2020年5月17日 (日)

静岡県が所有山小屋の夏山営業を中止

特定の都道府県を除き、多くの県で緊急事態宣言の解除がなされ、自粛要請の緩和が進められていますが、こと登山界においては厳冬期の冬の時代が強まっています。静岡県は南アルプスに赤石小屋など10カ所の山小屋を所有し、県営小屋・避難小屋として民間に業務委託していますが、その全ての小屋を今夏は営業しないことになりました。また、静岡市も同様に、熊ノ平小屋など3カ所の山小屋全てで営業しないことになりました。

南アルプス南部の場合、アプローチが不便で登山口から山頂までは最低でも6時間程度を要します。これに下山時間を加味すれば無理してなんとか山頂を往復することは可能でしょうが、何らかのトラブルが起きた時のことを考えれば、とてもお勧めできる登り方ではありません。それならテントを持って登ればとなりますが、それだけ荷物が重くなりますので難易度は上がります。また、テントを張ることができる指定テント場は限られますので、行程の組み方が難しくなります。

P8030064r19_20200517085001

ウソッコ沢にある無人のウソッコ沢小屋です。

静岡県、静岡市では登山そのものの自粛を要請していますが、山の中での人口密度は知れていますので、三密を避ければその必要はないと考えます。ですが、このような状況では登山道の整備やルート上の情報入手が十分行われている保証はありません。何が起きても自分で解決することが必要です。そのようなことを含めた上での行動が求められますので、それなりの経験を持った人のみに許されることになりそうです。

| | コメント (0)

2020年4月 5日 (日)

今年もカタクリ山に

近年、この季節になると近郊の低山にカタクリを見に行くことが恒例となっています。今年は週末になると天気が崩れるパターンが続いて、ちょっとヤキモキしていましたが、この週末は晴天に恵まれたので、早速昨日出掛けて来ました。

P4040051r20_20200405084001

山は新緑に覆われ、春爛漫と言った風情です。

P4040046r20_20200405084001

登山口の駐車場の桜は満開でした。

P4040038r20_20200405084001

マンサクの花はちらほら咲きです。

P4040035r20

ありました。一年ぶりの再会です。この年齢になると来年のことが判りませんが、元気でいたら、また会いに来ようと思います。

P4040025r20_20200405084101

春の陽射しを浴びて元気いっぱいの妖精さんたちから、元気をたくさんもらった気になって山を下りました。

| | コメント (0)

2020年1月 4日 (土)

またまた鹿と遭遇

静岡市の北部、安部川の源流の山にテント泊で登って来ました。昨年も同じ山域の山に登りましたが最低気温はマイナス12℃、今年はマイナス8℃でした。

P1040020r20

夜明け前の富士。消え残った街の明かりが見えましたが、太陽が昇る伊豆半島には雲が掛かってきれいな日の出とはなりませんでした。。浜松から遠くの山を見た時は、雪が見えませんでしたが、いざ登ってみると北や東側の斜面には3、4センチの雪が積もっていました。

一応ピッケル、アイゼンは持って行きましたが、登りでは使用しませんでした。下山では、雪が凍結している可能性を考えてアイゼンを装着しましたが、特に必要と感じる場面はありませんでした。

往復登山なので、下山は閉鎖中の林道を歩きましたが、何やら林間に物音が。見ると鹿の親子がじっとこちらを見ていました。

P1040039r20

昨年は北海道でエゾシカ、七ツ石山でニホンジカを見ましたが、どういう訳か鹿と縁ができてしまったようです。やがて親子はピーと鳴いて林の奥に消えて行きました。

P1040042r20

ところが、その先の林道脇に、先ほどの親子と思われる鹿がいました。やはり私を見つめて動こうとしません。これ幸いと写真を撮ることができました。以前からこの山域でも鹿の生息する感触はありましたが、こうも近距離に現れたのは初めてではないかと思います。全国的に鹿の生息数が増えていると言われていますが、そのことと関係があるのかも知れません。

| | コメント (0)

