2017年9月27日 (水)

小型機にもフライトレコダーを搭載へ

国交省は、従来大型旅客機などに限って義務付けられていたフライトレコダーの搭載を、ヘリコプターや小型機にも広げる方針を固めました。フライトレコダーは、事故の際に機体の状態を再現することで、事故原因の究明に大きな役割を果たしていますが、現在は一台が数千万円もすることから、小型機への搭載については義務化されていません。

しかし最近は小型機の事故が増加しており、国土交通省によりますと、去年までの5年間に合わせて68件発生しており、今年はこれまでに15件の事故で18人が亡くなっています。中でも3月に起きた長野県の防災へりの墜落事故では9名が亡くなっていますが、事故原因についての手掛かりが少なく、事故原因の究明が難航しています。

そのような中、最近になって小型で安価な機器が開発されており、小型機への搭載の道が開けて来たことから、来年度に実際に小型機に搭載して実証実験をすることになったものです。最近のハンディGPSナビでは、数万円のものでも緯度経度や速度、高度が随時記録でき、地図に落とし込むことで、移動の記録が簡単に再現することができます。

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飛行時の速度や高度、機体の姿勢や飛行経路が判れば、事故原因の究明に大きな手掛かりとなりますので、早期の義務付けが待たれます。

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2017年8月25日 (金)

今日の浜松基地

今日は浜松エアパークの展示格納庫北側のエプロンで、T-4練習機の離発着訓練展示のイベントがありましたので、カメラを提げて行って来ました。

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T-4練習機のコックピット。航空祭でT-4も地上展示されますが、ここまで寄って移す機会はありません。

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浜松基地には航空救難隊がありますが、救難隊所属のUH-60J救難ヘリです。

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ギャラリーが多いせいではないと思いますが、かなりの急角度で降下しました。救難救助では様々な場面が予想されますので、どんな現場に遭遇しても慌てないように、このようなアクロバティックな飛行も訓練しています。

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航空祭では滑走路北側からの撮影になるため、いつも逆行で黒くつぶれてしまいますが、これだけの順光で撮れたのは初めてです。

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T-4練習機の着陸場面。2機並んでの着陸はタイミングを取るのが大変だろうと思います。

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着陸した2機がタキシングでエアパークのエプロンに戻って来ました。

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T-4とUH-60Jのコラボです。

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T-4はこの角度が一番だと思います。

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エプロンに到着。ギャラリーの視線を浴びています。

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F-15上がりの教官のパイロットが見学者の質疑応答に答えてくれました。T-4の機体寿命について質問したところ、まだまだ当分は大丈夫ですとの回答でした。

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静浜基地所属のT-7練習機が突然降りて来ました。

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何かアクシデントかなと思いましたが、何事もなかったように再び離陸して行きました。

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2017年1月26日 (木)

日本はもっと試作機開発を

開発の遅れで納入時期が再三遅れているMRJは、先日5回目となる納入延期を発表して2018年半ばとしていた納入開始が2020年になることを明らかにしました。最新のジェット旅客機の製造経験のない三菱重工にとって、MRJは技術的な課題が多くあり、海外から構成部品を導入するなど必要な手段を講じて来ましたが、想定を上回る事態となり更なる設計変更が必要となった模様です。

ここで思い起こされるのが先進技術実証機のX-2です。X-2は防衛省が将来戦闘機の技術要素を開発し、その飛行を実証するための試験機としてたった1機だけ製造され、現在飛行試験が行われています。X-2は技術実証のための機体であるため、これが戦闘機として量産されることはありません。

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試験飛行中のX-2。 (出典:防衛省)

こうした試作機を作って飛ばすことにより、設計図だけでは見えなかった多くのことが判るようになります。現在開発が続けられている米国のF-35戦闘機も、開発を決定するにあたりX-32とX-35の2種類の機体を試作し、各種試験を行なった結果X-35の量産化を決定しました。

我が国では新型航空機を新規開発する機会は極めて限られていますので、どうしてもMRJのようにぶっつけ本番となってしまいます。これはある意味仕方ないことではあるのですが、量産化の前に試作機を作っておけば、防ぐことができた項目も多い筈です。X-2の開発費は394億円と言うことですが、我が国の航空産業、そして防衛力の維持発展のためと考えれば、決して大きな数字ではないと考えます。もっと積極的に試作機を開発すべきではないでしょうか。

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2017年1月20日 (金)

川崎重工が民間輸送機の販売を断念

川崎重工は、航空自衛隊向けに開発した双発ジェット輸送機C-2の民間機版であるYCX「超大型貨物用高速民間輸送機」の販売を目指していましたが、需要予測が厳しいことや型式証明取得の費用がかさむ見込みであることを理由に、販売を断念したと19日付の日経ビジネスオンラインが伝えました。

