2018年6月23日 (土)

はやぶさ2が「りゅうぐう」に到着間近

2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさは、数々の困難を乗り越え小惑星「イトカワ」に到着し人類史上初の小惑星からの岩石のサンプルを採取、2010年6月13日に地球に帰還し、サンプルを持ち帰ることに成功しました。

今回の「はやぶさ2」はより困難な小惑星である「りゅうぐう」に到達し、その表面から岩石のサンプルを採取して、地球に持ち帰ることを目的としています。

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「りゅうぐう」からおよそ100Kmの位置から撮影した小惑星「りゅうぐう」の写真です。

(出典:JAXA HPより )

23日正午現在「はやぶさ2」は、「りゅうぐう」の手前36Km付近を秒速11cmの速度で、接近中です。このままのペースで接近を続ければ、今月27日頃に到着できる見込みです。「はやぶさ2」は着陸後、前回と同様に地表に向けて金属弾を発射してサンプルを採取する計画です。前回の採掘では、機器のトラブルからサンプルの採掘は難しいとの見方が体制を占めていましたが、その後の推移を見れば、こうした見方は誤ったものだとの印象を強く持っています。

何とか岩石サンプルを採取して、無事に地球に帰還することを強く願っています。

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2018年4月28日 (土)

SS-520ロケットが最小の衛星打ち上げロケットとしてギネス認定

JAXAは27日、今年2月に打ち上げ、超小型衛星TRCOM-1Rを軌道投入に成功したSS-520 5号機が、人工衛星を軌道に投入した最小のロケットとしてギネス世界記録に認定されたと発表しました。

SS-520は元々2段式の観測用ロケットでしたが、到達高度が1000Kmと打ち上げ能力が高いことから、3段式ロケットに改良すれば人工衛星の打ち上げも可能とされてきました。JAXAでは上段に3段目を追加することで人工衛星の打ち上げを目指すことになり、東京大学が開発した重さ3Kgの超小型衛星TRICOM-1を搭載して2017年1月に打ち上げましたが、途中で電源ケーブルが損傷して地上への信号送信ができなくなったことから、指令爆破され2段目への点火は見送られ打ち上げは失敗しました。

JAXAは機体を改良した5号機で2018年2月に再度打ち上げに挑戦し、見事TRCOM-1Rを軌道に投入することに成功しました。TRCOM-1Rはその後「たすき」と命名されました。SS-520 5号機は全長9.5m、直径0.52m、重量2.6トンで電柱サイズであったことから電柱ロケットと呼ばれていました。今回の認定により、我が国は世界4番目の衛星打ち上げ国となった「おおすみ」を打ち上げたL-4S以来48年ぶりに衛星を打ち上げた世界最小ロケットの記録を更新したことになります。ちなみに、L-4Sは全長16.5m、直径0.74m重量9.4トンとSS-520よりも2周り程度大きなロケットでした。

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SS-520 4号機です。(出典:JAXA) 周囲の人間と比較すると機体がいかに小さいかが判ります。

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2018年4月18日 (水)

JAXAが再使用型ロケットの実証実験を計画

JAXAが2019年春に、再使用型ロケットの離発着実験を秋田県の能代実験場で行うことが明らかになりました。構想では全長7mほどの試験機を使い、地上100mでの離着陸を行った後、順次高度を上げ、最終的に高度5Kmまでの実験を行い、着陸誘導技術やエンジンのコントロールなどの実証実験を行うと言うことです。

米国のスペースX社はファルコンロケットの打ち上げ後、ロケットを地上や海上のプラットフォームに着陸させて再使用することに成功しています。ロケットの打ち上げ費用の内、ロケットエンジンの占める割合は大きく、スペースX社によれば最大で75%の費用を削減できると言うことです。

ロケットを繰り返し使用して費用を圧縮する試みは以前からあり、米国はスペースシャトルを運用しましたが、メンテナンス費用がかさみ、却って使い捨てロケットよりも割高になってしまいました。我が国も、この分野の技術試験に挑戦していましたが、このような状況を受け、より現実的な機体のコスト低減の方向に舵を切っていました。

ところがスペースX社の成功を見て、JAXAも改めて再使用型ロケットの分野への基礎実験を再開し、液体燃料エンジンの100回再使用の技術的裏付けを取ることに成功していました。我が国のロケット技術は信頼性において高い評価を得ていますが、諸外国と比べて打ち上げコストが高いとされ、衛星打ち上げビジネスは軌道に乗ったとは言えない状況です。今後は再使用型ロケットの使用も視野に入れ、こうした状況を打開することを期待したいと思います。

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H-2Aロケット31号機の打ち上げ  (出典:JAXA)

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2018年4月 9日 (月)

北海道から民間ロケット2号機を打ち上げへ

民間による独自の宇宙ロケットを開発中の「インターステラテクノロジズ」は3月27日、観測ロケット「MOMO」2号機を4月28日以降に打ち上げると発表しました。「MOMO」は同社が独自に開発をしているエタノールと液体酸素を使う全長9.9m、直径0.5m、重量1150Kgの1段式の液体燃料ロケットです。

