2017年12月12日 (火)

遭難ヘリ行方不明者の年内発見を

航空自衛隊浜松基地所属の救難ヘリUH-60Jが海上に墜落して間もなく3ヶ月になろうとしていますが、昨日は搭乗員の副操縦士(46歳)の遺体が引き揚げられ、残る行方不明者は救難員の32歳の男性のみとなりました。

行方不明者について機体の捜索と併せて行われていましたが、11月29日に機上整備員、12月4日に機長が、7日に今回の副操縦士が発見されました。具体的な位置関係は発表されていませんが、恐らくは比較的近い位置に散在していたのではないかと推測します。

現場の海底の状況は判りませんが、何とか年内での発見、収容をして頂ければと祈る次第です。

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UH-60J救難ヘリコプターです。

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2017年12月 8日 (金)

静岡消防ヘリ賠償訴訟で判決

2013年12月、富士山山頂付近で下山中に滑落した男性を救助しようとした静岡市の消防ヘリが、男性を吊り上げ中に落下させて救助に失敗、男性は翌日遺体で発見されました。このため、遺族が男性が死亡したのは救助の失敗によるもので、消防ヘリ側に過失があったとして損害賠償を求めて提訴したものです。救助当時の気温は氷点下14.7℃で日没が迫る中での事故でした。

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事故当時と同じ12月初旬に撮影した富士山。

京都地裁の三木昌之裁判長は昨日の判決で、「隊員に過失はない」として遺族側の請求を棄却しました。この裁判は救助される側が救助する側を訴えた裁判として、登山者や救助関係者だけでなく一般からの関心を呼び、判決が注目されていました。

判決では、原告側が救助方法や救助器具の選択について過失があったとしたことについて「救助方法の選択は救助隊員の合理的裁量に属する」として、日没が迫る強風下での厳しい条件下での救助活動を強いられた消防ヘリが取った救助方法について「合理的な裁量の範囲」と認め「隊員は股下シートの装着に時間をかけるより、一刻も早く吊り上げることを優先した。過失は認められない。」としました。

遭難者が救助できずに亡くなったのは大変残念なことでしたが、そもそも遭難救助に当たる県のヘリが定期点検で運航できず、相互応援協定に基づいて出動した静岡市の消防ヘリは富士山での救助が初めてだったとの不運な状況でした。この事故を受け、静岡市は市域の最高地点である南アルプスの間ノ岳(3189m)の標高に相当する3200m以上でのヘリによる救助活動を禁止する処置を取ることになりました。

尚、そもそもがザイルを結んだ4人全員が300mほど滑落したのが発端であり、危険個所では確保者が行動するメンバーを確保する方法を取らなかったのではないかと思われ、ザイルの使用方法に問題があったのではないかと考えますが、負傷者を救助したパーティは滑落したルートは登山道を外れた岩場であり、ルート取りにも問題があったとしています。

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2017年12月 5日 (火)

娘が高齢者にバックで追突される

娘が運転中、前を走っていた車が交差点を超えた所で停車したので、交差点手前で停車したところ、前車がそのままバックして前方から追突される事故に遭いました。幸い速度はそれほどでもなかったようですが、運転手は89歳の男性で、事情聴取の警察官との会話もチグハグだったと言うことです。事故を起こしてしまったことで、気が動転してしまったのかも知れませんが、高齢によって運転の適性がなくなっていたのかも知れません。

近年高齢者による暴走事故が多発しており、対策として自動ブレーキの搭載車両が増えて来ていますが、価格の関係からか多くは前方にのみ有効です。今回の対象車両は自動ブレーキ非搭載車でしたが、今後新車の購入を検討される方は、バック時にも安全機能が作動するか確認されることをオススメします。

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2017年12月 2日 (土)

墜落機のフライトレコーダーからデーター抽出に成功

10月1617日に浜松市沖の遠州灘に墜落した航空自衛隊のUH-60J救難ヘリコプターのフライトレコーダーが、先月26日になって海底から回収されましたが、防衛省はフライトレコーダーからデーターの抽出に成功したことを明らかにしました。

フライトレコーダーは墜落事故などの際、事故原因を究明できるように飛行時の高度や速度、機体の傾きやエンジン出力などのデーターとともに機内の会話などを記録しています。

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矢印の先端がフライトレコーダーです。機体の外側に取り付けられており、事故の際は脱落して破損しない仕組みになっています。

