科学の目で火山の透視を

民主党政権や対峙する野党のふがいなさに天が怒ったわけでもないと思いますが、宮崎・鹿児島県境の新燃岳が噴火を続けています。噴煙は時には4000mにも達し、人家周辺にまで噴石を飛ばし、規模は小さいながら火砕流も発生が確認されています。宮崎県は鳥インフル、口蹄疫と養鶏・畜産業者に深い爪痕を残しましたが、今度は降灰による農産物への影響が心配されます。

新燃岳は有史以来幾度となく噴火を繰り返しています。1636年以降でも1716年、1822年、1953年、1991年と数十年から百年ほどのインターバルで噴火し、時には1年半も活動を続けたこともあります。
国土地理院のGPSによる観測では火口の下、深さ3Kmの地下に東京ドーム1杯分程、10Km離れた深さ6Kmには5杯分のマグマ溜まりがある事が分かっていましたが、噴火によって山体の縮小が確認されているようです。

ところで東京大学地震研究所の田中準教授らの研究で、ミュー粒子線を利用して火山の山体透視撮像に成功しています。いわば火山のX線撮影のようなものですが、既に浅間山や昭和新山、洋上の火山である薩摩硫黄島などで観測を行い、薩摩硫黄島の観測ではそれまでの乾板での撮影からデジタル画像への転換も行っています。これによって装置の設置には1ヶ月以上かかるものの、継続して連続的に観測を続けることが可能になりました。我が国世界有数の火山国で、桜島など今なお活動を続ける要監視の火山がいくつもあります。噴火の予知にはGPSによる地表の変化や地震の観測などが行われていますが、もしこの透視装置の設置によってより正確な噴火の情報が得られるのであれば、今後の災害予防にとって非常に有意義なことではないでしょうか。予算の問題もあるでしょうが、何とか早期に実現して欲しいものです。

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日本にも氷河か?

昨日立山連峰の国見岳で新雪雪崩があり、スノボやスキーをしていた6人が巻き込まれて内1名が亡くなりました。一行は雪崩に備えて埋没時に位置を捜索できるビーコンを所持していましたが、雪崩のエネルギーが大きく犠牲者を出す結果となりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。降雪直後は雪面が不安定なので斜面への立ち入りは慎重にすべきではなかったかと悔まれます。

ところで、今朝の中日新聞が我が国にも氷河が存在するのかもと報じています。よく知られているように、氷河期には我が国の高山帯は氷河に覆われていました。穂高登山のベースで有名な涸沢、ロープウェイで誰もが簡単に行くことが出来る千畳敷カール、南ア仙丈岳の仙丈カールなど数え上げればきりがないほどその痕跡が残っています。しかし、氷河期が終焉した今日、我が国には氷河は存在しないと言うのが定説になっていました。

記事によれば、立山カルデラ砂防博物館の福井幸太郎学芸員が昨年9月に立山・雄山の東面にある御前沢雪渓を調査したところ、雪の下に長さ700m、最大幅200m、最大厚さ30mの氷体を発見しました。今年8月に雪渓表面に穴を開けGPSによる観測を行ったところ、10月までに最大30cmの移動を確認したと言うものです。氷河はこれまでロシア、カムチャッカ半島が南限とされており、今回の発見は画期的なものと言えるのではではないでしょうか。

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沢状になっているのが氷河によって作られた圏谷、カール地形で、かつて氷河があった証拠です。

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秋桃

秋桜は山口百恵が嫁ぎゆく娘の心の内を切々と歌って以来すっかり秋に定着した言葉となりました。コスモスの響きはいかにも秋の清々しさを感じさせますが、秋桜をコスモスと読むと情感がこもった想いがするのは気のせいでしょうか。

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台風で葉が飛ばされると秋に桜の花が咲くと聞きました。この花は桜ではなく、桃の花のようです。秋桜ならぬ秋桃になる訳ですが、何と呼んだら良いのでしょうか?

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ツバメ初見!

