口密度は知れていますので、三密を避ければその必要はないと考えます。ですが、このような状況では登山道の整備やルート上の情報入手が十分行われている保証はありません。何が起きても自分で解決することが必要です。そのようなことを含めた上での行動が求められますので、それなりの経験を持った人のみに許されることになりそうです。
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