2017年10月 7日 (土)

静岡県で今年2例目のマダニ感染症の死者

9月にマダニ感染症を発症し、入院中だった沼津市の80代の女性が亡くなりました。静岡県では9月になって感染が相次ぎ、伊豆の国市と沼津市で4名が発症、これまでに1名が死亡していますが、亡くなった方の性別・年齢・住所等は公表されていません。

県内では2015年6月に伊豆の国市の70代の女性が死亡、2016年5月に今回と同じく沼津市の70代の女性が死亡していました。これ以外に今年5月には熱海市の80歳の女性が発症して入院しましたが、回復しています。

なんとなく予感はしていましたが、またも県東部でマダニ感染症の死者が出てしまいました。これまでの感染者、死亡者が全て県の東部に集中しています。気になったので、この原因を少し調べてみました。一つには県の東部は平地に比べて山間部が多いことが挙げられます。地図を見ても、緑で示される平野の部分はごくわずかです。

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静岡県の地図です。 (出典:国土地理院 地理院地図)

中部・西部と比べて人口の多い居住区域と山間部が非常に接近していることが判ります。言い換えればマダニが生活圏の近くに生息している可能性が高いことが考えられ、それだけ被害に合う可能性が高くなります。

二つ目には生息するマダニの種類です。マダニ感染症を引き起こすSFTSウィルスを媒介すると考えられるフタトゲチマダニの割合が東部では他の地区と比べて大変高くなっているようです。静岡県環境衛生科学研究所が2013年5月から2014年6月に行った調査ではマダニ類に占めるフタトゲチマダニの割合が、中部の15.4%、西部の9.5%に対して東部では56.4%だったと言うことです。

もし、マダニ感染症がフタトゲチマダニに噛まれたことによって感染したとすれば、東部は西部の6倍近くリスクが高いと言うことになります。

以上のことから地理的要因と生息しているダニの種類によって東部地区での発症が多くなっていることが考えられますが、事例が少ないので断定的な言えません。自然と接する時には十分に注意しながら、事態の推移を注視したいと思います。

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2017年9月26日 (火)

静岡県でマダニ感染症による死者が発生

静岡県は25日、9月に入って県内で3人がマダニ感染症に感染し、内1人が死亡したと発表しました。3人の性別、年代、居住地などは調査中として明らかにされませんでした。

いやあ驚きました。マダニ感染症の死者は、これまで西日本を中心に発生しており、静岡県では死者が発生していないと思っていましたので、本当にびっくりしました。急いで調べてみると、過去2名の死者が既に発生していたことが判りました。
最初の死亡事故は2015年6月に県東部の伊豆の国市の70代の女性、2例目は2016年5月に沼津市の70代の女性でした。いずれも沼津市周辺の山域で感染したものと見られています。また、今年7月には熱海市の80歳の女性が6月にマダニに噛まれて発症、入院しましたが、無事回復しています。

これらの事例に共通しているのは、いずれも県の東部に集中していることで、ウィルスの型など何か共通する特徴があるのかも知れませんが、それについて触れている情報はなく現時点で詳しいことは判りません。ただ、ほぼ県内全域でマダニ感染症を引き起こすウィルスが余生動物などから見つかっており、東部だけが危険だとは思えません。

これまでの全国的な事例から、比較的高齢者が発症している傾向が見られますが、要は感染に対する抵抗力が低下していると発症の危険が高まると言うことで、若年層が安全と言うことではありません。マダニに対する忌避剤も市販されるようになりましたので、感染の危険を心配される方は積極的に利用されることをお勧めします。

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自然豊かな南アルプスの山中です。

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2017年9月 3日 (日)

星空に感激

9月初旬は例年閑人倶楽部のアウトドア飲み会です。今年の会場は例年通り、1000m超の山中にメンバー10人が集まりました。昨日は台風15号の影響か、途中の林道がこれまでないような濃霧に包まれ、視界が全く利かない有様で、天候の急変が心配されましたが、どうやら雨にたたられずに済みました。

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御年13歳の我が家のワンコも涼しい空気にご満悦。下界でのぐったり振りがウソのように元気を取り戻していました。

日中は涼しいと言う感じでしたが、日が落ちると肌寒さを感じるほどで、確実に秋の訪れを実感しました。夜半、トイレに起きると雲が晴れて全天まさに降るような星空でした。時間的に冬の星座のオンパレードでそれは見事でしたが、半分寝ぼけ眼だったので、証拠の写真はありません。 m(_ _)m

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林道から少し上った朝の遊歩道。例年のことながら深酒をしてしまったので、気分転換に朝の散歩を楽しみました。もしかしたらと秋の花を探しましたが、林間のせいか花は見つけられませんでした。

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台風の影響はあまりなかったのか、秋を思わせる青空が広がっていました。

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地面に色づいたカエデの葉が落ちていましたので、それらしい木があるか、辺りを見回してみました。

