2019年12月10日 (火)

浜松市消防ヘリが来年4月運航再開予定

浜松市は消防ヘリを運用していましたが、パイロット二人体制を前倒しして導入するつもりが要員の退職を招き、今夏から運航を中止しています。全国的に消防ヘリの事故が相次いだことから、将来的にパイロット二人体制が義務付けられることになっていますが、昨日の市議会でこの問題が取り上げられ、元空自のパイロット一名を採用できたことから必要な資格を取得させた上、来年4月から運航を再開させる意向であることが判りました。

これまでは相互運用協定を結んでいる静岡市や県警のヘリに代行を依頼していましたが、自主運航に復帰できるのは朗報です。この間、運航中止による重大問題はなかったと思われますが、現在はパイロット二人体制への移行期間のため、必ずしも二人でなければ飛行してはいけない訳ではありません。そもそも消防ヘリは緊急時に運用するものなので、もう少し柔軟な発想を持つべきではなかったかと思われます。

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浜松市の消防ヘリ「はまかぜ」です。

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2019年10月15日 (火)

エアフェスタ浜松2019

20日は、航空自衛隊浜松基地の航空祭、エアフェスタ2019が開催されます。航空自衛隊では、年一回、日頃の活動のPRと人材確保の面から各基地を開放して保有機や施設を公開しています。首都圏に近い百里基地や、名古屋近郊の岐阜基地は多くの見学客を集めていますが、浜松基地も全国からファンが集まる人気の航空祭です。現在、台風19号による未曽有の大災害が進行中なので、開催が危ぶまれましたが、今のところ中止のアナウンスは出ていないので、予定通り開催される見込みです。浜松基地のUH-60J救難ヘリコプターも災害派遣で出動中です。

浜松基地はT-4練習機による戦闘機パイロットの養成を行っています。ところが、春頃にT-4に搭載されたエンジンにトラブルが見つかり、全国のT-4全機に飛行停止の措置が取られました。当時はエンジン部品としか公表されませんでしたが、どうやらタービンブレードを交換する大改修が行われた模様です。その間、普段浜松上空を飛んでいたT-4の飛行がぱったり止まってしまいました。夏本番となった頃、やっと1機が飛ぶようになりましたが、以前のように複数の機体が飛ぶ姿は見られませんでした。

ところが、先週の金曜日、6機のT-4が編隊を組んで飛んでいるのを目撃しました。エアフェスタでは、毎回T-4の編隊飛行が行われますので、恐らく、その練習だったのではないかと思われますが、久し振りに複数のT-4が飛ぶ姿を見ることができました。

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昨年のエアフェスタでのT-4の編隊飛行です。

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2019年8月28日 (水)

浜松市防災ヘリの運用停止続く

浜松市は政令指定都市として防災ヘリコプター「はまかぜ」を保有していますが、各地での防災ヘリの墜落事故を受けて安全性の向上のため、二人パイロット乗務で運行することを決め、昨秋から要員が確保できるまでの間、運行を停止しています。即戦力として資格保有者の募集と、要員の育成に当たりましたが、どうやら要員の確保が上手く行っていないようです。

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浜松市の防災ヘリの「はまかぜ」です。

本日の中日新聞が伝えるところでは、当初3人いたパイロットの最後の一人が昨年末に退職し、操縦資格保有者がいなくなってしまう事態となりました。今年の4月から有資格者の募集を行いましたが応募者はなく、養成を行っていた2名も、1名が体調不良で国家資格を得ることができなかったとのことです。

何故、パイロットが不足するかと言えば、団塊の世代パイロットが大量にリタイアしているからだそうです。防災ヘリに限っての統計ですが、60代と50代のパイロットが全体の半数を超え、30代が11%、20代がわずか2%と言った数字では、途中での退職者を考えればじり貧となって要員不足となるのは目に見えています。浜松市の場合は運行中止の間は、協定を結んでいる静岡市や静岡県の消防ヘリに出動を依頼していますが、場合によっては他地域のパイロットでは操縦が困難な場面に遭遇しないとも限りません。相手があることですが、早急な要因の確保が望まれます。

