2017年6月21日 (水)

C-2輸送機の路外逸脱事故は操作ミスが原因

今月9日、鳥取県の米子空港で訓練中の航空自衛隊美保基地所属のC-2輸送機がステアリングやブレーキが利かない状態となり、誘導路を外れて草むらに突っ込んだ事故がありました。この事故により空港は3時間にわたって滑走路が閉鎖され、一部の便が欠航になるなどの影響が出ました。

この事故について同基地は20日、地元の境港市に対し、事故は「パイロットの人的ミスに起因するものだった」と明らかにしました。北村基地司令によれば、C-2のパイロットが発進時、機体の位置や速度を機体のシステムに認識させる「慣性基準装置」のスイッチを入れ忘れたまま機体を発進させ、滑走路への移動途中で気がついて装置を作動させたことで誤った数値が入力され、「高速移動中」と誤認識され、ステアリングやブレーキ操作に制限がかかる安全装置が作動したためと言うことです。

同機の手順書には、「装置が起動する前に機体を動かしてはならない」と書かれているだけで、確認が必要な項目に、「装置の起動」が明記されていませんでした。航空自衛隊は、操作手順書の記述を見直すとともに、操縦士への教育を徹底するとしています。

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離陸上昇中のC-2輸送機です。

事故の一報を聞いた時は、どうしてこんな事故が起きたのか全く判りませんでしたが、原因を聞いて納得です。しかし、こんなことは「慣性基準装置」が作動していない状態で機体を動かせばアラームが出る仕組みにすれば簡単に防げる話で、なぜ誤操作を防ぐ機構が組み込まれなかったのかが、不思議です。操縦に当たって、パイロットは多くの操作を要求されますので、つい勘違いをしてしまうことが起こらないとは言えません。パイロットの教育をやり直すのは勿論ですが、もしパイロットがミスをしても自動的に防ぐ仕組みを設けることが強く望まれます。

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2017年6月18日 (日)

イージス艦衝突 不明7人艦内から遺体で発見

昨日発生したイージス駆逐艦フィッツジェラルドとコンテナ船の衝突事故で、母港の横須賀に帰港後、艦内の捜索が行われていましたが、本日午前、艦内から7名全員が遺体で発見されました。

衝突後の映像で、大きく押しつぶされた船体が映し出されていましたが、実は海面下の損傷がひどく、7名は船室にいて事故に遭ったものと思われます。

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何故海面下の損傷がひどかったのかと言うと、現在の船は高速を出すために船首部分にできる波を打ち消すよう矢印部分のように船底を丸く尖らせています。このため、上部は上図の青い部分で押しつぶされ、海面下の部分は赤い部分で押しつぶされていたのです。

非公式な見解ですが、イージス艦はレーダー部分だけでなく、心臓部となるイージスシステム本体が損傷したものとみられ、修復には相当の時間を要するものと思われます。今回の事故の責任について、現段階で見通しを述べるのは時期尚早ですが、仮にコンテナ船の責任が重いと言うことになれば損害に対する賠償額は数百億円になる可能性があります。

今回の事故はフィッツジェラルドが通常航海中に発生しているため、日米地位協定によって米国側に調査権があり、仮に米国の協力が得られたとしても最終的な原因の究明には相当な時間がかかることが予想されます。

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2017年6月17日 (土)

石廊崎沖で米イージス艦とコンテナ船が衝突事故

本日午前2時25分頃、伊豆半島石廊崎の南東20Kmの海上を共に東に向かって航行していたフィリピン船籍のコンテナ船「ACX CRYSTAL(エーシーエックス クリスタル)」(2万9060トン)と横須賀基地に配備されている米海軍イージス駆逐艦フィッツジェラルド(8315トン)が衝突し、フィッツジェラルドは浸水して航行不能になりました。

この事故で乗員7名が行方不明となっており、衝突のはずみで海に転落したことも考えられます。アーレイ・バーク級駆逐艦のフィッツジェラルドの定員は323名ですが、当時何名が乗員していたかは判っていません。また、頭部を負傷した1名は自衛隊の救難ヘリによって移送されています。コンテナ船の側には行方不明者、負傷者は出ていません。

損傷した箇所から、フィッツジェラルドの中央より船首寄りの右舷に、コンテナ船の船首が衝突したと見られますが、操船能力の高いフィッツジェラルドがなぜ回避できなかったのか疑問が残ります。行方不明になっている7名の一刻も早い救出が望まれます。

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×印が衝突した地点です。

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2017年6月15日 (木)

ロンドンのタワーマンションで大規模火災

ロンドン西部の24階建て高層公営住宅で14日未明に大規模火災が発生、15日現在で12人の死亡が確認され約80人が病院に収容されました。これ以外にも多数が行方不明になっていると見られ、死者の数は更に増える見込みです。

現場の建物は1974年に建てられた古いもので、昨年外壁等をリフォームしていましたが、その際燃えやすい材料が使われた疑いが持たれています。発生時間が深夜だったこともありますが、極めて短時間の内に最上階まで燃え上がったことで、住民の多くが逃げ遅れたものと見られます。