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ありました。どうやらこの枝のようです。多分イタヤカエデではないかと思います。

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木の根元にも落ち葉がひとつ。紅葉は逆行に限ると言う鉄則は、正解でした。

その後、残念ながら頭上に雲が広がってしまったので、思いを残しながら山を下りました。

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2017年8月14日 (月)

猛暑を逃れて

連日暑い日が続いていますが、どういう訳かお盆のタイミングで天気が微妙な微妙です。我が家は今日から友人夫婦と2泊3日で山間のキャンプ場に来ています。清流のほとりにあるキャンプ場は大入り満員ですが、流石は山のキャンプ場で涼しさ満点です。

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緑の中のこじんまりとしたテントサイトです。どうですか?少しは涼しい雰囲気が伝わりましたでしょうか。

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2017年6月11日 (日)

安倍奥に故人を偲ぶ

今日は山で逝ってしまった友人を偲んで、静岡市の安倍川上流の山伏(やんぶし、2014m)を登って来ました。山伏は手軽に登れる2000m峰として、静岡県の岳人に愛され、富士山や南アルプスの南部の展望台として、四季を通じてよく登られています。

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登りだして直ぐ目についたのが、フタリシズカです。山伏には数えきれないくらい登っていますが、恥ずかしながらこの山でこの花に気が付いたのは初めてのような気がします。

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山伏へのルートはいくつかありますが、本日は沢沿いに登る西日影沢のルートからです。このルートは行程の下半分が沢沿いなので、水の心配をしなくて良いのと、樹林帯を辿るので、悪天候の時にも安心して行動できるのが人気の秘密です。

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今は新緑がとてもきれいな季節です。あまりに見事すぎて感覚がマヒしてしまいそうになりますが、次々と新たな感動が飛び込んで来ます。

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ウシハコベでしょうか?

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静岡県の山全般に言えることですが、各地で笹が消えかけています。かつては笹が生い茂っていた所でも、次々に笹が消えています。ここもずいぶん背丈が低くなっていました。

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頂上付近に咲いていたツマトリソウ。毎年感心するのですが、例年この時期に追悼登山を行っていますが、既に梅雨入りしているにも関わらず、ほとんど雨に降られたことがありません。もしかしたら、空の上の友人が再会を楽しみにしてくれて、この日だけは雨が降らないように手を回してくれているのかも知れません。

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2017年5月30日 (火)

マダニ感染症予防について

近年西日本を中心にマダニが媒体となるウィルスによる感染症、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による被害を伝えるニュースが増えています。最近も昨年平戸市で草刈り作業をしていた60歳の男性が9月に感染し、10月に入院先で死亡し公務災害に認定されたことが伝えられました。

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厚労省の資料から年代別の発生数と死亡率をグラフにしてみました。

このグラフから50代以上の患者から死亡者が出ていますが、それ以下の年代では死亡者が出ていないことが判ります。ただ、40代以下の発生数が少ないことから、十分なサンプル数とは言えず、発生数が増えれば死亡する患者が出ないとは言い切れません。

また高齢者の発生数が多くなっていることから、高齢化により免疫力が低下したとも考えられますが、山林に入る作業に従事している年齢が高齢者に偏っていることがありますので、一概に高齢者に感染者が多いとは言い切れないかも知れません。

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こちらは男女別の発生数と死亡率ですが、男女による患者数、死亡率に差は見られません。

ではこのようなマダニによる感染を防ぐにはどうしたら良いでしょうか。一番確実なのはマダニが潜んでいる草むらや山林に近寄らないことですが、私に周辺の過去のマダニに噛まれた事例を見てみると、休憩などで地面に腰を下ろした際にマダニに取りつかれてしまったように思われます。休憩時には地面や切り株に直接触れるのは避け、レジャーシートなどを敷いてその上に腰を下ろすのが良いと思います。また手足を極力露出しないことを心掛けることも大切です。

また、積極策として忌避剤を塗布するのも効果があるようです。私はヒル除けに「ヤマビルファイター」と言う噴霧式の忌避剤を使っていますが、ヒルだけでなくマダニにも効果があるようです。これは「ヤマビルファイター」の主成分のディートがマダニの忌避剤としても有効とされているからです。最近ではSFTS予防のため、ディートの濃度を高めたものが認可されているようですから、それらを使うことをお勧めします。

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2017年5月22日 (月)

新緑の麻布山を満喫

新緑の季節となり、昨日は閑人倶楽部のメンバーと浜松市北部の水窪町にある麻布山(1685m)に行って来ました。昨年から途中の林道が通行止めになっていましたので、2年ぶりの再訪です。ここは手軽に登れる山なので、初心者にも人気がありますが、このところめっきり老いが進んでしまった我が家のワンコが登れるか少々悩みましたが、連れて行くことにしました。

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入山早々に出会った不思議な植物。色々調べてみても、名前がわかりません。恰好はオニクに似ていますが、どうも違うようです。

