2019年5月 7日 (火)

モスクワのシェレメチェボ空港で旅客機が炎上

10連休も終わり、今日から多くの人が仕事に復帰することと思いますが、連休の最後に海外で大きな航空機事故が発生しました。現地時間の5日夕方(日本時間6日未明)、モスクワのシェレメチェボ空港を離陸した、アエロフロート・ロシア航空のスホイ・スーパージェット100が離陸直後に落雷に合い機体に異常が発生、引き返して同空港に緊急着陸しましたが、滑走中に機体後部から出火、火災で乗客40人、乗員1人の合わせて41人が亡くなる大事故となりました。

事故の詳細は明らかになっていませんが、事故機は離陸後まもなく落雷に合い、通信機能が不能となったことからシェレメチュボ空港に緊急着陸したものですが、着陸時の動画によればかなりのスピードで着地したことから一度バウンドし、再度接地した時に機体後部から出火しています。一部報道によれば、落雷により事故機の速度計が正常に機能していなかった可能性があり、通常の着陸速度より高速で着地したことで、降着装置が折れ、胴体着陸になって火災となった模様です。また、離陸直後で多くの燃料が搭載されていましたが、事態が切迫していたためか、燃料の投棄を行わないまま着陸したことが、火災を大きくしたものと見られます。また、避難の際は手ぶらで非難することが決められていますが、前席の乗客が手荷物を持って避難したことで、避難に時間がかかってしまい被害を拡大したようです。

私も連休中に飛行機を利用して旅行をしましたので、とても他人事とは思えません。一般的に飛行中の落雷で事故が起きることはないようですが、この事故を契機に、落雷に対する機器の防禦性能が向上することが望まれます。

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着陸しようとする中国の海南航空機。(事故機とは関係ありません。)

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2019年4月19日 (金)

墜落したF-35A回収の動きか

空自の新型ステルス戦闘機のF-35Aが墜落してから10日が経過していますが、未だ機体発見との公式報道はありません。現場海域では海自の潜水艦救難母艦ちよだが海底での捜索活動を行っていますので、何らかの手掛かりは掴んでいるのではないかと思いますが、この種の情報についてはパイロットが機体に留まったままとなっていると考えられることから、実際に機体が引き上げられるまで公表されないことも十分考えられます。

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潜水艦救難母艦ちよだです。  (出典:防衛省HPより)

今回の水没地点は水深1500mの海底なので、捜索・引き上げの技術的な困難を伴うのではないかと思いますが、過去には水深3000mの海底から打ち上げに失敗したH-2ロケットのLE-7エンジンを回収した実績がありますので、ある程度の目算はできているものと思われます。そんな中、沖縄の那覇軍港で、米軍がチャーターしたと見られる深海作業支援船「ファン・ゴッホ」号が15日以降停泊しているのが確認され、話題となっています。情報によれば、「ファン・ゴッホ」号には3000mの海底から物資を吊り上げる能力のあるクレーンを備えていると言うことです。甲板上には「NAVY SUPSALV」の表記があるコンテナが積載されているのが確認されており、F-35A引き上げに備えて待機しているものと考えられます。SUPSALVはSupervisor of Slvage and Diving の略です。

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2019年4月16日 (火)

ノートルダム寺院大炎上

世界遺産に登録され、年間1200万人が訪れる、パリのノートルダム寺院の大聖堂が火災により炎上しています。西洋の歴史的建造物は石造りのため、火災とは無縁と思っていましたが、今回は改修中の屋根の部分から出火したようで、屋根の部分は梁や柱が木材が使用されていたので、これらが燃え上がってしまったようです。映像で尖塔が崩れ落ちる様子が繰り返し映されていましたが、フランス国民ならずとも大変ショッキングな光景でした。私もかつて訪れた際に、荘厳な様に感激した覚えがありますが、まさかこのようなことが起こるとは夢にも思いませんでした。

当局の発表によれば、主要構造物は維持できる状態とのことなので、なんとか早期に修復して欲しいものです。

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2019年4月10日 (水)

空自のF-35Aが行方不明、墜落か

昨日午後7時30分頃、航空自衛隊の最新鋭ステルス機のF-35A1機が、基地の東方135Kmの太平洋上でレーダーから機影が消え、墜落したものと見られています。行方不明となったのは国内の三菱重工で組み立てられた初号機で、3機の同型機と共に夜間の戦闘訓練を行っており、40代の3佐が搭乗していました。

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F-35A戦闘機 (出典:防衛省)

事故を受けて防衛省は24時間体制で捜索を続けていますが、機体の一部が発見されたとの情報はあるものの、未だパイロットは発見されていません。F-35はA、B、C型の3機種が開発され、これまでにおよそ350機が製造されていますが、昨年9月28日に米国ノースカロライナ州で海兵隊のF-35B1機が燃料管の不具合で、基地の周辺で墜落していますが、パイロットは無事に脱出しており、墜落事故が少ない機体との評価が上がっていました。今回の事故の詳細は明らかにされていませんが、夜間の戦闘訓練中に発生していることや、異常を知らせる通信がなかったことからパイロットがバーテイゴ(空間識失調)に陥って、海面に衝突した可能性が考えられます。

