2018年2月 9日 (金)

飛行休止中

AH-64Dの墜落を受けて、小野寺防衛相は「総理からは自衛隊機のすべてのヘリコプターについて、徹底的な整備点検を実施するとともに、事故を起こしたAH-64Dについては当面飛行停止とし、徹底的な原因究明を行うこととの指示がありました。」と自衛隊の保有ヘリコプターについて整備点検を実施することを明らかにしましたが、どうやらこの動きはそれ以外にも広がっている模様です。

浜松基地にはパイロット養成の教育部隊である第一航空団が置かれ、T-4練習機で飛行訓練を行っています。訓練は基本的に土日祝日を除く平日に行われていますが、墜落事故のあった翌日以降、T-4練習機の姿を見かけなくなりました。もしかしたら、たまたま私が空を見上げた時に飛んでいないだけで、実際は飛行はしているのかも知れませんので断言はできませんが、少なくとも私にはそう感じられます。報道ではヘリコプターの点検を行うとのことで、固定翼機についての言及はありませんでした。それなのに、飛行訓練が行われていないことについては理由が二つ考えられます。

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車輪を出し、着陸態勢に入るT-4練習機。

一つには、ヘリコプターだけでなく固定翼機についても点検を行なうためではないかと言うことです。ただ、その場合は、点検が済んで異常が見当たらなければ飛行が再開されても良い理屈ですが、飛行が再開されないのは不自然です。

二つ目として、改めて点検も実施しているのですが、事故の重大性に鑑みて、飛行訓練を自粛しているのではないかと言うことです。

通常ですと午前7時頃になると地上でのエンジンの試運転で、基地から遠く離れた我が家からでもエンジン音が確認できるのですが、事故以来エンジン音を聞いていないように思います。浜松基地では昨年10月に救難ヘリコプターが訓練飛行に離陸してからわずか10分後に海上に墜落する事故があったばかりですので、念には念を入れて欲しいところですが、世間の目が気になるために飛行訓練を自粛すると言うのは少しおかしな話ではないかと思います。当の自衛隊自身が事の真相を明らかにしていませんので、本当のところは判りませんが、もし事故防止のために点検をしているのなら、この際なので徹底的に行うことを強く望みます。

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2機並んで離陸するT-4練習機。

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2018年2月 7日 (水)

AH-64D墜落その2

昨日、墜落したAH-64Dの機体の下から行方不明となっていた機長の斉藤謙一2等陸佐が発見され、死亡が確認されました。副操縦士の高山啓希1等陸曹と合わせてご冥福をお祈り致します。

事故原因については大きな進展はありませんが、定期点検と合わせてローターヘッドの交換が行われていたことが明らかにされました。ローターヘッドと言うのは4枚のブレードを接合するハブのようなもので、下の写真の図示する所にあります。

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事故前にローターヘッドを交換していることや、ローターブレードが脱落していることから、ローターヘッドの交換の際の整備ミスを指摘する声がありますが、これには少し疑問が残ります。と言うのは、もしローターヘッドが直接の原因なら、ローターブレードの脱落だけで済む筈ですが、脱落以前に多くの部品や機体の一部が落下しています。今のところ、どこに何の部品が落下したのかが解りませんので、墜落に至った経緯は見えて来ませんが、ローターが脱落する前に機体の破損が進んだ様子が窺えますので、他の要因がメインで最終的にローターが脱落した可能性は否定できません。

目撃者情報では破裂音や火花を見たとの話もありますので、エンジン関係に異常を来した可能性も考えられます。現場からはフライトレコーダーも回収されており、これと落下した部品の位置関係から、機体に発生したトラブルの内容が明らかになることを期待したいと思います。

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2018年2月 6日 (火)

陸自の攻撃ヘリAH-64Dが民家に墜落

昨日午後4時43分頃、陸上自衛隊西部方面航空隊第三対戦車ヘリコプター隊所属のAH-64Dが点検後の点検飛行中に佐賀県神埼市の民家に墜落し炎上しました。この事故で墜落した住宅に住む11歳の少女が逃げる際に膝に軽いけがをしました。また乗員の副操縦士の高山啓希1等陸曹(26)が死亡、機長の斉藤謙一2等陸佐(43)が行方不明となっています。