我が国では耐火基準の場合、最上階への延焼は最低でも1時間持ち応える要求となっており、火元と見られる4階部分の場合は3時間持ち応える大変厳しい要求となっています。このため、火災が発生しても上の階まで延焼することは起こり得ない構造となっていますが、イギリスではこのような耐火基準が求められておらず、大惨事を招く要因となってしまいました。

ロンドンではこのような建物が数多く存在しているようですが、今後ソフトターゲットとしてテロの標的と成り兼ねませんので、早急な対策が望まれます。

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2017年6月13日 (火)

非常食のわかめご飯で食中毒

東京都は12日、都立小岩高校で5月19~20日にあった防災訓練で、1年生の男女112人が腹痛や下痢などを訴える食中毒があり、具材のわかめからウェルシュ菌が検出されたと発表しました。都によれば、訓練は校内で1泊2日の日程で実施され、生徒358人が参加して行われ、非常用に備蓄したアルファ米のわかめご飯を夕食として食べていたと言うことです。

ウェルシュ菌は最近よく聞く細菌で、作り置きのカレーでの食中毒の事例が多いようですが、今回のように非常食が原因と言うのは大変珍しい事例です。アルファ米は軽量で、長期間保存が利くので登山にはもってこいの食材で、特に日数が長い時は大変に重宝します。それだけに今回の事故はショックでしたので、少し調べてみました。

すると一般的な1食タイプの製品ではなく、数十人分を一度に作るタイプの製品を使用したことが判りました。製品が入っていた段ボールを利用して調理用のポリ袋をかぶせた中に、アルファ米と別封の具材を入れ、熱湯を注いで調理するようになっています。この具材のわかめにウェルシュ菌が付着していたもので、恐らく全部の袋が汚染されていなかったことから、およそ1/3の生徒が感染したものと思われます。

先日も、学校給食のもみ海苔がノロウィルスに汚染されていた事故がありましたが、まさか保存用の食料が汚染していることまでは消費者は判りませんので、メーカーには早急な製造工程の見直しをして欲しいところです。

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2017年5月15日 (月)

自衛隊機が墜落か

本日午前11時45分頃、北海道知事からの重病人移送の救援要請を受け、丘珠空港から函館空港に向かっていた陸上自衛隊北部方面隊のLR-2連絡偵察機が函館空港西方で消息を絶ちました。午後6時現在で当該機と連絡が取れていないことから周辺に墜落したものと思われます。

事故機は函館空港西方30Kmを高度900mで飛行し、着陸態勢に入る直前だったと見られています。今のところ事故機の目撃情報がないことから、人家から離れた山間部に墜落したことが考えられます。事故当時の函館周辺は気象条件が悪かったことから、民間機での移送は困難と判断され、自衛隊に出動を依頼したものです。

この時間になっても何の情報も入って来ないことから、墜落したことは間違いなく、4名の乗員の安否が心配されます。自衛隊では、昨年の4月にも視界不良時に海上自衛隊の鹿屋基地を離陸したU-125点検機が基地北側の御岳山頂近くに墜落し、乗員6名全員が殉職する事故を起こしています。事故機が発見されていませんので、事故について予断で語るのは拙速ですが、悪天候下の事故であることが確定するのであれば、視界不良時にも安全に飛行することができるよう、自衛隊の全ての機体を改修することが必要ではないかと考えます。

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2017年5月 9日 (火)

飛び石でフロントガラスに傷が

昨日カーショップに修理に行って来ました。目的はフロントガラスの傷の修理です。実は東北への車中泊の旅に出た先月20日の夜、首都高から東北道に入って間もなく突然フロントガラスに何かが当たった大きな音がしました。当時直前を大型トラックが走っていた訳でもなく、もしかしたら甲虫の類かもしれないと思いましたが、ルームライトで確認すると左側下部にひび割れが出来ていました。後で測ってみたら最長のところで10ミリほどです。とりあえず出先であり、走行に支障はなさそうなので自宅に帰ってから対応することにして旅を続けました。

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写真中央がフロントガラスの傷です。ぶつかった物が何か、特定することなどできませんが、大きなひび割れにならなかったことは不幸中の幸いでした。

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車内から見たところです。位置が視線の下になるので走行中に気にならないのも幸いでした。

愛車は一応車両保険に入っているので、他車からの被害について補償されるのですが、対象が相手の車に限定されるので、飛び石は補償してもらえず全額自己負担になります。純正品でガラスを交換すると10万円程かかるようですが、登録から10年経っているので、交換ではなく破損個所を樹脂で埋める修理を選択しました。ネットで調べるとこれなら1万円少々で済むようです。

カーショップで車を見てもらうと修理可能だと言うことなので、修理を依頼しました。そして前回定期点検を依頼した際に、今後1年以内に窓ガラスが割れた際に修理費3万円を限度に1000円で修理してもらえる保障が付いていたので、今回適用されるか確認すると適用されるとのことで、どうやら修理は1000円で済むことになりそうです。

と言うのは修理は予約制で、実際の作業が後日となるため、今時点は修理が完了していないからです。まあ、予想が覆るような事態の展開はないと思いますので、安心して修理を待ちたいと思っています。