空自戦闘機の事故としては、今年2月に今回同様に戦闘訓練中のF-2が操作ミスから下降中に機体の引き起こしができなくなり、日本海に墜落する事故が起きたばかりです。また、事故を起こした第302飛行隊は先月26日に百里基地から移転し、F-4EJ改からF-35Aに機種転換し13機で活動を開始したばかりでした。

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2019年3月10日 (日)

那須茶臼岳雪崩事故で3教員を書類送検

8日、栃木県警は平成9年3月、登山講習中に高校山岳部員ら8人が死亡した雪崩事故で、講習責任者の教諭3名を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。前夜から新たな積雪で雪崩の危険が高まっていたのにもかかわらず、雪崩の発生を考慮せず、漫然と雪上歩行訓練を実施することを決定した判断に過失があり、事故につながったと判断したものです。

この講習会は栃木県高体連の山岳部長である猪瀬教諭が中心となって企画、引率して行われました。現場では2010年にも登山講習会中に雪崩が発生し、参加者が雪崩に埋もれる事態となっていましたが、その教訓は全く生かされないものでした。

当初の計画では車道を使って茶臼岳に登山する予定でしたが、悪天候を考慮して雪上歩行訓練に切り替えたものでしたが、30cm以上の新雪があったにもかかわらず、地形が全く考慮されず、雪崩事故に有効なシャベルの類も携行していませんでした。また、登山グループは無線機や携帯電話を携行していたにもかかわらず、事故の一報は一時間近く経ってから引率の教師が下山して伝えると言う体たらくで、講習会の体をなしていませんでした。

猪瀬氏は事故後の会見で、「経験則から雪崩は無いと考えた」「絶対安全と判断した」と語っていましたが、指導者としての資質に欠けるとしか言いようのない耳を疑う認識でした。このような悲惨な事故を繰り返さないためにも、関係者の責任についてしっかり追及して欲しいと願わずにはいられません。

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2019年3月 2日 (土)

OH-1ヘリが飛行再開

陸自のOH-1観測ヘリは全機飛行停止となっていましたが、3月1日から飛行を再開すると発表されました。OH-1は川崎重工によって国産開発された機体ですが、2015年12月にエンジンに不具合が発生したため、全機が飛行停止の措置が取られていました。

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OH-1観測ヘリコプターです。

エンジンの不具合はタービンブレードに原因があったことが判明し、対策をした部品に交換して異常がないことが確認されたため、飛行再開となったものです。

観測ヘリと言うのは長距離砲や迫撃砲を発射した場合、着弾地点を監視して攻撃の成果を確認したり、目標位置の修正を行うための観測を行うヘリコプターです。OH-1は前任機種のOH-6を更新する目的で開発されましたが、本当は攻撃ヘリの国産化の意図があり、航空機の国内開発を米国の横槍によってつぶされないために、敢えて観測ヘリと開発されたとの説があります。そのためか、機体はまるで攻撃ヘリのような形状をしています。

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ところが、攻撃ヘリ開発の夢は国産汎用ヘリの官製談合事件が摘発されてあえなく頓挫してしまい、OH-1だけが取り残される結果となってしまいました。

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攻撃ヘリについては、歩兵の携帯ミサイルの進歩によって脆弱性が顕著になったことから、一部に不要論もありますが、車両よりも高速であることや、上空からの攻撃が可能なこと、小型の対艦ミサイルの装備が可能なので、ミッションの幅が広がることや、相手の攻撃ヘリに対する対抗手段であることなど現時点では有効な装備と考えられますので、できれば国産化して欲しいところではあります。

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2019年2月28日 (木)

F-2戦闘機の墜落原因は操縦ミス

今月20日、山口県見島沖の日本海にF-2戦闘機が墜落した事故について、空自は事故はパイロットの操縦ミスが原因だった可能性が高いと発表し、合わせて中止していた訓練を再開するとしました。

発表によれば、事故機は空中戦を想定し、エンジン出力を絞って旋回しながら降下した後、上昇しようとして機首上げの操作をしましたが、この時エンジンを加速しなかったため失速して機体の安定を維持できず墜落に至ったと考えられると言うものです。

これは良くある墜落のパターンですが、速度が十分でないのに無理に機首を上げると翼は揚力を失って一気に失速します。十分に高度があれば一旦機首を下げて加速することで失速から脱出できるのでしょうが、慌ててしまい機首上げに拘ってしまったことや、下降操作により高度が下がってしまっていたので、機体を立て直す時間がなかったものと思われます。