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茶臼岳登山の際に見かけた荷揚げ用の東邦航空のヘリコプター。東邦航空でも要員&機体の確保が厳しく、荷揚げ業務が難しくなっているようです。現状を見る限り、早急に若いパイロットを育成する必要があり、国を挙げて育成の体制を整備する必要があるように感じます。

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2019年8月25日 (日)

海上保安庁が大型無人機の導入を検討

海上保安庁が、不審船や海上監視のため大型無人機の導入を検討中と、昨日の産経新聞が伝えています。記事によれば、来年度の予算に10億円を計上し、実証実験や機種選定を行う予定とのことですが、機種はガーディアンが有力と見られています。ガーディアンは、米国ジェネラル・アトミック・エアロノーティカル・システムズ社が開発した武装型の無人偵察機MQ-9リーパーの民間型で、全長11.7m、翼長24m、高度1万メートルを40時間飛行することができ、最高速度は420Km/hですから、単純計算すればおよそ8000Km先まで監視飛行することが可能です。昨年5月には長崎県の壱岐空港を使ったデモ飛行が行われ、海洋監視における有効性をアピールしています。

我が国は広大な排他的経済水域(EEZ)を持ち、洋上に多数の離島を抱えていますので、不審船や中国の公船の領海侵入、北朝鮮の漁船の違法操業などの領海警備に多大な労力を費やしています。従来は、これらの現場に巡視船を派遣して対応して来ましたが、限られた装備や人員の中で、年々負担が増加していたことから、無人機の導入に傾いたものと思われます。

我が国は、無人機についての法整備が諸外国に比べて遅れており、機体開発を初めとして導入については積極的な対応が取られて来ませんでした。このままでは、いずれ対応に手が回らなくなることが予想されることから、導入に大きく舵を切ったものと思われます。ガーディアンは、整備などの都合上、最低3機で運用し、地上の設備などを合わせた導入費用はおよそ200億円になると見られています。

ガーディアンの導入については、元のMQ-9がミサイルなどを搭載する能力を持っていることから、兵器として転用されるのではないかとの声が上がっていますが、ガーディアンは民間型としてミサイルなどを搭載する機能を排していますので、そのような可能性はありません。我が国の海洋権益を守るため、できるだけ早い時期の導入が望ましいのではないでしょうか。

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2019年6月 5日 (水)

T-4練習機が飛行再開か

T-4練習機は、空自が使用する国産の双発ジェット機ですが、4月初めに飛行中に異常振動が発生し、全機飛行停止となっています。T-4は使用期間が長くなったことから、エンジンの振動を抑える部品が上手く機能しなくなったので、改善した部品と交換することになりました。その後一部の機体は改修が終わったものと思われ、GW前あたりから時折飛行する姿見られるようになっていました。しかし、部品の交換に日数がかかっているのか、複数の機体で訓練飛行する姿を見ることはできませんでした。

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空自築城基地のT-4です。

ところが、空自浜松基地のホームページを見ると、5月には全く計画されなかった夜間飛行訓練が、6月初旬から掲載されていました。公式には飛行再開が発表されていませんが、このことから訓練飛行も再開されているものと推測されます。

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2019年4月26日 (金)

T-4練習機が飛行を再開

今月2日に飛行中の青森県三沢基地のT-4のエンジンに異常が見つかり、ブルーインパルスを含む航空自衛隊の200機あまりのT-4が飛行停止となっています。トラブルは搭載するF3-IHI-300ターボファンエンジンの振動を抑える部品が十分機能しなくなり、振動が大きくなってタービンブレードが折れてエンジンが破損したもので、振動を抑える部品を改良して全ての機体で交換することになっています。部品の交換には時間が掛かると見られ、この措置によって6月までのブルーインパルスの飛行展示は中止となっています。