2019年8月 8日 (木)

南ア茶臼岳 衣食住編

このシリーズも今回がファイナルです。今更ながらですが、タイトルの茶臼岳に南アと付けているのは、那須にある茶臼岳と区別するためです。私にとって茶臼岳と言えば南アルプスのそれに決まっていますが、関東圏の人には那須の茶臼岳の認知度が高いようです。

さて本題です。登山では、スタート地点と頂上では大きく気温が違う場合があります。この季節は日中はそれほどでもありませんが、朝方はかなり低くなったりするので、衣類の選定は重要です。登っている時はほぼ20℃でしたので、ずっとTシャツで通しました。日が落ちると流石に気温が下がりますので、長袖のシャツを羽織り、更に夜中には9℃まで下がりましたので、薄手のダウンジャケットを着込みました。下山して林道歩きの時は35℃もありましたので、一日の気温差は26℃もあったことになります。

Photo_20190808081701

頂上までダウンを着て行きましたが、流石に暑くなってファスナーは開けています。

茶臼岳には全部で三つの山小屋がありますが、一つの山で三つも山小屋があるのはあまり例がありません。例えば赤石岳の場合でも、中腹にある赤石小屋と赤石頂上小屋の二つしかありません。山小屋は通常水場の近くに建てられますので、それだけ茶臼岳が水が豊富だと言うことなのかも知れません。

P8030064r19

一番下にあるウソッコ沢小屋。かつては管理人がいる有料小屋でしたが、現在は無料開放されています。現在引水はありませんが、冬季や雨天などの休息に利用されています。

P8030069r19

次にあるのが横窪沢小屋です。ここは、営業期間中は管理人が常駐しており、二食付きで宿泊が可能です。ここから登りが一段ときつくなるので、ここで初日の行動を打ち切る登山者もいます。地元、井川のおいしいお茶を無料で接待してくれるのはうれしい限りです。

P8040140r19

稜線直下にある茶臼小屋です。沢沿いにあるので、冬季にはかなりの深さで雪に埋もれます。冬季は無人で、無料開放されていますが、出入口が雪に埋もれ、スコップで掘り起こして入ったりもしましたが、強烈な寒さから守ってくれ、頼りになる山小屋です。

P8040137r19

今回は二日とも朝早くからの行動でしたので、私には珍しく朝食を摂らずに行動しました。初日は休憩のたびに少しずつ食べましたが、二日目はテントに帰着してからの朝食でした。

P8040139r19

朝食のメニューは、アルファ米とフリーズドライの味噌汁、レトルトのサバの煮つけでした。以前はサバやイワシの缶詰を良く利用していましたが、空き缶の処理が面倒なので今回はレトルトタイプとなりました。これを食べて下山しましたが、ついでなので昼食用のフリーズドライの赤飯も一緒に作りました。乾燥系は、軽量なのと保存性が良いので本当に便利です。

 

 

 

| | コメント (0)

2019年8月 7日 (水)

南ア茶臼岳 稜線の風景編

何故山に登るのかと聞かれて、「そこに山があるから」と答えたのはイギリス人の登山家ジョージ・マロリー(1886~1924)と言われていますが、この言葉に触発されて登山を始めた人も少なくないのではないでしょうか。かく言う私の場合は、「頂上の風景が見たかったから」です。と言うことで、今回は山に登らなければ見られない風景を紹介します。

P8040107r19

朝の茶臼小屋周辺の風景です。撮影時間は午前4時46分ですが、既に多くのテントが撤収され、登山者が次々に出発して行きました。左下隅の黄色のテントが私のテントです。

P8040111r19

午前5時1分、南アルプスの赤石岳や聖岳などの主稜線と大井川を挟んで反対側に位置する山脈を白峰南嶺(しらねなんれい)と言いますが、その主要なピークの一つである布引山(ぬのびきやま、2584m)からの日の出です。