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事故機と同型機のAH-64Dです。

事故機は飛行時間50時間ごとに行われる定期整備を終え、点検のための飛行を行っていましたが、離陸後まもなく機体に異常をきたし、不時着する間もなく墜落した模様で、離陸から墜落まではわずか7分でした。目撃者の話では空中で爆発があり、メインローターが吹き飛んだとの情報がありますが、ヘリコプターはメインローターによって発生する揚力によって、浮力や推進力を得ていますので、もしメインローターを失ってしまえば、パイロットはどうすることもできません。周辺には機体の破片や部品が広範囲に散らばっている模様です。

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機動飛行中のAH-64D

なお、AH-64Dについては海外で2015年と2016年にメインローターが脱落する事故を起こしており、今回の事故との共通点がある可能性があります。陸上自衛隊は昨日の内に事故調査委員会を立ち上げており、早期の事故原因の解明が望まれます。なお、今回の事故を受けてAH-64D全機の飛行を停止する措置を取っています。

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2018年1月10日 (水)

85歳運転の乗用車にはねられ女子高生2名が重体

昨日朝、前橋市で登校中の女子高生2名が85歳の男性の運転する乗用車にはねられ、意識不明の重体となっています。乗用車は前の車を強引に追い越し、対向車と接触してコントロールを失い、次々とはねたものと見られています。

この男性は家族から運転をしないよう求められていましたが応じず、これまでも数多くの物損事故を起こしていたと言うことです。ブレーキの踏み間違いと違い、ハンドル操作による事故はハード面での対処が限られます。もっと早い段階で運転ができないように、乗用車を処分するなりの対策が取れなかったかが、悔やまれます。被害者の一日も早い回復を祈るばかりです。

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2017年12月20日 (水)

のぞみ台車事故、脱線した可能性も

今月11日に走行中に異常が見つかり、名古屋駅で走行が打ち切られた博多発東京行きの「のぞみ34号」の台車の亀裂が、17cmある台車の高さ方向に対して14cmにまで達し、破断寸前だったことが明らかになりました。

台車は前後の車軸2本を固定し、客車を支える役目を果たしています。もし台車が破断した場合、車体が傾いて脱線した可能性があります。時速300Kmで走行するのぞみが脱線すれば、大参事となったことが十分予想されますので、名古屋で運行を打ち切ったことが本当に不幸中の幸いでした。

それにしても発車して間もなく車内で異常が感じられ、岡山駅からJR西の車両点検員が同乗しながら、新大阪でも十分な点検が行われないまま運転が続行され、名古屋まで走らせ続けたのは大問題です。新大阪からはJR東海の乗務員に運転が引き継がれ、名古屋駅でのJR東海による床下点検で運転中止が決定されたとのことですが、JR西の判断の鈍さは異常な感覚で、多数の乗客の輸送に当たっている責任感が感じられません。

国の運輸安全委員会は事態を重視して、新幹線では初となる「重大インシデント」に認定し、再発防止に向けた事故原因の調査に当たっていますが、徹底した調査と再発防止策の構築が求められます。

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2017年12月15日 (金)

救難ヘリ墜落事故の捜索が打ち切り

13日、浜松基地所属の救難ヘリUH-60Jの墜落に関し、事故以来続けられてきた行方不明者、及び機体の捜索が打ち切りとなったことが航空幕僚監部から発表されました。これまで事故機の乗員4名中3名の遺体が発見され、収容されており、先日も記事に取り上げた通り、7日に最後の遺体が発見されたばかりなので、少し早すぎるのではないかと思われます。

事故機は10月17日午後5時51分に浜松基地を離陸、救難訓練のため遠州灘に向かって飛行し、5時57分に最終交信をしています。交信内容に特に異常はなかったと言うことです。恐らく、この時点には海岸線上空付近を飛行しており、その後現場海域に向かったのではないかと思われますが午後6時12分にレーダーから機影が消失し、行方不明となりました。

機体は大破し海上に破片が浮遊しているのが発見されましたので、海面に激突する形で墜落し、大破したのではないかと考えられます。飛行時の機体の状況を記録するフライトレコーダーが海底から回収され、保存されていたデーターの転送に成功していますので、今後はこちらの解析が待たれます。

残された遺族にとっては大変残念な結果となってしまいましたが、改めて故人のご冥福をお祈り致します。

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2017年12月12日 (火)

遭難ヘリ行方不明者の年内発見を

航空自衛隊浜松基地所属の救難ヘリUH-60Jが海上に墜落して間もなく3ヶ月になろうとしていますが、昨日は搭乗員の副操縦士(46歳)の遺体が引き揚げられ、残る行方不明者は救難員の32歳の男性のみとなりました。