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T-4練習機です。

ところが昨日午後1時過ぎ、浜松市上空を南から北に向かって飛行するT-41機が目撃されました。恐らく天竜川沿いに北上し、浜松基地に向かったものと思われます。情報によれば、24日には岐阜基地の飛行開発実験団のT-4が飛んでいるとのことなので、改良部品が実機で問題ないことを確認した上で、浜松基地の所属機の交換を行い、試験飛行をしたのではないかと思われます。T-4は川崎重工業が製造した機体ですが、岐阜基地に隣接して川崎重工の工場があります。本来なら岐阜工場に機体を飛ばして交換するのが一番なのでしょうが、現在は飛行停止中なので浜松の整備工場で交換作業を行った可能性が考えられます。

その後、新たに飛行している姿を見かけませんので、部品が揃っていないのか、それとも飛行後に問題がなかったかオーバーホールして点検しているのかも知れません。

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着陸しようとする飛行実験団のT-4です。

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2019年4月25日 (木)

消防飛行艇が話題

昨日の産経新聞に救難飛行艇US-2の記事が載っていました。US-2は、第二次大戦中に世界最大の飛行艇である二式大艇を製造した新明和工業が開発した世界最高性能の飛行艇です。飛行艇と言うのは海上に浮かぶことのできる機体を持った航空機で、海面を滑走路代わりに離発着することができます。我が国は広大な面積の排他的経済水域を持ち、万一この海域で航空機の事故が起きた場合には、航続距離の短いヘリコプターでは救助に行けないことから、海上自衛隊が航続距離が長く、海面に着水できる飛行艇を配備しています。この機体の特性男生かし、荒天下の太平洋で、ヨットがクジラと衝突して遭難したキャスターの辛坊治郎氏を救助したことはあまりにも有名です。

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救難飛行艇US-2です。 (出典:防衛省)

波高3mでの離着水が可能と言う大変優秀なUS-2ですが、1機100億円以上するために、これまでわずか6機しか製造されておらず、1機が事故で大破してしまったため、現在の保有数は5機となっています。

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US-2の前身のUS-1A飛行艇です。

このため、製造元の新明和では民間への転用を計画しており、その一つに消防飛行艇があります。US-2は水面を滑走することができるので、これを利用して機内のタンクに水を貯め、火災現場の上空で放水すれば、一度に大量(15トン)の放水が可能です。特に山林火災では、水の便が悪く、また現場に近づくことが困難なことが多いのですが、飛行艇であれば短時間(20秒)でダム湖や大型河川からの取水が可能です。海外では山火事に飛行艇からの放水が行われていますが、我が国ではこれまでヘリコプターからの放水しか行われていません。

阪神大震災の際、大規模な住宅火災が発生し、火災による死者も発生しましたが、もし消防飛行艇があったなら被害がもっと少なくて済んだかも知れません。消防飛行艇の実現には機体のコストや運用コストをどうするかと言った問題をクリアしなければなりませんが、南海トラフ地震など、大規模災害が心配される昨今、早期導入が望まれるのではないでしょうか。

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2019年4月20日 (土)

T-4練習機が全機飛行停止、ブルーインパルスも

本日浜松エアパークで開設20周年の記念イベントがあり、T-4練習機が航過飛行をすることになっていましたが、昨日になって突然中止が発表されました。理由は都合により、と言うことでそれ以上の詳しい説明はありませんでした。

ところが後になって、その理由が明らかになりました。その訳とはT-4に搭載しているF3-IHI-300Bエンジンに不具合が見つかったからです。報道によれば、今月2日青森県三沢基地のT-4が離陸して飛行中に右エンジンの異音と振動を感じたため、緊急着陸して調査したところ、タービンブレード1枚が破損し、内部が損傷しているのが見つかりました。エンジンを製造した石川島播磨重工で詳しく調べたところ、エンジンの振動を制御する機能が十分でないことが判り、他のエンジンでも発生する恐れがあるため、改良した部品との交換が必要と判断されたと言うことです。