P8040112r19

朝日を浴びた茶臼岳のピークです。

P8040114r19

茶臼岳頂上です。時刻は午前5時17分、南アルプス南部の山々や中央アルプスや御岳山、雲海から頂上だけを覗かせた恵那山などが一望できました。今回の登山にはアマチュア無線のハンディ機を持参しましたので、頂上から発信したところ、直線距離で120Km離れた愛知県一宮市の局と430MHzで交信できました。直線距離150Km離れた千葉県の局も呼んで応答してもらったのですが、どうしてもこちらのコールサインの最後の1文字が聴き取ってもらえず、残念ながら交信は不成立でした。前日夕方には同じく150Km離れた埼玉県久喜市の局も明瞭に聞こえていましたので、条件さえ整えば、交信できるものと思われます。

P8040119r19

茶臼岳以南の山々です。左隅最上部が光岳(2591m)です。2000m級の山がいくつも連なっていますので、これらが障壁となって市街地を見ることはできません。

P8040122r19

満水の水を蓄えた畑薙第一ダム。ここがスタート地点です。頂上から畑薙第一ダムを見た記憶がないので、今回初めて見たのかも知れません。

P8040131r19

主稜線から見た聖岳方面。向かって右側が上河内岳、左側が聖岳です。聖岳の奥に赤石岳(左側)、悪沢岳(右側)も見えています。

P8040132r19

右側が聖岳、中央の三角形が中盛丸山(なかもりまるやま、2738m)左側が兎岳(うさぎだけ、2799m)です。

早起きしたお陰で、無風快晴、雲一つない景色を満喫できました。

| | コメント (0)

2019年8月 6日 (火)

南ア茶臼岳 雲上の妖精編

  茶臼岳は最南の3000m峰である聖岳(ひじりだけ)の更に南側に位置していますので、降雪量は少なめです。そのためか、沢の源頭部にある茶臼小屋周辺では高山植物が見られますが、稜線から頂上にかけては、花を付けるような植物は多くありません。それでも苦労して登って来ると、登山者を慰めるかのように咲いている花々が、まるで妖精のように思えます。

P8030071r19

横窪沢小屋の上で見かけた変わったキノコ。猛毒のカエンダケかと思いましたが、調べたら良く似た種類のベニナギナタダケだったようです。

P8030077r19

茶臼岳のウソッコ沢コースは急坂の連続ですが、それでもいつしか木々の丈が短くなって、稜線が近いことが判るようになります。やがて黄色のマルバダケブキが見えるようになると、茶臼小屋はすぐそこです。

P8030086r19

ハクサンフウロは群落を作り、他の山ではもっと大きな花を付けるのですが、ここではあまり条件が合わないのか、ひっそりと咲いています。

P8030087r19

ミヤマキンポウゲです。高山植物には黄色の花が多いような気がします。

P8030090r19

こちらも黄色のシナノキンバイです。変わった名前ですが、由来は信濃金杯で、信濃の山に咲く金盃のような花からだそうです。

P8030091r19

シナノキンバイの群落。写真をクリックすると拡大されますが、残念ながら株の数が限定的なので、黄色い絨毯のようには見えません。

P8030093r19

黄色い花が多い中で、存在感を誇示していたミヤマミミナグサです。

P8040110r19 

稜線のハイマツに囲まれて咲いていたシャクナゲです。本来は初夏の花ですが、遅咲きで存在感を示していました。

P8040113r19

頂上直下に咲いていたタカネバラです。朝日を浴びて一層赤さが引き立っていました。

| | コメント (0)

2019年8月 4日 (日)

無事に下山

2時過ぎに登山口の沼平駐車場に帰着、6時前に帰宅しました。今回のコースは、過去12回ほど登っていますが、最後に登って以来16年のブランクがあるので、正直不安だらけでした。もし途中でコースタイム通り歩けなかったら、計画を中止するつもりでしたが、案の定最後はヨレヨレになってしまい、予定時間から1時間ほど遅れてしまいました。