今日は全国的に寒い一日となりました。今冬は降雪無しだった東京でも19年ぶりに4月にミゾレが降りました。日曜日に静岡市で真夏日を記録したのが、エイプリルフールの間違いだったのではないかと思えるような寒さでした。そんな中でも桜の開花は進み随分と見頃になってきました。夕方外出する機会があり、川沿いを歩いていたら水面近くを飛ぶツバメの姿を見つけました。ツバメも気温の変動には戸惑っているかも知れませんが、季節の移ろいを感じ取って帰って来てくれたと思うと動物の持つ能力の素晴らしさを感じずにはいられません。

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再び暖冬について

Photo_16 昨日は節分、今日は立春です。例年なら暦の上では春の到来ですという慣用句がニュースで使われたりしますが、今年は本当に春が来たような陽気です。一昨日の朝は久しぶりの雪で雪景色の風景を期待していたのですが、夕方にはすっかり消えて、昨日の朝はまた暖かな日和に戻っていました。

昨日は午後の半日をカメラをもって東山近辺を歩いてみましたが、白川沿いも春の陽光で、二年坂、産寧坂は観光客であふれていました。帰り際に街頭の気温の表示を見たら夕方の5時半というのになんと8℃で、厳寒とはほど遠い気温です。今年は各地で降雪量の少なさが報道されていますが、このまま雪が降らなければ自然のダムとしての雪の不足で、これからの水不足が心配されます。

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こんなものまで

Photo_12 例年なら寒さが一番厳しくなる頃ですが、今年の暖冬は特別のようです。正月に早咲きのレンゲを見ましたが、今満開を迎えています。梅も既に開花していますし、名古屋では桜の花も見られたようです。

昨晩は友人達と遠州灘に面した海辺の宿で遅い新年会を開きましたが、今朝朝食前に海岸の防風林を散歩をしていたら写真のようにとんでもないものを見てしまいました。花の形から帰化植物の高砂ユリと思われますが、1月の野外でまさかユリが開花するなんて、思わず我が目を疑ってしまいました。今年の気象の先行きがとても心配になりました。

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初春をお喜び申し上げます

Pc310001_1 皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年も中年オヤジのブログにお付き合いをよろしくお願い致します。

暖冬で早く咲きすぎたレンゲ草も春を待ちわびています。暖かい静岡県とは言え、こんなに早い時期にレンゲの花を見たのは初めてです。

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羽ばたく翼、去り行く翼

P9240005兵庫県豊岡市のコウノトリの自然界への2次放鳥が先日行われました。市民の協力の甲斐もあってコウノトリが暮らしてゆける環境が整いつつあるようで嬉しい限りです。大型の野鳥が繁殖していくためには安全にエサが賄えるそれなりの面積が必要なので、生育できる数には限りがあります。今後は周辺に生息地を拡大していく努力が一段と求められることになりそうです。

そんな中、国産旅客機YS-11が日本の空から消えました。戦後航空技術の復活をかけてアメリカとの軋轢の中で開発されました。技術的には大成功と評価されましたが、経験の乏しさから営業判断を誤り、早すぎる生産撤退などで商業的にはうまくいきませんでした。しかしその技術の一端は輸送機C-1に引き継がれ、さらに後継の輸送機、哨戒機の開発につながっています。旅客機の分野でボーイング、エアバスの2社が世界シェアを独占している現状では再参入は大変厳しい と言われていますが、座席100人未満の機体は有望とも言われますので、何とか後継機が生まれることを期待しています。

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暑さの中で

P7080005 浜名湖花博の会場がガーデンパークとして生まれ変わりました。博覧会当時の熱気はありませんが、かえってパビリオン等の建物が減って植物の本来の姿を眺めるのに良い環境が生まれたように思います。維持管理にはそれなりのコストがかかりますから、入場無料のままではこれからの運営は大変だろうと思いますが、花と緑を楽しむ来場者で結構賑わっています。水辺のハスの花が梅雨の晴れ間の暑さを和らげてくれていました。

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蛍の光

日本全国梅雨真っ只中です。大雨による被害も沖縄を始めとして各地で発生しています。でも日本の夏場の水資源はこの梅雨の雨に依存しているのも事実です。まあ程々にと言ったところでしょうか。

ところでこの季節にもう一つ気になるものがあります。それは暗闇に光る蛍です。一時は随分と数を減らしてしまいましたが、無秩序な農薬使用の中止やエサになるカワニナの人工飼育などでこのところ生息数が増えているのは嬉しい限りです。京都市内でも源氏ボタルが見られるとはちょっと信じられません。以前登山の帰り道に窓の外になにやら光が見えて、良く見ると無数の蛍が乱舞していて大いに感動したことがありました。それ以来実物の蛍には出会えておりませんが、今年はあの美しい光になんとか再会できればと思っている今日この頃です。

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