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C-2輸送機はトラックや装甲車両など大型の機材を搭載して長距離を高速で飛行できる世界トップクラスの機体です。貨物室は幅4m、高さ4m、奥行き16mとほぼ直方体の形をしており、陸上自衛隊が保有する戦車以外のほとんどの車両を積載することができ、国際緊急援助活動やPKO任務など海外への部隊派遣などの際に能力が期待されています。

この高い積載能力を生かして、従来大型機が使用されている航空機用エンジンの輸送用などに活用しようと民間機版の販売が期待されていました。しかし、大型貨物用輸送機の需要が向こう30年で90機ほどしか見込めず、またMRJが型式証明を得るために多額の費用を投入していることなどから採算を困難視し、販売を断念したものと思われます。

現在のところ当の川崎重工からのコメントはないようですが、国産の機体を輸出する計画が潰えたことは大変残念です。現在軍用機としてC-2をニュージーランドに提案していますが、こちらの方は何とか成功して欲しいものです。

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2017年1月 5日 (木)

ブルーインパルス725号機が退役

日本各地の空を華麗なアクロバット飛行で魅了するブルーインパルスは、T-4練習機を使っています。ブルーインパルスが老朽化したT-2練習機に代わってT-4練習機に機種転換したのは1996年でした。以来、20年にわたってブルーインパルスの飛行を支え続けて来ましたが、先月7日、その内の725号機が老朽化のため退役しました。

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ぴったりと息の合った高度な演技を披露するブルーインパルス。

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退役した725号機。

ブルーインパルスが使用する機体は、練習用の一般の機体にスモーク用のオイルタンクを追加したり、操縦性を高めるために方向舵の可動範囲を拡大するなどの改造をしていますが、搭載エンジンはそのまま同じ物を積んでいます。

一般の機体はまだまだ現役で使えますが、ブルーインパルスの機体は激しい機動飛行を連続して行なうため、通常より早く限界を迎えてしまいました。

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後継の機体は、これまでと同様に一般の機体を改造して補充することになっています。

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さようなら725号機、どうもお疲れさまでした。

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2016年11月 6日 (日)

インドがUS-2救難飛行艇12機の輸入を決定へ

航空機の開発において欧米に大きく遅れを取っている我が国ですが、唯一世界最高水準の航空機を持っています。それは新明和工業が開発したUS-2救難飛行艇で、波高3mの中でも離着水できる機体はUS-2だけです。

US-2はこれまで多くの海難事故に投入されていますが、有名なのはヨットで太平洋横断中に遭難したキャスターの辛坊治郎氏の救助です。突然ヨットが破損して浸水し、救難ボートで漂流した辛坊氏と盲目のヨットマンの岩本氏を厚木基地のUS-2が金華山沖1200Kmの洋上で救助したものですが、この時波高は3~4mと荒天下での救助となりUS-2だからこそ成し得たミッションでした。

こうした唯一無二の性能は広大な海洋を抱えるインドやインドネシアの注目を浴びることとなり、これまで幾度となく輸出話が伝えられていますが、今回インドへの12機の輸出が正式にまとまることになったようです。正式には7日に開くインド国防省の装備品の調達に関する会議で正式決定されます。ただし、インドは輸入に関しては過去にフランスのラファール戦闘機の輸入話を正式決定後にご破算にした前科がありますので、最後まで油断は禁物です。

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各務原航空宇宙博物館に展示されているUS-1A飛行艇。US-2はUS-1の後継機です。

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2016年10月23日 (日)

浜松エアパークで.T-4の展示飛行

本日、.浜松エアパークでT-4練習機の展示飛行がありましたので、行って来ました。T-4は空自串本分屯基地創立記念行事に参加し、浜松基地に帰着するところをエアパーク北側のエプロンを見学者に開放したものです。

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今日は時間帯によっては陽射しもあったのですが、T-4飛来時には生憎の曇天となってしまいました。

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背景があった場合は、どうしてもピントが引っ張られて.しまいます。

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着地の瞬間。エンジン上のエア-ブレ-キが開いているのが判ります。

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見学者席前を低速タキシングで通過するT-4。見学者が手を振ってパイロットの労をねぎらっていました。

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2016年10月15日 (土)

エアフェスタ浜松2016前日予行

航空自衛隊浜松基地の航空祭であるエアフェスタ浜松2016は16日日曜日の開催ですが、前日の今日、予行練習がありましたので、浜松基地に隣接するエアパークに行って来ました。今朝は雲一つない晴天だったので、気を良くして家を出たのですが、午後になってよりによって南の空に雲が出てしまったのが残念でした。