昨年9月に1号機を打ち上げましたが、発射66秒後にデーター通信が途絶したため燃焼を中止、高度20Km付近への到達に留まりました。データー途絶の原因は機体強度の不足による破損で電源を喪失したためで、超小型衛星の打ち上げを目指したJAXAのSS-520 4号機の失敗のケースとよく似ています。

同社は1号機の失敗を受けて機体を改良、機体制御用のガスを窒素ガスから燃焼ガスの一部を流用する方式に変更すると共に、燃料タンクと液体酸素タンクの間の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部分と尾翼を重点に強化しましたが、性能が実証された部分については従来通りとしたと言うことです。これによって強度を増しながら、性能の低下は招かなかったと言うことです。

2号機の打ち上げでは、高知工科大学が開発した超低周波音を観測する「インフラサウンド・センサー」をペイロードとして搭載しますが、これによって商業用ロケットとしての第一歩を踏み出すことになります。「MOMO」2号機の打ち上げ成功を期待したいと思います。

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2018年2月28日 (水)

宇宙開発の意義

昨日は情報収集衛星を載せたH-ⅡAロケット38号機の打ち上げがあり、無事軌道投入に成功しました。これで32回連続で打ち上げに成功したことになり、成功率は37.4%となりました。日本のロケット応援団を自負する私としてはうれしい限りでしたが、これに冷や水を掛ける動きがありました。我が国の打ち上げコストは高すぎるから直ぐにも撤退すべきと言うのが論旨ですが、納得できません。

http://japan-indepth.jp/?p=38663

ライターは打ち上げ費用が高すぎるから自国開発を止めるべきと主張していますが、事実関係について認識が不足しているのではないかと思います。我が国は1970年にL-4Sロケットによって初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功し、今日へと続いています。

これに対し、お隣の韓国は政治的理由によって、ロケット開発に遅れを取り、2013年にロシアのアンガラロケットを使って人工衛星STSAT-2Cの打ち上げに成功していますが、未だに自前の打ち上げロケットを持っていません。この差は実に43年の開きとなりますが、要は我が国は自前のロケットを使い、必要な時に必要な軌道に衛星を投入できますが、韓国は他所の国に頼まないと一切の衛星を打ち上げられないと言うことです。

これのどこが問題かと言えば、相手が嫌だと言えば衛星の打ち上げができないことです。我が国はF-4戦闘機の後継に、最強の戦闘機と言われるステルス機のF-22を導入しようとしましたが、米国議会の反対にあって導入は叶いませんでした。今後、F-22と同じことが起こらない保証はありませんので、このことは肝に銘じておくべきだと思います。

また、記事では我が国の打ち上げコストが高く、下げる見通しも立っていないと断じていますが、現在の100億円近い打ち上げ費を50億円程度に圧縮するH-3ロケットの開発が進行しており、いずれ現在のコストを半減させる時期が到来します。

また、安いとされる欧州のアリアンロケットですが、アリアン5ロケットの1回の打ち上げコストは190億円程度掛かっていますので、2機または3機同時での打ち上げが必要となります。この為、ロケットの打ち上げには衛星が全て完成している必要があり、打ち上げのタイミングを縛ることになります。またアリアン5ロケットの開発には1兆500億円が投じられており、3900億円のH-2/H-2Aの開発費に比べて、6600億円多く掛かっています。

これが、どれ位の金額かと言うと、アリアン5型は全部で98機打ち上げられており、6600億円を98機で割ると、1機当たり67億円以上高くついていることになります。つまり、H-ⅡAよりも安い打ち上げ費用だったとしても、そこに67億円を加えればアリアンロケットはH-ⅡAにコストで負けていると言うことです。
また、機体の再利用を考えていないと決めつけていますが、現段階で来年度にも再利用に向けたロケットの離着陸実験を行うとしていますので、この指摘は全く当たっていません。

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00458727

米国では、スペースX社のファルコンロケットが市場参入するまで、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスが製造するデルタロケットが延べ300回衛星の打ち上げを担っていましたが、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスもロケットの再利用については実用化できておらず、一概にJAXAの現状を非難されることはないと感じます。またJAXAでは来年度に再使用ロケット実験機の離着陸飛行実験を行う予定となっており、そう遠くない将来、ロケットの再利用に目途を付けるのではないかと考えます。

いずれにしても、自前のロケットを持ち続けることが科学技術の進歩や国の安全保障に直結するだけに、目先の事象に捕らわれない、長期の視点を持つことが必要だと考えます。

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H-ⅡAロケット31号機の打ち上げの瞬間です。

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2018年2月 1日 (木)

皆既月食を撮影

昨夜は皆既月食で、各地で天体ショーが楽しめたようです。当初の天気予報では当該時刻は曇りの予報でしたので、半ばあきらめていたところ、月食開始時刻になってもきれいな満月が出ていたので、慌ててカメラを持って外に飛び出しました。

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カメラのセッティングに手間取り、撮影開始は9時6分で、既に相当月食が進んでいました。

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ほぼ皆既状態となった10時24分頃の月。本来なら真っ暗になりそうですが、地球からの光、地球照によってかなり明るく赤い月が見られました。