F-2はこれまで墜落事故を起こしたことがなく、事故の直前まで異常を伝える緊急通信もなかったとのことでしたので、機体トラブルの可能性は低いと考えていましたが、事故原因が判明して何よりです。ただし、今回は後席に指導役のパイロットが教官として同乗しながらの事故でしたので、パイロットの技量の向上はもちろん、指導方法についての見直しが強く求められます。

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飛行開発実験団所属のF-2戦闘機です。

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2019年2月21日 (木)

F-2戦闘機が墜落

訓練中の航空自衛隊のF-2戦闘機が日本海で墜落しました。防衛省によれば、昨日午前9時18分頃、築城基地所属のF-2戦闘機(複座型)が山口県の見島沖で緊急信号を発進した後、機影が消えました。おおよその位置は築城基地の北東130Kmと見られています。搭乗員2名は緊急脱出し、海上に浮遊しているところを空自救難隊によって救助されましたが、命に別状はないと言うことです。

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築城基地と墜落地点の位置関係はこんな具合です。 (国土地理院の地理院地図を加工)

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事故機と同型の複座型のF-2です。

F-2戦闘機は2007年に定期点検を終えた機体が期待の姿勢を検知するジャイロの誤接続によって離陸中に急降下して滑走路に激突、炎上する事故を起こしていますが、2000年10月の運用開始以来、初めての飛行中の墜落事故となりました。この事故を受け、防衛省は当面の間、F-2の訓練飛行を中止する措置を取っています。

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築城基地を離陸するF-2戦闘機。幸い搭乗員2名が脱出して無事生還していますので、今後事故原因が究明され、再発防止策が構築されることを期待したいと思います。

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2018年12月18日 (火)

札幌ガス爆発事故

一昨日、札幌市で重軽傷者43名を出すガス爆発事故がありました。一報では、居酒屋で発生とのことでしたので、調理場のガスもれによる事故ではと思われていましたが、意外な展開となりました。

実は、居酒屋は被害者で、火元は同じ建物に入居する不動産業のアパマンショップだったと言うのです。報道によれば、アパマンショップでは取り扱う物件の消臭目的で消臭スプレーを使用しており、大量に溜まったスプレー約120本のガスを抜き取る作業をし、ガス湯沸かし器に点火したところ爆発したと言うことです。爆発の威力はものすごく、居酒屋、アパマンショップが入居していた建物が跡形もなく倒壊してしまい、周辺の建物20棟と自動車26台が損傷しています。事故現場の映像を見ても、これで良くケガだけで済んだものだと思わずにはいられない惨状です。

過去にもヘアースプレーやカセットボンベによる爆発事故がありましたし、札幌市ではカセットボンベを使った爆破事件もありました。多くのガスボンベには高圧で噴射するために、LPGが使われており、「高温と火気に注意」の注意書きが赤字で記されています。アパマンショップの社員は日常的消臭スプレーを扱っていることから、ボンベの持つ危険性を忘れ、漫然と危険な屋内での作業をし続け、更には換気をしないまま湯沸かし器に点火するという最も避けなければいけない行為をしてしまいました。

カセットボンベは大変便利な機材ですが、中には可燃性のガスを使用したものがありますので、使用上の注意を守って安全に利用したいものです。

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登山の際にいつも持ち歩いている小型ガスバーナーです。これまで以上に安全に気を配って使いたいと思います。

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2018年12月 8日 (土)

海兵隊機墜落事故当日の捜索状況

今月6日午前1時40分頃、岩国基地所属の米軍海兵隊のF/A-18戦闘機とKC-130空中給油機が、高知沖で給油訓練中に接触事故を起こして双方共に墜落する事故が発生しました。米軍から救助要請を受けた自衛隊と海上保安庁は直ちに捜索を開始しましたが、トランプ大統領は、自国の在日米軍に対して捜索に対する謝辞を表明しましたが、我が国の自衛隊と海上保安庁の救助活動に対しては無視すると言う大変無礼な行動を取りました。

当日午前3時30分に災害派遣要請を受けた自衛隊は、直ちに捜索活動に入りましたが、一番最初に行動を起こしたのは空自浜松基地でした。派遣要請からおよそ30分後には航空救難隊のUH-60Jが離陸して現場海域に向かいましたが、空自浜松基地に所属する3機のUH-60J全てが出動する態勢を取りました。当日の空自、海自各基地からの出動状況を時系列別に地図上にプロットしてみました。

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X印が墜落地点、指示線の先が出動した基地です。(国土地理院の地理院地図を加工)

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UH-60J救難ヘリコプターです。

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U-125A救難機です。

出動した基地は次の通りです。空自浜松基地、空自芦屋基地、空自新田原基地、海自舞鶴基地、海自岩国基地、海自大村基地、海自小松島基地の7基地です。

救難隊の任務と言ってしまえばそれまでですが、同じ国防の任務に就いている仲間として、危険な夜間の出動をした自衛隊の隊員には正直頭が下がります。一方で、このような危険を顧みない献身的な活動に対して、未だに一片の謝辞を示さないトランプ大統領に対して強い憤りを覚えます。

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