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日の丸の右側の円筒形の物体がフライトレコーダーです。

今回の事故は長野県の防災ヘリの事故と同様に、離陸して間もなく墜落しています。長野県の防災ヘリにはフライトレコーダーが搭載されておらず、事故原因の究明が難航していますが、今回の事故機には搭載されており、保存されたデーターも無事抽出できましたので、事故原因の究明も大きく進展するのではないかと思われますが、再発防止のため、一日も早い事故原因の解明が待たれます。

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2017年11月27日 (月)

空自墜落ヘリの機体の一部を引き揚げ

防衛省は26日、遠州灘の水深700mの海底から先月17日に訓練飛行中に海上に墜落した浜松基地所属の救難ヘリUH-60Jの機体後部と床部分を回収しました。事故原因究明につながるフライトレコーダーも合わせて回収出来ましたので、今後は事故当時の機体の状況を解析し、事故に至った原因を調べることになります。一方で、乗員4人についての手掛かりについては新たな発見はありませんでした。

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事故の前日、エアフェスタ浜松2017の会場で撮影した事故機です。

墜落したUH-60Jは信頼性の高い機体であり、搭乗する隊員の練度も高く、事故の一報を聞いた時は正直、信じられませんでした。乗員4人は機体と共に運命を共にしたため、事故当時の状況については、今回回収したフライトレコーダーの解析に大きな期待がかかっています。何故今回の事故が起こってしまったのか、原因をとことん掘り下げて、二度と同じ事故が起きないよう、再発防止策を講じて欲しいものです。

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2017年11月20日 (月)

アルゼンチン海軍の潜水艦が行方不明

アルゼンチン海軍は乗員44名が乗船しているドイツ製TR1700型潜水艦「サンフアン」が現地時間の15日朝から行方不明になっていると発表しました。「サンフアン」は南米大陸南端のウシュアイアから中部マルデルプラタに帰港途中、南部バルデス半島南東沖432キロで確認されたのを最後に消息を絶った模様です。

現在アルゼンチン軍の他、米国や英国、チリやブラジル、ウルグアイも空から捜索に加わっていますが、現地の天候が悪く、捜索は難航している模様です。また米国は加圧式救難モジュール1つを含む潜水艦救難装備2組を派遣したと言うことです。

潜水艦が事故を起こした場合、潜水艦救難艦が救助に当たり、深海救難艇で乗員の救助にあたりますが、アルゼンチン海軍は保有しておらず、米国が救難装備を派遣したのはこうした事情があるようです。「サンフアン」からは救難信号が7回発進されたとの情報もありますが、位置の特定には至っておらず、救助には位置を特定することが大前提となります。

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海自のそうりゅう型潜水艦(出典:防衛省)

海自の場合、過去18隻の保有潜水艦に対して2隻の救難艦で支援に当たってきましたが、幸いこれまで沈没事故は起こしていません。

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2017年11月 9日 (木)

アエロスパシアルのAS332Lが墜落炎上

昨日午後2時25分頃、東邦航空のヘリコプターAS332L(JA9672)が群馬県上野村に墜落して炎上、乗員4名が死亡しました。AS332Lはアエロスパシアル(現エアバス・ヘリコプターズ社)が製造した大型ヘリコプターで、乗客12名または機外吊り下げで4.5トンの貨物を輸送可能な能力を持ち、海上保安庁を始め、各地の警察や消防でも使われています。

目撃者の話では異常音がしてから住宅地を避けるように飛行し、最後は垂直に落下したとのことなので、推進系に致命的なトラブルが発生したのではないかと考えられます。当該機は機体年齢が30年とも言われており、部品の金属疲労などの可能性もあります。

2016年には同型の発展型であるEC225がノルウェーで墜落し、13人が死亡する事故がありましたが、この時の事故原因は減速ギアボックスのギアの破損によるもので、今回もギアの破損により揚力を失い墜落に至った可能性が考えられます。

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2017年11月 3日 (金)

墜落空自ヘリを今日から海底捜索

航空自衛隊浜松救難隊所属の救難ヘリUH-60Jが10月17日の午後6時過ぎに消息を絶って以来、連日にわたって墜落現場と見られる浜松市沖の遠州灘を海自の艦艇や空自の航空機で捜索して機体の一部やブーツなどが発見・回収されていますが、未だ乗員4人の手掛かりは得られていません。ただ、捜索の中で海底に物体が沈んでいるのを海自艦艇のソナーが確認しており、民間の調査船で捜索する方針が示されていました。

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赤の×印が墜落したと思われる地点です。 (国土地理院の地理院地図より作成)

今朝の中日新聞が伝えるところでは、防衛省の話として今日から今月27日までの間、民間のサルベージ会社の作業船2隻が遠隔操作型の無人探査機を使って現場周辺の捜索を行うと言うことです。