P8030088

茶臼小屋直下に咲いていた花々。

P8030097r19

夕方、一時雷鳴がとどろきましたが、日が落ちるとともに空は快晴。試しに茶臼小屋を撮ってみたら、木星や火星などが写っていました。

P8040102r19

今朝の富士山です。

P8040129r19

朝の主稜線です。右手が上河内岳、左側が聖岳です。

時間がないので、今日はここまでです。

| | コメント (0)

2019年8月 3日 (土)

夏山登山中!

梅雨明けが長引いてしまったので、2週間遅れとなりましたが、南アルプスの茶臼岳(2604m)に登山中です。茶臼岳は標高はそれほど高くありませんが、スタート地点が940m程なので、標高差としては1600mあまりを登ることになります。これを北アルプスに当てはめれば、標高1500mの上高地の河童橋から3090mの前穂高岳を登るのと同じ標高差になりますからバカになりません。これまでに10回以上登っていますが、最後に登ったのが2003年なので、久方振りのチャレンジです。登山口から頂上までは通常6~7時間ほどかかりますが、若い頃は無茶をして何回か日帰りで登ったこともありました。でも、もういい歳なので体力の低下が懸念され、果たして無事に登頂できるかが心配です。

Pa130027

イザルガ岳方面からの茶臼岳です。初めて登った南アルプスが、茶臼岳でしたので私の登山の原点とも言える山です。かつては、それほど登山者の姿を見かけることはありませんでしたが、100名山ブームと共にこの山域も随分と登山者の数が増えました。時代と共に、登山のスタイルも変わって来ていますが、果たしてどのような登山となりますか、とにかく頑張ります。

| | コメント (0)

2019年3月27日 (水)

今年も紫の妖精に会いに

毎年この季節になると、近くのカタクリ山を訪れています。もうかれこれ10年ほどの春の儀式です。カタクリ山は標高300m程の低山なので、いつもワンコを連れて行きますが、ワンコも今年の夏で15歳になるので運動機能の衰えは否めません。恐らく、これが最後のカタクリ山訪問となると思われましたので、ひときわ感慨深い山歩きとなりました。

P3270006r19

ここに来て、桜の開花も足踏みを続けていますので心配していましたが、ちょうど見頃となっていました。

P3270001r19

平日なので、ゆっくり花を見ることができると思っていましたが、なんと休日と変わらない賑わいでした。

P3270030r19

今年は、少し花が少ないような気がしました。

P3270035r19

白花のカタクリも健在でした。

P3270037r19

登る時はちょっとバテ気味で、果たして頂上まで辿り着けるかと危惧しましたが、何とか歩き通し、下りでは以前のようにグイグイと引っ張って歩きました。

P3270047r19

駐車場の八重桜も見頃を迎えていました。

| | コメント (0)

2019年2月27日 (水)

平日スキー

現在の勤務先は、休みが土日と水日で一週間毎に交代します。今日は休みの日でしたので、一年ぶりにスキーに行って来ました。目的地は長野県南部にある木曽福島スキー場です。リフトの一日券は通常4200円ですが平日なら3200円に、さらに50歳以上なら2500円となりますが、300円を追加すると1000円の食事券付くので実質1800円となって大変お得です。朝4時に家を出て、8時30分頃に現地に到着しました。今日は雲が多く、雪面は固く締まっていました。

P2270003r19

ゲレンデの途中から御岳山を望むことができます。当初は雲の中でしたが、次第に雲が取れて雄姿を撮ることができました。

P2270007r19

今年は暖冬でしたが、やはり標高が高いだけあって積雪は豊富のようです。

P2270012r19

撮り終えてカメラをザックにしまったところ、頂上付近に噴煙が上がりました。慌てて撮ったのがこちらの写真です。コントラストを高めるために、画像処理をしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