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離陸しようとするT-4練習機です。

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F3-IHI-300エンジンです。

空自では事故のあった2日以降、T-4の飛行を禁止したと言うことで、新しい部品と交換できた機体から飛行を再開すると言うことです。T-4は練習機ですが、各部隊の連絡用や、ブルーインパルスにも使用されています。ブルーインパルスは各地の行事で展示飛行を行うことになっていましたが、全機交換までに時間がかかることから6月2日までの予定を取り消しました。

F3-IHI-300エンジンは量産が開始されてから30年以上が経過していますが、これまで今回のような不具合は発生しておらず、今回の不具合が設計上の問題なのか、加工上の問題なのかが気になります。ブルーインパルスは毎週のように終末には各地に出掛けてアクロバット飛行を披露して来ましたが、エンジントラブルによる事故がなくなくて本当に良かったと思います。また、T-4練習機自体もこれまで機体トラブルによる墜落は発生しておらず、今回も緊急着陸してパイロットが無事生還できたのは何よりでした。

 

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2018年10月13日 (土)

F-35全機に飛行停止措置

米国防総省は11日、先月米国サウスカロライナ州で発生したF-35Bの墜落事故に関して、燃料パイプに問題がある可能性があり、エンジン検査を行うため、全世界でF-35の飛行を一時停止すると発表しました。F-35戦闘機は空軍仕様のA型、海兵隊仕様のB型、海軍仕様のC型がありますが、全ての機種が対象となります。

我が国ではA形を42機導入することになっており、既に9機が三沢基地に配備されていますが、この措置によって緊急点検を行いましたが、異常なしと判り、飛行停止は昨日の段階で解除されています。

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F-35A戦闘機です。

新型の航空機では様々な手段で、ミスを防止していますが、それでも初期不良の発生が避けられません。今回の墜落事故が燃料パイプの欠陥によるものか、どうかは明確ではありませんが、機体が地上に墜落したことで、何らかの手掛かりが得られたのかも知れません。

航空機のトラブルは人命に直結しますので、いかに最新鋭機と言えども全機飛行停止の措置は止むを得ません。

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2018年9月28日 (金)

米軍次期ジェット練習機はボーイング

猛烈な勢力の台風24号はどうやら日本列島を縦断するコースを辿る見込みです。事前の対策は早めに十分行うことが必要です。今年は各地で自然災害が猛威を振るっていますが、更なる追い打ちにならないことを切に祈るばかりです。

米空軍はT-38の後継となる次期練習機について参加企業を募り数社が参加しました。既存機の改良型や新設計機など様々でしたが、これまでにロッキードマーチンとボーイングが最終選考に残っていると見られていました。ところが今日になってボーイング社が自社の機体が選考された発表し、最終的にボーイング社が選定されたことが明らかになりました。

T-Xは中々野心的な機体で、単発の練習機でありながら戦闘機としての訓練も行え、空中給油機能も持つことになっています。ちょうど韓国のT-50練習機のような性格を持った機体です。米空軍は350機の導入を予定していますが、厳しい予算の制約があり商売上のうま味は多くありません。ボーイングとしては各国への売り込みを図りたい思惑があります。その際、目を付けられそうなのが、いずれT-4練習機の後継が必要となる日本です。

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T-4練習機です。

T-4は国産の機体であり、国内メーカーも後継機は国産であることを希望しています。また、F-2戦闘機の後継についても国産案や共同開発案が噂されています。その中で、F-2後継の国産を諦める代わりにT-4後継は国産で、と言うプランがありました。もしT-4後継がボーイングになれば、国産の機体は当分作れないことになってしまいます。

果たして我が国の航空界にどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目されます。

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