記事では会社名に触れていませんでしたが、サルベージ会社と表記しており、国内ではこの分野のトップメーカーである深田サルベージが請け負ったものと思われます。こちらも社名は出されていませんが、先日も津軽海峡沖で墜落した海自のSH-60J哨戒ヘリコプターを2600mの海底から引き揚げており、今回の機体もいずれ回収するのではないかと思われます。

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今回の事故では、海面に着水すると機体から離れて浮遊する仕組みとなっているフライトレコーダーが未回収となっています。遺体の収容はもちろんですが、事故の再発防止のためにも、是非機体を引き上げて事故原因を究明して欲しいものです。

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2017年10月31日 (火)

トレイルランで遭難騒ぎ

台風が接近中で各地で悪天となった28日午後、山梨県の本栖湖近くの山中で行われたトレイルランのイベントにそれぞれ別々に参加した20代の男性と30代の女性がコースから外れて道に迷い、スタッフが警察に捜索願を出す騒ぎとなりました。届けを受けた富士吉田署では翌朝の午前7時から警察官6名で付近を捜索していたところ、2名は自力で下山して民家に救助を依頼し、無事保護されました。

このイベントには17名が参加し、約10Kmのコースを1時間半ほどで走破するもので、最後尾をスタッフが見守る形で行われましたが、スタッフがゴール地点に到達しても二人が到着しておらず、行方不明が判明したもので、午後5時近くになって警察に届けられました。

トレイルランと言うのは、山道を身軽な格好でランニングしてタイムを競う競技ですが、趣味として軽快に走ることを楽しみにしている愛好者もいます。タイムを上げるために装備は最小限に抑えられますので、ランニングに必要なものに限定されます。当日は雨雲が日本列島にかかっており、現地では霧で視界が悪かったと言うことで、途中で道に迷ったと言うことです。

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本栖湖周辺の地図です。 (出典:国土地理院の地理院地図より転載)

詳しいコースが明らかにされていませんので、事故の詳細が掴めませんが、報道を総合すると本栖湖の西側の、身延町エリアをコースとして設定されたと見られます。一般的に標高が高い稜線などでは見通しが利きますし、最も高い場所に道が付けられていますので、比較的迷い難いのですが、人家に近くなるにつれて作業道などが交錯しますので、大きくカーブする箇所などではそのまま直進してコースから外れることが間々あります。まして、ランニングをしていれば見逃しや、見落としも発生しやすくなります。主催者がどのような配慮をしたのか判りませんが、結果的にこのような事故を起こした以上、配慮が足りなかったとの指摘は免れません。

また、遭難者も道に迷ったと判った時点で引き返していれば、正規のコースに戻れた筈なので無理してそのまま進んでいったのは問題です。遭難時の服装や所持品についても報道されていませんが、恐らく雨具を着用していたことで体温の低下を防ぐことができたか、途中に作業小屋のようなものがあって、体を濡らさずに済んだのではないかと推測します。

今回は無事に遭難者が保護されましたが、警察の初動が翌朝になったのは大いに問題だった考えます。

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2017年10月21日 (土)

墜落救難ヘリの機影を探知か

空自救難ヘリUH-60Jについては新たな情報が出て来ませんでしたが、小野寺五典防衛相が20日、閣議後の記者会見で、海上自衛隊の掃海艦に備えたソナーで現場周辺の海底を調べた結果、「何らかの物体が複数個確認された」と明らかにしました。ソナーでは機体かどうか判別できないため、無人探索機を搭載する民間船による海底の捜索を検討しているとしていますが、これは疑問です。

ソナーには船体に固定しているものと船体から曳航して探索するものがありますが、相手の潜水艦を探知するのが目的です。その能力については秘中の秘ですが、私の知る限り、高機能のタイプでは海底の様子を映像的に見ることができるようです。掃海艦は相手が敷設した機雷を探索するのが任務ですから、海中の物体が何であるかを解析する能力がなければ話になりません。ただ、現場の水深が解りませんので、仮に水深がかなり深い場合、形状が特定できないと言うことはあるのかも知れません。掃海艦にも探査用の無人潜水器具がある筈ですが、わざわざ民間船に委託する検討していると言うことはそんな事情がある可能性があります。

何にしましても、4人の乗員が行方不明になっており、再発防止のための原因究明のためにも機体の発見と回収が必要となりますので、早期の着手が望まれます。

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アクロバティックな機動もこなすUH-60Jが簡単に墜落してしまうことは考えられませんでした。

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