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迷彩塗装のC-130H輸送機。迷彩つながりで、C-1輸送機を連想していまいました。

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着陸態勢のE-2C早期警戒機。三沢基地からの移動です。

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ブルーインパルスの離陸。本日は4機と2機に分かれての離陸でした。

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順光での航空機撮影は久しぶりです。

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快晴の青空と白い機体のコンビネーションに、カメラのAFもしっかり反応して

くれました。

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編隊を組んでのロール飛行。シャッターのタイミングが難しい演技です。

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順光を浴びての演技は、それだけで見ごたえがあります。

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今日は今年購入した新しいレンズを試してみましたが、これまでのレンズよりスムーズにピントが合ってくれた感じです。

初めて航空祭で飛んでいる航空機を撮った時は、機材の性能が追い付かず、

悔しい思いの連続でしたが、今日はそんなにストレスを感じることはありませんでした。

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2016年9月16日 (金)

ボーイングが満を持して次期練習機T-Xを提案

米国空軍・海軍はパイロット養成の超音速高等練習機としてT-38を運用していますが、配備から55年を経ていることから、新たな練習機の採用を検討しています。これまで、

ロッキード・マーチンが    T-50

ジェネラル・ダイナミクスが  M346マスター

ノースロップが          T-100

を候補として提案していましたが、13日、世界最大の航空・宇宙機器製造メーカーのボーイングがスェーデンのサーブと組んで単発機の「T-X」を提案しました。ボーイングは双発の艦上戦闘機のF/A-18E/F を、サーブは単発のグリペンEを製造しています。グリペンは小型の機体ながら短距離での離発着が可能で、定期整備までの間隔が長く、ライフサイクルコストを抑えた設計が評価されています。

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公開された「T-X」の外観。ボーイングの資料より。

「T-X」は単発機ながら、垂直尾翼が2枚の双尾翼機となっており、スーパーホーネットの面影が感じられます。もちろんイメージ向上を狙った訳ではなく、旋回性能などの操縦性の向上が目的です。今後配備が進む予定のF-35も単発双尾翼機なので、操縦特性は似ているのかも知れません。

詳細は不明ですが、搭載エンジンはT-50と同じGEのF404のようなので、同じく超音速飛行が可能となります。T-50以外は全て亜音速機なので、T-38と同様に超音速飛行が可能と言うのは大きなアドバンテージになりそうです。練習機と言えども少し手を加えれば軽攻撃機へ転用が可能で、T-38はF-5戦闘機として多数が輸出されました。双尾翼を採用したことから機内容積が大きく、軽攻撃機に転用した際の発展性が確保されていると言えるでしょう。

空自が運用しているT-4練習機の後継機について、国産の新型機を期待する向きもありますが、「T-X」は我が国の次期練習機の動向にも大きな影響を与えるのではないかと思われます。

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2016年7月 8日 (金)

中国空軍Y-20輸送機が運用開始

中国空軍のY-20輸送機が6日に運用を開始したと伝えられています。中国は大型輸送機としてロシア製のIL-76を運用していますが、主力戦車である99式戦車を搭載できないことや早期警戒機や空中給油機への転用に関しては自国製が望ましいことから自国開発に踏み切ったものと考えられます。

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主力戦車である99式戦車(車体重量54トン)の54トンの車体重量は中国の交通インフラへの負担が大きく、有事の際に戦車を移動させるために空輸が必要とされていました。
Y-20はターボファンエンジン4基を搭載していますが、99式戦車の積載を主目的に仕様を決めたと考えられ、IL-76では積載重量が足りないことからこの点をクリアすることに重点が置かれているように見えます。

Y-20については、軍用機であることから、その多くが明らかにされていませんが、機体規模がIL-76やウクライナのAn-70に似ており、両者から多くのヒントを得て設計されたものと考えられます。初飛行が2013年1月で2016年7月に運用開始となったことを見ても、技術的問題を極力避けて開発期間を短縮する方針であったことが窺えます。

日本のC-2が、海外への展開を考慮して民間航空路を利用するために巡航速度を旅客機と同等の890Km/hとしたのに対し、Y-20の巡航速度が630Km/hと大幅に見劣りするのも、高速性を捨てて積載重量の増加に特化したせいと考えられます。

いずれにせよ、中国が大型輸送機の自国開発に成功したことは、東シナ海で対峙する我が国としては、大量輸送力や早期警戒機、空中給油機の増勢に直面することになり、昨今のスクランブルをめぐる軋轢も一段と増すことになり兼ねませんので、大いに注目が必要です。

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