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月が欠けて行く様子を1枚にまとめてみました。最初は適当に写していましたが、途中からタイマーを使って5分おきに、更に皆既状態となってからは3分おきの撮影です。

残念ながら皆既月食が最大になった頃から雲に覆われてしまい、満月に戻る様子は見ることも、撮影することもできませんでした。

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2018年1月31日 (水)

民間企業が和歌山にロケット発射場を建設

超小型衛星を搭載したSS-520 5号機が来月3日に打ち上げ予定ですが、超小型衛星の打ち上げ商業化を目指す「新世代小型ロケット開発企画㈱」が和歌山県にロケット発射場を建設するとマスコミ各社が伝えています。

「新世代小型ロケット開発企画㈱」はキヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行が出資して設立した会社で、資本金は1億円。出資比率はキヤノン電子が70%、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行がそれぞれ10%となっています。キヤノン電子の比率が高いのは衛星製造で本業の強みを生かせるからと、海外とのビジネス経験が豊富で、受注活動で主導的な役割を果たしたいとの思惑によるものではないかと推測します。

最初に報じたのは1月26日で、日経と産経がほぼ同じ内容で伝えましたが、日経が和歌山県としていたのに対し、産経は和歌山県串本町と具体的な地名を挙げていました。

次に伝えたのは29日にNHKでしたが、こちらは建設を予定と言うことで、具体的な地名は一切挙げていませんでした。「新世代小型ロケット開発企画㈱」は打ち上げ発射場の建設と共に打ち上げ用の小型ロケットの開発を目指していますが、こちらは実績が豊富なIHIエアロスペースが主導して行われるのではないかと考えますが、超小型衛星の打ち上げビジネスを成功させることが目的なので、海外から調達することも十分あり得ると思われます。

機体規模としては全長23.8m、直径1.41m、重量48.7トンでペイロード300kgの打ち上げ能力を持っていたM-4Sロケットを一回り小さくしたしたサイズになるのではないかと思われます。民間のロケット打ち上げビジネスは堀江貴文氏が関与する「インターステラテクノロジズ」が先行していましたが、昨年の打ち上げで、ロケット強度の不足が露呈するなど、マンパワーが不足し、技術的な総合力が追いついていない気がします。

「新世代小型ロケット開発企画㈱」はこれまでペーパーカンパニー同然でしたが、実際の発射場を手にすることで、具体的な活動を本格化することが期待されます。

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SS-520 4号機打ち上げの瞬間 (出典:JAXA)

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2018年1月20日 (土)

SS‐520 5号機打ち上げ予定決定

昨年12月28日に打ち上げが予定されながら、バルブの圧力センサー異常が見つかり、打ち上げが延期された超小型ロケットのSS‐520 5号機の打ち上げが2月3日14時から14時20分と発表されました。SS‐520は元々は無誘導2段式の気象観測ロケットですが、第3段を搭載することで、極小衛星を打ち上げようというものです。

先日打ち上げられた中型固体式ロケットのイプシロンの場合、最終的に打ち上げコストを30億円に抑えることで、途上国向けの衛星ビジネスにつなげようとの思惑があり、既に一部の受注に成功しています。SS-520 4、5号機は1機10億円と言われていますが、打ち上げ可能な重量はわずか10Kgです。これはこれで意味があるのですが、商業的に成功させようとすれば、もう少しペイロードを大きくする必要があります。打ち上げペイロードを大きくするために機体を大型化すれば打ち上げコストは上がってしまいます。イプシロンの30億円と言う壁がある以上、そんなには高い価格の機体にはできません。

何か水を差すような話になってしまいましたが、今度の打ち上げは大変野心的な計画なので、是非成功させて欲しいと思っています。

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2018年1月16日 (火)

イプシロン3号機が3度目の打ち上げ延期

ロケットの打ち上げはどんなに緻密な計画を立てたとしても、最後は当日の気象によって日程が変更されることがあります。特に我が国のような周辺を海に囲まれた立地では、台風や低気圧の接近によって日程の変更を余儀なくされますが、どんなに科学が進歩しても、お天気だけは天に祈るしかありません。

新型固体ロケットのイプシロン3号機は当初2017年の11月17日の打ち上げ予定でしたが、搭載機器に異常が見つかり、打ち上げ延期となりました。機器の点検が終わり、2018年1月17日に再設定されましたが、今度は低気圧の接近で気象条件が合わず、翌18日午前6時6分11秒に再度繰り延べとなりました。現時点での当日の肝付町の午前6時の予報は快晴で降水確率は0%とこれ以上ない好天が予想されています。

イプシロンロケットは打ち上げコストを抑え、中型衛星を安く、必要なタイミングで打ち上げられる体制を目指していますので、今回の打ち上げも是非成功させて、今後の宇宙開発発展の起爆剤として欲しいものです。

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イプシロン2号機の打ち上げの瞬間(出典:JAXA)

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2018年1月 2日 (火)

スーパームーン再び

今日は新年早々、今年最大の大きさの月が見えるスーパームーンでした。お正月気分ですっかり忘れていましたが、急に思い出して撮影しました。確かに大きな月でした。

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