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2017年3月28日 (火)

那須高校生雪崩事故

27日午前8時30分頃、栃木県那須の茶臼岳東面で県高体連が主催した「春山安全登山講習会」のラッセル訓練中に雪崩が発生、高校生7名、教師1名が死亡する事故が発生しました。講習会は引率の教師を含んで62名が参加して2泊3日の予定で開かれ、27日が最終日でした。

当日は茶臼岳に登山予定でしたが、降雪が続くなど悪天候だったことから登山を中止し、那須ファミリースキー場ゲレンデ内で、深い雪の中を歩く「ラッセル」訓練を行なっていました。

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現場周辺の地図です。 (国土地理院電子地図 地理院地図より)

弁天温泉の西方にあるリフトマークが那須ファミリースキー場です。

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赤の円内が雪崩発生の推定地点です。 (国土地理院電子地図 地理院地図を加工)

赤い円の左側の部分の等高線が大変混み合っていて急斜面であることが判ります。ゲレンデは樹木が伐採されていて、雪を保持する力が弱いので、急斜面に新雪が積もれば大変滑りやすい状況になります。このような場所は雪崩の危険エリアとなりますので、本来立ち入りすべきではありません。

スキー場は今期の営業を終了しており、ゲレンデは樹木の生えていない危険な急斜面となっていたのに、そこに大勢の登山者が入り込み、雪の斜面に切り込みを入れる行動を取ったのですから、起こるべくして起こった雪崩でした。安全登山講習で何故このような行動を取ってしまったのか、残念としか言いようがありませんが、主催者にスキー場だからと言った油断、思い込みがあったのではないかと思われます。

今回の事故を受け、スポーツ庁は高校生らの冬山登山は原則行わないよう求める緊急通知を全国の教育委員会などに出していますが、安全登山講習そのものは大変有益であり、多数の死者を出した大田原高校の山岳部もこの事故を教訓として、より安全な登山を目指して活動を継続することを望みます。

追記:雪崩発生時刻について当初8時30分、次に9時20分と報じられたため、8時30分とした表記を9時20分に改めましたが、9時20分は救助要請の通報時刻でしたので、発生時刻を8時30分に再度改めました。

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2017年3月 6日 (月)

長野県防災ヘリが訓練中に墜落

昨日午後、山岳救助訓練中の長野県の防災ヘリ「アルプス」(ベル412EP)が墜落しているとの通報があり、松本市近郊の鉢伏山東斜面で同機が墜落しているのが確認されました。同機は山岳救助訓練のため、消防隊員7名を含む9名が搭乗して午後3時頃に松本空港に戻ることになっていました。機体は横転しており、これまでに5名が発見され、内3名の死亡が確認されています。

山岳救助中の事故としては2009年9月に岐阜県の防災ヘリ「若鮎Ⅱ」(ベル412EP)が北アルプス奥穂高岳のジャンダルム付近でホバリング中にメインローターが岸壁に接触して墜落、乗員3名が死亡する事故や、

2010年7月に埼玉県の防災ヘリ「あらかわ」(ユーロコプターAS365N3)が奥秩父の沢の中での救助中にテイルローターをカバーしたフェネストロンが樹木に接触して墜落、乗員5名が死亡する事故があります。

今回鉢伏山の東斜面で墜落していることから、東側から山頂方向に接近し、斜面に降下する訓練をしていたのではないかと思われますので、何らかの理由で高度が下がりすぎ、メインローターが樹木に接触して墜落した可能性があります。

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ヘリコプターは滑走路を必要としませんので、山間部の工事現場や山小屋への資材の搬入などにも使われていますが、過去にも樹木や地上の構造物に接触したことによる墜落事故が多数発生しており、今回もその可能性はかなり高いのではないかと思われます。

地上に救助隊員を降下させるには、機体を空中に停止させホイストを使って数十メートル吊り下げる方法が一般的なので、あえて地上付近まで接近する必要はありません。

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浜松市消防ヘリの降下訓練です。安全確保のため、樹木のはるか上からホイストを使って吊り下げをしています。ホイストは通常60メートルほど繰り出すことができますので、安全な高度を確保しながら救助を行うことができます。

今回なぜ墜落してしまったのか、事故原因の究明が待たれますが、行方不明者の安全な生還を祈るのみです。

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2017年2月12日 (日)

掃海艇から自衛官が転落して行方不明に

驚きました。先ほど伊良湖岬行の記事をアップしたばかりですが、本日の午前8時45分頃、昨日目撃した掃海艇の一隻「やくしま」が高知県の室戸岬灯台から南方約10キロの海上を航行中に20代の男性機関科員(海士)が海中に転落し、行方不明になっていることが判りました。

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伊良湖水道を太平洋に向かって航行中の掃海艇「やくしま」。

「やくしま」は「ししじま」、「あいしま」と合同で三重県沖の伊勢湾での訓練を終え、母港の佐世保に向けて航行中でした。現場周辺を海自の艦艇やヘリコプター、海上保安庁の巡視船などが捜索しているとのことですが、無事に発見されることを祈って止みません。

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