行方不明者について機体の捜索と併せて行われていましたが、11月29日に機上整備員、12月4日に機長が、7日に今回の副操縦士が発見されました。具体的な位置関係は発表されていませんが、恐らくは比較的近い位置に散在していたのではないかと推測します。

現場の海底の状況は判りませんが、何とか年内での発見、収容をして頂ければと祈る次第です。

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UH-60J救難ヘリコプターです。

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2017年12月 8日 (金)

静岡消防ヘリ賠償訴訟で判決

2013年12月、富士山山頂付近で下山中に滑落した男性を救助しようとした静岡市の消防ヘリが、男性を吊り上げ中に落下させて救助に失敗、男性は翌日遺体で発見されました。このため、遺族が男性が死亡したのは救助の失敗によるもので、消防ヘリ側に過失があったとして損害賠償を求めて提訴したものです。救助当時の気温は氷点下14.7℃で日没が迫る中での事故でした。

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事故当時と同じ12月初旬に撮影した富士山。

京都地裁の三木昌之裁判長は昨日の判決で、「隊員に過失はない」として遺族側の請求を棄却しました。この裁判は救助される側が救助する側を訴えた裁判として、登山者や救助関係者だけでなく一般からの関心を呼び、判決が注目されていました。

判決では、原告側が救助方法や救助器具の選択について過失があったとしたことについて「救助方法の選択は救助隊員の合理的裁量に属する」として、日没が迫る強風下での厳しい条件下での救助活動を強いられた消防ヘリが取った救助方法について「合理的な裁量の範囲」と認め「隊員は股下シートの装着に時間をかけるより、一刻も早く吊り上げることを優先した。過失は認められない。」としました。

遭難者が救助できずに亡くなったのは大変残念なことでしたが、そもそも遭難救助に当たる県のヘリが定期点検で運航できず、相互応援協定に基づいて出動した静岡市の消防ヘリは富士山での救助が初めてだったとの不運な状況でした。この事故を受け、静岡市は市域の最高地点である南アルプスの間ノ岳(3189m)の標高に相当する3200m以上でのヘリによる救助活動を禁止する処置を取ることになりました。

尚、そもそもがザイルを結んだ4人全員が300mほど滑落したのが発端であり、危険個所では確保者が行動するメンバーを確保する方法を取らなかったのではないかと思われ、ザイルの使用方法に問題があったのではないかと考えますが、負傷者を救助したパーティは滑落したルートは登山道を外れた岩場であり、ルート取りにも問題があったとしています。

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2017年12月 5日 (火)

娘が高齢者にバックで追突される

娘が運転中、前を走っていた車が交差点を超えた所で停車したので、交差点手前で停車したところ、前車がそのままバックして前方から追突される事故に遭いました。幸い速度はそれほどでもなかったようですが、運転手は89歳の男性で、事情聴取の警察官との会話もチグハグだったと言うことです。事故を起こしてしまったことで、気が動転してしまったのかも知れませんが、高齢によって運転の適性がなくなっていたのかも知れません。

近年高齢者による暴走事故が多発しており、対策として自動ブレーキの搭載車両が増えて来ていますが、価格の関係からか多くは前方にのみ有効です。今回の対象車両は自動ブレーキ非搭載車でしたが、今後新車の購入を検討される方は、バック時にも安全機能が作動するか確認されることをオススメします。

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2017年12月 2日 (土)

墜落機のフライトレコーダーからデーター抽出に成功

10月1617日に浜松市沖の遠州灘に墜落した航空自衛隊のUH-60J救難ヘリコプターのフライトレコーダーが、先月26日になって海底から回収されましたが、防衛省はフライトレコーダーからデーターの抽出に成功したことを明らかにしました。

フライトレコーダーは墜落事故などの際、事故原因を究明できるように飛行時の高度や速度、機体の傾きやエンジン出力などのデーターとともに機内の会話などを記録しています。

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矢印の先端がフライトレコーダーです。機体の外側に取り付けられており、事故の際は脱落して破損しない仕組みになっています。

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日の丸の右側の円筒形の物体がフライトレコーダーです。

今回の事故は長野県の防災ヘリの事故と同様に、離陸して間もなく墜落しています。長野県の防災ヘリにはフライトレコーダーが搭載されておらず、事故原因の究明が難航していますが、今回の事故機には搭載されており、保存されたデーターも無事抽出できましたので、事故原因の究明も大きく進展するのではないかと思われますが、再発防止のため、一日も早い事故原因の解明が待たれます。

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