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樹林の中で咲いていたユキザサ。これからが季節のようです。

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気のせいか、年々バイケイソウが増えているような気がします。

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広葉樹の見事な大木。過酷な自然の中で生命力の強さを感じました。

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光のグラデーション。逆光に透かして見るときれいです。

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日陰に遅咲きのアカヤシオが残っていました。

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急坂もなんとか登り切ってくれましたが、やはり体力の衰えは歴然でした。かつてはリードをグイグイ引っ張って登って行きましたが、昨日は私の後について同じペースで歩いてくれました。

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頂上近くに沢山咲いている白花のカタバミ。

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上から見たところ。上の写真と同じ植物とは思えないほど花の形が違っています。

お天気が良すぎてワンコには厳しい条件となってしまい、老体には応えたようでしたが、最後まで頑張って歩き通してくれました。このクラスの山はこれが最後になるかも知れません。

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2017年5月 7日 (日)

エベレスト最高齢チャレンジ登山者が急死

エベレスト(8848メートル)の史上最高齢の登頂記録に挑戦していたネパール人男性登山家ミン・バハドゥール・シェルチャンさん(85歳)が6日、エベレストのベースキャンプで死亡しました。医師によれば、心臓発作の可能性があるということです。

シェルチャンさんは2008年に76歳で登頂に成功、2013年に80歳の三浦雄一郎氏に塗り替えられるまで最高齢記録を保持しており、再度記録を塗り替えそうとチャレンジを続けていました。エベレストは高所のため、滑落などの行動中の事故だけでなく、健康な登山者でも肺水腫や脳浮腫などの高山病で命を落とすことがあります。まして高齢者ともなれば、それだけリスクが高まるので、こうした事故が起きても不思議はありません。

個人の意思で行なわれたことで、いわゆる自己責任の世界ですから誰を責めることもできませんが、先日の女子大生による7大陸と南北の局地の踏破、「エクスプローラーズ・グランドスラム」の最年少記録達成など最年少や最高齢を競う傾向は好ましいとは思われませんので、自身の技量や体調に合わせた行動に徹することが望ましいのではないでしょうか。

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かく言う私は3000mでアップアップですが・・・。

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2017年4月 7日 (金)

岐阜県が登山条例違反で初の罰則適用

岐阜県は平成26年12月1日から指定する山域への登山に際し、登山届の提出を義務付ける県条例を施行、平成28年12月1日から白山を除く区域で未提出、または虚偽の提出をした場合に5万円の過料を科す罰則規定を施行しています。

これまで罰則が適用されたことはありませんでしたが、3月に無届登山をして遭難し、救助された男性に対し、初の罰則を適用し5万円の過料を科す処分を決定したと6日に発表しました。この男性については詳しく触れられていませんが、北アルプスの西穂高岳ではたびたび滑落事故があり、県警のヘリによる救助が行われています。

岐阜県では平成26年9月の御嶽山の噴火による遭難事故の際、登山届の提出が徹底されていなかったことが救助活動に支障したことから対象を広げ、提出を呼びかけています。北アルプスでは双六岳~槍・穂高岳~焼岳、双六岳~笠ヶ岳~錫杖岳の稜線で囲まれた範囲で、12月1日から4月15日までが対象となっていました。

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シルエットの槍ヶ岳です。

近年、遭難における救助要請が増え、これに対応するために救助訓練を行っていた長野県の防災ヘリが墜落する事故がありましたが、無謀な登山による事故防止の観点から罰則の適用は止むを得ないと思います。過料5万円は命の値段と思えば、決して高い金額ではありませんが、この金額が引き上げられることがないよう、節度を持って行動して欲しいものです。

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2017年4月 3日 (月)

カタクリ山にリベンジ

今年は桜の開花が遅れましたが、カタクリも同様でした。先月23日に地元のカタクリの自生地に行ったところ、例年満開だった花がたった1輪だけと言う寂しい有様でした。天気予報で今日は終日晴れで気温も高めとのことでしたので、無職の特権で急きょカタクリ山に行って来ました。

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一抹の不安を感じながら、山道を辿るとありました。前回とは違って、そこかしこにカタクリの花が見られました。でも、やはり例年よりも少ない感じです。

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それでも太陽を浴びて花たちも一生懸命花弁を広げてくれていました。

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白いカタクリは残念ながら半開きの状態で残念。
持参した材料で頂上で焼きそばを作り、カタクリの花を愛でながらの贅沢な昼食を取りました。

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すると、まあなんと言うことでしょう・・・・。半開きの花がすっかり開いていてビックリ仰天です。これも日頃の行ないのせいでしょうか。

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今年のカタクリは一斉に花開く感じではなく、日当たりの良い所から順次咲き始めたようで、どうも花が少なめです。それでも先日のことを思えば花が一杯で、今年もたくさんの元気をもらうことができました。

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